春蒔きダイコンに早くも花が咲いた。
白く小さい、その花はまっすぐに伸びた茎の先で、清楚に、つつましく、畑の緑の中でひっそりと咲いている。
ずっとずっと昔、テレビドラマで、「だいこんの花」というのがあった。森繁久弥が父親、息子役が竹脇無我というキャスティングで、年老いてますます頑固な父親と、本当は父親思いなのに、シャイで、わざとぶっきらぼうを装い、始終父親と衝突する男やもめ同士を描いたもので、その題名にふさわしい、さわやかでちょっとほろ苦いドラマだった。
実家から頂いてきた石臼にのせて飾ってみた。