丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

教養部のこと

2011年06月05日 | 個人史
K大学では1年半の教養部生活が義務づけられていた。
記憶の隅をほじくっても、理科系の内容をやった記憶がないのだが、
よく考えてみれば、理系の学生は専門で理科系をやるのだし、
文系の学生は専門で文系の教科を扱うのだから、あえて教養部で
習う必要性もなかったのかも。だから、教科としては存在していたが、
教養部を終えるための必修科目としては、全学生に体育と英語と
第二語学があったくらいで、その他は選択として文系の学生は
理科や数学の科目を、理系の学生には国語や社会の科目が必修単位として
課せられていたのかも知れない。

英語は2単位×3科目。元々文法作文は苦手だったからこれは1つ
落としてしまった。リーダーは扱った教材が面白くてはまってしまったが。
1教科はスピーチで、全員が短いスピーチを行う事で単位取得と
なった。
落とした英語の教科の追加で、LLを取ったのでこれは面白かったが。

社会科としては日本史Ⅰの授業が面白く評判で人気が高かった。
大教室での授業だが、朝1の授業だと入れるのだが寝坊して朝Ⅱになると
満員で席が取れなかった。
毎時間終わりにまとめの板書があり、それを丸写ししていたら
テストでは点が取れるようになっていたから、休んでしまったときには
誰かのノートを借りれば済むのだが。

ちなみに日本史Ⅰでは高校の時に扱った邪馬台国論争とかそんなのが
テーマだったから、すでに高校で聞いていたからよくわかったことも
あったが。

余談ながら日本史Ⅱは現代史で、これはまったく面白くなかった。

心理学も面白く、テスト以外でも自分で心理学のテーマを見つけて
夏休みなどに調査してまとめたレポートを作成すればそれでも
単位を貰えるという。興味はあったがテーマを思いつけなかった。

あと何をやったのかはよく覚えていない。まあ専門に行けばそれしか
勉強しなくなるのだから、こういうのも良い物だと思うのだが。
数年後に、せっかく大学に入学したのに専門をやらないで高校の
復讐のようなことをさせるのはおかしいというような声が上がり、
教養部という形式自体が変更されたと聞く。
しかし、近年、中1レベルの数学ができない文系学生が現れたり、
日本や世界の地理はチンプンカンプンの理系学生が出てくるのを
聞くと、やはり偏った勉強ばかりでいいのだろうかと心配にも
なったりするのだが。