吉永小百合の北の三部作北の桜守という映画の一般公開に先立ち特別鑑賞、主演者舞台挨拶があるというのでイズミテイー21の会場に早々と出かけ出来るだけ舞台に近い席を取ろうと出かけた。
開場1時間前だからまだあまり並ぶ人は居ないだろうと行ってみたら既に大勢の人が並んでいた。今日は寒いので特別と建物内で開場を待つ計らいがありそれでも約40分間ホール扉の前で待った。その甲斐あり最前列に席を取ることが出来た。
ライトブルーのシンプルなワンピースに身を包んだ吉永小百合が登場司会者の質問に気安く答えながらデビュー120本目の記念すべき出演作について丁寧に説明、大女優としての素振りもみせない誠実な受け答えにその真摯な人間性がでているなと嬉しかった。
私と同年代ながら齢を経ても変わらぬ女優としての美しさと輝きはさすがと感じさせる。映画の舞台の最初は樺太今のサハリンで幸せな家庭を築いていた家族が第二次大戦終了間際ソ連の突如の侵攻で追われ、苦難の逃避行を経て身一つだけで北海道網走に引き揚げそこでも極貧苦難の生活から、アメリカに渡り成功した息子ら家族と再会するというドラマだが、家人もヒロインと同じく樺太からの引揚げ者という事で、映画で観る樺太の景色や主人公とその子供の厳しい人生に共感を抱いたようだ。
近年吉永小百合が出る映画には何かしら彼女なりの戦争や平和などに拘ったテーマがあると感じた作品だった。