生活保護に関する相談が増えています。70代80代、いよいよがんばりも限界になって相談が寄せられる。高齢の方が多く、高齢だけによく今日までひとりでやってきたものだと大変さもさることながら自分はこんなにがんばれるのだろうかと考えさせられることもある。
全国で生活保護世帯は月平均で100万世帯、高齢者世帯が半数近くをしめるということで、急速に増えてきています。厚生労働省は高齢化がすすみ、無念金や年金が少ない高齢世帯が増えてきたことが主な増加要因だと分析している。
経済大国の日本において、格差社会がいわれるようになっている現代、日々のくらしをやっとの思いで送っている人が急増している。経済大国とはいったい何ぞや?空虚感を感じる。
あるとき生活保護について話し合っていた時に、制度を受けている人はすきで受けているわけじゃないよと言っていた人がいたけど、本当にそうだ。いろんな事情があって制度を受けなければならなくなった、制度なくして暮らしていくことができないのだ。またそれにそう簡単に受けられないのがこの制度。
生活保護法の第1条に日本国憲法第25条に規定する理念に基づき、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い・・・とある。第2条では無差別平等、第3条には最低生活をとうたわれている。当然だけど人は等しく生きる権利があって、弱い立場にある人こそ他の力が必要なのだと最近つくづく思う。政治はそのためにある。
全国を見れば生活保護の申請をめぐって問題が起きた例がいくつもあるけど、誰もが安心して生きていかれる、「安心が感じられる政治」が求められているんだと深刻な相談があると特に思ったりする。