りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

基地はいらない

2009年11月02日 | 戦争をする国にさせない

 今週のしんぶん赤旗日曜版の一面二面を見ると、普天間基地の特集となっていて、ある読者の方が一面の写真を見て、基地のすぐ周りにたくさんの民家があるのを知って大変驚かれていました。きのうはそんなわけで何人かのしんぶん赤旗読者の方とお話しをする機会を得ました。

 普天間基地は人口約9万2000人の沖縄県宜野湾市のど真ん中にあリ、基地は米海兵隊のヘリコプター部隊だということだが、、市の面積の25%をこの基地が占めているというのだから、いかに住民の大きな負担になっているのかがそれだけでも十分に分かるのです。

 この基地をめぐって、「県内にたらい回しになるのか、県内・新基地建設となってしまうのか」、といったことで大問題となっているが、なぜ迷惑な基地が県内たらい回しとなったり、新基地建設となるのかがまったく分からない。迷惑な基地はなくすべきで、県内のたらい回しや新基地建設などという考え方が出されていること自体絶対におかしいと思うのです。

 鳩山首相は総選挙の時には県外や国外移設とまで言及していたが、この間の衆参本会議では具体策はなく、「最後は私が結論を出す」などとあいまいなよくわからない答弁をしていて、だいぶ風向きが変わってきているなと思いました。やはりこれでは沖縄県民の思いを受け止めることができないな。住民の立場に立ちきることができないなと率直に思ったのでした。

 しんぶん赤旗に元日本共産党宜野湾市議の知念忠二さんのコメントが載っていたけど、宜野湾は毎日が戦場のようだという。ヘリ部隊や戦闘機、空中給油機が何時間も上空で訓練しているとのことで、そのすさまじさに道を歩いていると立ちすくみ、幼児はおびえて母親の足にしがみつくというのです。
 
 そしてまたそこには、辺野古でもどこでもいいから早く移転してくれという声は一部を除いて聞かれない。同じ苦しみを押し付けたくないというだけでなく、「たらい回し」では決して基地があるゆえの苦しみは解消されないなどとありました。

 今こそ政府は、こうした声にこそ応えるべきじゃないのかなと思うのです。

 2年前の10月に、主人や義理の兄弟夫婦とともに沖縄の戦時下を周る旅をしました。念願叶っての旅で、現地では沖縄戦や基地に詳しい方が案内をしてくださいました。ひめゆりの塔、糸数のアブチラガマ、そして問題の普天間基地なども周り悲惨な沖縄戦の実態に迫り胸が苦しくなるほどの思いを体験したが、基地が今なお沖縄の人たちを苦しめているという実態にもふれて、戦争は本当にごめんだ。沖縄って未だに戦場のようだとも感じたことが思い出されるのです。

 沖縄本島には北部訓練場、キャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセン、嘉手納基地、普天間基地といった米軍基地があって、美しい沖縄の海とは対照に沖縄の持つ厳しい現実があることを思い知らされます。