24日、関野隆司議員、原田敏司議員、田中の3名で久野・和留沢地区などのお茶畑を視て回りました。11日の生葉からの検出結果で、放射性セシウムが暫定規制値500ベクレル/㎏を超え、1回目770、2回目780が検出されたという小田原市。今農家の方たちはどのような思いで毎日を送られていて、お茶畑はどのような状態になっているのか、またこの問題への対策はどうあるべきか、私たちもさまざまな思いを抱えながら、この日はお茶畑を目指しました。
小田原市久野地区は小田原のふるさと原風景や里地、里山実施地区に選ばれるくらい緑豊で自然環境に溢れたところです。同じ市内とは思えないこの久野の自然、緑に囲まれると思わずリラックスしますが、お茶畑はこの久野地区で多くを見かけることができます。また、久野・和留沢地区に入るとさらに茶畑が広がっているのを見ることができます。今が1番美しく緑青々した畑の光景に、ここにあの放射性セシウムがあるのかと思うと、まったく信じられない、信じたくない思いでしたが、1番茶が処分する為にきれいに刈り取られているのを見て、厳しい現実を目の当たりにしました。
農家の方が、ご家族総出で1番茶の刈り取り処分をしているところに出会いました。偶然にも関野議員のお知り合いの方でしたが、今回のことについてお話しをお聞きすると、印象的だったのは、ぜひブランドの足柄茶を守っていきたいとお話しされていたことです。また、もう1件私の知り合いのところにもお寄りして、お話しをお伺いすることができましたが、そこでも足柄茶にこめるご家族の思いが伝わってきて、みなさんの思いや頑張りに、このお茶を何としても守っていかなければならないと強く感じました。
昨日は、JAかながわ西湘の本店にお伺いし、この問題に対する対策など、さまざまな角度からお話しをお伺いすることができました。お伺いさせていただいたのは、元日本共産党参議院議員の畑野君枝さん、小田原、南足柄の2市、松田、開成、湯河原、箱根の4町の共産党の議員など大勢でしたが、本店ではこちらの急な申し出にもかかわらず、代表理事の組合長さん、常務理事の方などが丁寧に応対して下さいました。
そこでまず出されていたのが、①1番茶を刈り取りした後の対応はどうすべきか②2番茶についてはどう対応すべきかといったことで、その場でも出されていましたが、国や県が一刻も早く方針を出さなければ事は進まないと思ったことです。でもそんな急を要することさえなかなか進んでいない状況に、私としてはこの国の危機管理への判断力の鈍さを痛感したわけですが、本当に福島第一原発の事故収束に当たっては、世界の英知を結集できているのだろうかと、疑問が湧くのでした。なお今回のことによる各農家への損失補償については、農協中央会を通じて全国中央会と共に、東京電力に交渉を行っていくとありましたが、ぜひ東京電力は速やかに損失補償をすべきだと切に思いました。
お伺いした議員から、生葉における放射性セシウムの暫定規制値が、他の野菜類と同じ500ベクレル/㎏となっているが、これは見直す必要性があるのではないか、風評被害にはどのように対処していくのか、などといくつか質問がありましたが、暫定規制値見直しの必要性については同様なお考えがあるように思ったのと、風評被害については、消費者への的確な情報提供を行っていくなどといったコメントがされていたように思います。2市8町の日本共産党の議員のところでは、足柄茶の問題を筆頭に、放射能汚染に対する具体的な対策を練っているところですが、市町の段階でできること、県や国に求めていくことなどを整理してやっていきたいと準備しています。畑野君枝さんは今回の問題について早くから調査を行ってきていますが、国や県に対策を求めることなどに力を尽くしています。