Truth Diary

イナゴの佃煮

 カイモノガカリを自認する私、主夫は先日スーパーの棚にイナゴの佃煮を見つけ、今でも有るんだと懐かしくなり買ってきた。
 実は家人が大好物でその昔よく食べていたから。子供達が小学生の時、県北の田園地帯にある学校では子供達がイナゴ取りをしてそれを集めて加工業者に買い上げてもらいそのお金を視聴覚設備を購入する資金に充当していた。
 そんな訳で児童一人当たり〇㎏のノルマが課せられ、のろまで敏捷なイナゴを捕まえる事が苦手な子は親が代わりに獲って学校に持たせたりすることが当たり前になっていた。我家では余分なのは佃煮にして食べていたが娘はかあさんがそのままの姿のイナゴを食べるのを見て「怪獣みたい」と驚いたと語り草になっている。私は昆虫を食べる様で尻込みして殆ど口にした事が無かったが先日ウエスキーを呑みながら食べたら香ばしくて美味かった。
 私が小学生の頃福島でもやはりイナゴ取りは学校の必須だった。一匹ずつ捕まえるのはたいへんと、無い知恵を絞り一気に採る方法として自転車の両側にネットを付けてあぜ道を走って獲ろうと考えたまでは良かったが全くネットに入らず失敗に終わったマヌケな経験がある。
 さかしい考えをおこさず地道に1匹ずつ獲る努力が大切。いまでもイナゴ獲り機は発明されていないと思う。今売られているイナゴは、現在は小学校では獲らせてないだろうから大人の業者が獲っているのだろうか。

以前は敬遠していたイナゴだが歳を経て食べられるようになった、それだけ世の中の毒なども味わって、したたかになったという事か

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