丹 善人の世界

きわめて個人的な思い出話や、家族知人には見せられない内容を書いていこうと思っています。

予備校のこと(1)

2011年05月03日 | 個人史
高校卒業後、1年間予備校に通う。
天王寺の駅の近くにある、名門の予備校。後で知ることだが、けっこう良い予備校で、出身学校の履歴に書きたいくらいの学校ではあった。

ちなみにこの学校の姉妹校が数年後に豊中に開校して、そこなら家から自転車で通えたのだが、あまりに近すぎて面白くなかっただろう。その分校は後、数年経って閉校したのだが。

学校横に食堂も併設されている。けれども昼食時間になると満員になるので、昼休み1時間前に、10分休みの時間に食堂に行くことを覚える。10分の間に昼食を取ってしまおうという。手っ取り早く済ませるために、ほぼ1年間カレーばかりを食べた。

昼食時間はやっぱり暇なのと、お腹も少しすくので、パンを1個食べたりもして、高校卒業後運動もしなくなったこともあって、この予備校での1年間の間に、気分的には人生最高に太ってしまった。まあ大学入って激やせすることにはなるのだが。ちなみにカレーばかり食べると超えるらしいと最近知ったのだが。

授業ではベテランの教師もいれば大学生のバイト講師もいた。総じて大学生は頼りなかった。はっきり言って勉強不足。マニュアル通りにやっているのが丸わかり。
中でも国語の講師はひどかった。漢字が書けなくて生徒から突っ込まれていた。
ある文字では変なこだわりの書体を正しい物と思い込んでいて、書き順がでたらめなところを突っ込まれて、翌日調べた結果自分の書き順が間違っていたことが判明したので訂正を入れたのは良いのだが、文字の形が誤った書き順のせいで違っているのを知らなくて、その形にするようにと蛇足を加えて恥の上塗り。部首の意味を知らないで国語をやっているというのはどうかと思った。

高校の時にテスト返却後の激論の結果、大学の正解とされているのが議論結果間違いだとなった問題も扱って、何も考えずに大学発表の答をそのまま正解としていたから、やはり駄目だなと思う次第。

まあ、古典の教師の授業は面白かったし、英語の教材でもユニークな本を扱っていて、その本を紛失してしまったのが実に惜しいと思っている。英語で落ちこぼれていたのが嘘みたいに英語が楽しかった。
また、中学時代は得意だったのに、高校でつまずいてしまった数学も楽しく、やっぱり自分は数学が一番好きなんだなと実感できたのはこの頃。だから予備校に行っていなかったなら数学をやっていなかったかもと思うと、この一年間は実に有意義な一年だったと感じてしまう。

夏休み中には現役高校生も通ってきての集中講座が開かれ、日本史などの教科もここで習う。入試対策の歴史を初めて習ってようやく入試に間に合わせることができる。

けっこう楽しいことの多かった予備校生活ではあった。

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