将監中PTA研修に地域の方もどうぞと案内があり、仙台市文化財課の方の講演を聴いてきた。その方は以前NHKテレビ「ブラタモリ」で案内と説明役をつとめた人で、仙台市の文化財課に勤務の他市内大学の講師をされている方だ。
仙台市中心部の特徴として、段差が多く、町を貫く広瀬川と平地には大きな段差がある。当該地区は大きな岩盤上にありそれが広瀬川のが浸食作用や大水による川に氾濫などを繰り返した結果生じた川岸段丘(ひな壇状の台地)で高い処から海抜50メートル、30メートル、20メートル、15メートルの順になっている。したがってその段差の境目は崖状でならした処は坂になっている。岩盤上にあるため先ごろの東日本大震災では建物被害が少なく、東部には被害が出たマンションなども多かった。
河川段丘地帯だから仙台中心部は坂が多い。仙台市東部は度々津波に襲われ海からの堆積土や河口の堆積土などで形成されている。更に長町ー利府間の活断層滞に沿って1万年前ぐらい前から地震によって断層がずれて、崖状になった。道路等で地盤改良されたものは坂になっている、例えば坂下交差点など名称はその名残だそうだ。政宗はそうした自然の地形熟知し、をうまく利用して築城や町を造ったかなりマニアックな地形フェチだったと思われる。
青葉山の本丸は背後に森林や龍ノ口渓谷などを利用して前は広瀬川をお堀代わりとするなど自然の地形をうまく活用して最小限の経費と短期の工期で城を完成させた。
更に生活に欠かせない水を四ッ谷用水をはりめぐらし賄った、この用水は岩盤上の砂礫層に浸透して至る所で井戸を掘れば水が湧いた。政宗が本丸に居たのはほんの僅かで、徳川幕府が安定し戦が無くなると、戦いを目的とした山城(本丸)から平城(若林城、現在の宮城刑務所)移り住んだが、ここを城とは言わずに、屋敷だと幕府に隠し通した。
本丸の川向かいの扇状台地を利用した町と、若林城の周りに作った新しい城下町碁盤の目の様なの区割は同じ向きでなく30度傾いてつくられている。旧市立病院近くの4号線Y字路はその名残。侍が住む町は丁の字で表わされ、町民が住む町は町の字が使われていた。など目新しい事が披露され興味深かった。
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