Truth Diary

ミニ講座古書の成り立ち

 昨日に引き続き仙台メデアテークでの講座を受講してきた。本の歴史、中国、朝鮮、日本 対照年表でそれぞれの年代の出版された古書の形式や著述の目的など分析した後で、和書、漢籍、唐本、和本、朝鮮本などの説明があった。
 展示品は1650年から1948年まで、簡単に言うと伊達政宗公生誕の時から終戦直後までという事になる。講演後地下の活版印刷機室で実物を見学、ずらりと並んだ活字、珍しい木活字なども見る事が出来た。これは印刷所から市に寄贈されたものだそうだ。版を組む文選工と言われる職人さんは、我々がワープロでキーボードを打つスピードで活字を拾い文章を作るという話には驚くばかり。活版は増版が難しく商業図書は増版が楽なは木版がほとんどで、作者が書いたものを彫師が毛筆の筆致を忠実に実にに精緻に彫り、摺師と言われる職人が和紙に刷ったもので触って見てそのぬくもりを感じる事が出来る。また、多数の人達の手垢で汚れ、虫食いなどもあり古書が辿って来た世相や歴史を感じる事が出来た。キーボードから文字を打ち込み、編集、修正、校正なども瞬時にできる今、本の成り立ちや本作りの原点から世相の変遷とともに変わって来た本の辿った道を思いながら、往時を偲ぶのも好いのではないか。仙台市民図書館の英断と画期的企画に感謝するものです。

講師の萱場先生、私ら古書読書サークルの講師でもある

木活版の林子平、海国兵談発売禁止にな版木は燃やされ支持者たちにより内密に刷られたもの

手動式のグーテンベルグ印刷機

珍しい木活字塩釜市の印刷屋さんから寄贈されたものでお店などの屋号だそうだ

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