その昔、現役時代会社が企画した接客マナーのセミナーが開催された、社外講師を招いて挨拶の意味についての講義があり、その時講師から教えていただいた事が、長く記憶に残っている。それはタイトルにあるように「お早う」と何気なく毎朝使っている挨拶の意味についてである。
なぜ「お早う」と挨拶するのか。その一つの理由、相手の顔を見て笑顔で元気よくお早うと言うのは、「私は、元気です。お気遣いなく」と言う相手に対する思いやりの心。この逆だと病気かしら元気がないと心配される。
また、別には「昨日の事は水に流して、今日から新たな気持ちでやり直しましょう」との寛容の心。これの逆は、昨日の事を未だ根に持って心を閉ざしているんだと相手を疑心暗鬼にさせる。そして明るい挨拶で今日一日、元気でお互い頑張りましょうと言う前向きな心の表出であり。短い言葉にいろんな意味を含んだ「お早う」なのだとあらためて感心させられたのだった。あれから30年、何度「お早う」を言ったことか、しかし、言い合いして心にわだかまりが残る時は、作ろうとしても笑顔はにはなれずに声も小さく、相手の眼も見ていない。「これが凡人なのさ」と言ってしまったのでは身も蓋もない。”人生は生修行だ”「お早う」は楽しく愉快に生きる潤滑油か。遅れましたが、カァチャンお早うございます私は今日も元気です。
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