仙台市内で凱旋パレードをする羽生弓弦選手に仙台市はつつみ人形を贈呈する事にしたとの報道を見て今まで設置していた看板10ヶ所を撤去することなく場所の移動で乗り切ったことで絶好のタイミングたっだとホット安堵の胸をなでた。
それと言うのも、宮城県及び仙台市から伝統工芸品の指定を受けているつつみ人形が屋外広告物条例に反して住宅専用地域に屋外看板を設置しているので3月末までに看板を撤去するよう指示が有った。
看板の業務委託を受けている私は、昨年夏からこれに対処するよう業務委託を受け撤去しないで移設で逃れる方法はないか現地を調査して、当該民芸品店主と何度か検討協議した、店主は県と市で伝統工芸品指定をしていながら、道案内に欠かせない既設看板の撤去は死活問題だとして特例で認めるようかけあいに行ったが例外は認めてもらえず、店舗周辺にあった看板はそこから遠く離れた禁止区域外に移すか撤去することになった。一般住宅地の最も奥に有るお店が遠方からの訪問者に道案内として設置した看板でありそれを禁止区域の外へ移すには、道順が分かるような緻密なデザインに変更が必要で、移設場所の選定と案内標識デザインに何日もかかりようやく役目を果たすデザイン案を提案し、店主の承諾を取り3月末に工事完了したばかりだった。看板撤去のままだったら、羽生君のパレード時につつみ人形を贈呈したいと市長がお店に行った時店主が引き受けたかどうか、多分看板を外すよう指示しておいてどの面下げて来たかと言わんばかりだったろう。おめでたいパレードの日に記念品としてつつみ人形が贈呈される嬉しい限りだ。私もこの仕事の達成感を享受出来た。