東日本大震災による被災状況(5月9日警視庁)で、14,919人もの方がお亡くなりになり、9,893人の方の行方が分からず、避難されている方が118,786人となっていることが分かり、改めて被害の大きさに心が痛みます。
また、福島第一原発の事故により、多くの住民の方が避難を余儀なくされていることなどは、返す返す悔しい思いがします。住民の避難状況は日を追うごとに広範囲になってきているように思いますが、どこまでの方たちが避難すれば本当に安全なのか、どうもよく分からないというのが率直なところです。
3月25日だったか、原発から半径20km~30km圏内に自主避難が勧告され、その後4月中頃には半径20km圏内が「警戒区域」になり立ち入り禁止に、また1ヵ月間のみ避難する「計画的避難区域」や緊急時に退避、避難する「緊急時避難準備区域」が設けられた、というところまでは分かっているのですが、これらの基準がどうなっているのかはさっぱり、はっきりと分からない。とにかく後手に回らないように、住民の安全を十分に確保できる避難区域の設定と避難される方たちへの全面的な保障を東京電力、国にしっかりやっていただきたいと思っています。
中部電力は9日に、静岡県御前崎市にある浜岡原発の運転停止を決定しまたが、これは大変良かったと思っています。この原発については、造る前から地震の震源域の真上に建つ、世界一危険な原発だと言われてきただけに、地元だけでなくこの原発に反対していた多くの方たちの思いが達成されたと思っています。しかし防潮堤設置などの中長期的対策が完了するまで、運転停止をするよう求めていたとされる、菅首相の停止への考え方については、納得できることではないと思っています。今回の事故を通じて防潮堤設置で安全が確保できるとは思えないのです。浜岡原発の停止、その先の廃炉をすべきで、「安全神話」から決別すべきだと思います。