Truth Diary

墓参と母の面会

 母がお世話になっている特養に面会の相談をしたら20日が空いているとの事で墓参りと併せて出かけた昨日とうって変わってすばらしい好天。
 高速道路は残雪を頂く蔵王と吾妻山が青空に映えてきれいななか軽快に走れた。先ず実家に着き弟たちは不在のなか満開の白い梅が迎えてくれた。土手の福寿草は終わって緑の葉が茂っていたが少し前は見事だったろうと思わせる株の数だ。
 3年前の3月3日が命日だった養父が入る先祖代々の墓と、祖父の弟さんの墓に花と線香を供えた後、親戚中のお墓に線香をあげ、墓参を済ませた。
 次いで孝の郷という特別養護老人ホームでは、二人限定15分間という面会、母はすこし細くなりすっきりした感じ、久しぶりの面会を喜んでくれたり、家に帰りたいとせがんで甘え職員さんに暖かくなったら行けますのでもう少しの辛抱となだめてもらい笑顔がもどった。
 明日は代わって弟夫婦が面会予定で来てもらえることが励みになっているようだ。
 アクリル板の仕切り越しの面会はあっという間に終わり、また来るからねと施設を後にし夕刻を迎える時間帯の高速運転は高齢の身には危険なので近くの温泉に一泊する事にして飯坂温泉に向かう、旅館に昨日予約の電話をしたら、夕食は出せないとの事だったので途中で食料の準備して飯坂温泉の橋本館に着く。
 ここは以前から娘がお気に入りのとても古い老舗館で昭和レトロに溢れているので最近は利用者はごく限られているようで経営存続もたいへんなよう。
 手は加えられていない古い建物で、エレベーターはなく階段を登り降りしなければならず高齢者にはキツイが泉質は素晴らしく源泉かけ流しに浸かりながら傍の摺上川の流れが見える贅沢。
 熱い思える湯だがいざ入ってみると丁度良い湯加減でゆっくりリラックスできる。無味無臭、無色透明な湯で湯上りはすっきり何度でも入浴できるくらい。
 浴場に換気扇などはなく窓を開けて外気換気しており自然感が好い。
 館内いたるところにレトロな掛け時計や昔流行った家具調ステレオ、真空管式ラジオ、更に昔流行ったゲーム室があり、マニア垂涎の時代物ファミコンなど懐かしいものばかり。
 また昭和34年に読売巨人軍選手等が宿泊した時のサインや記念写真があり、長嶋、別所など往時のスター選手の集合写真など展示してあり飯坂でも名旅館として名をはせた昔日がうかがえる。
 十綱橋という摺上川に架かる橋のたもとに館があることかが館名の由来、飯坂温泉電車駅の直ぐ前の便利さ。
 ご多分にもれず地方温泉地の宿命か、観光客の激減で各館とも集客に苦戦している処にコロナで追い打ちをかけられ存続に苦闘しているとか。以前から娘はこの宿が気に入り私も3度目の利用だ。苦境たつ温泉に僅かながらかでも応援できないかと訪れている、ネットではなかなか取りにくく今回も電話予約だった。
 朝食は板さんのぬくもりが感じられる食材で手間ひまかけた献立に感謝美味しく残らず平らげ満足。
 館の人達の誠意溢れるサービスで、遠く県外からのファンもいる様だが、今回は遠方からの家族と私等2組だけだった。館の今後が心配される是非存続に頑張って欲しいと願わずにはいられないレトロな小さな旅館である。

蔵王山を見ながら高速道路を南下

家の守り神産砂さま、以前私が建て替えたもの

咲きほこる梅の花がお出迎え

先祖の墓参り

 

橋のたもとの橋本館すぐ前が道路

レトロな館内の装飾

その昔巨人軍一行が宿泊した時のサインと記念写真が

プロトタイプのファミコは流石に古い年代物でマニアには垂涎の的

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「旅の記録」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事