
高校三年生の運動会。
おそらく、私が作る人生最期の運動会のお弁当(大げさ)
お弁当はやっぱり苦手(うまく詰められないんだよね)
美術部の担当である応援団団旗の作成と、部で出す展覧会の絵の締め切りは、毎年丸かぶりする。
絵の方が終わらなかったぽんぽんは、50号の馬鹿でかいキャンパスをうちに持ち込んで、学校では団旗を、家では絵を書いていた。
水曜の夜は人生初の完徹を経験。
木曜の朝に、また50号キャンパスを担いで登校、そして午前中は運動会の予行練習、午後は展覧会の絵の仕上げ、そして今日の運動会を迎える。
つまり、運動会当日は、うちの娘はほぼ抜け殻。
それでもママ友と会っておしゃべりしたり、高校生のキラキラした若いエネルギーを吸い取ったりするのもとても楽しいので、電車で片道一時間半弱かけて、運動会を見に行った。
ママ友とカレーを食べ、学校に移動して、午後の部の応援合戦から見学。
応援団、かっこいいぞ!!
もちろんぽんぽんは、そういう青春な舞台にはいないが(笑)、力作の団旗が翻る。
「娘たちは、この後の棒引きと、大縄だね」
「そうだねえ。もう三年なんて信じられないよ、早いねえ」
「運動会も見納めだね」
とママ友と話していたところに、デイケアから帰ってきたおばあちゃんから電話。
「ごめん、鍵を忘れて家に入れない……いつもの置き鍵もない」
「え?」
入場門のところのぽんぽんを捕まえて、
「あんた、置き鍵は?」
「あ……(戻しておくのを忘れました、と顔に書いてある)」
おばあちゃんは近所のジョナサンでご飯を食べて待っているとのこと。
おばあちゃんとぽんぽんの連携プレーでまんまと引き返す羽目になる。
「ごめん、帰るわ」
「うん、残念だったね」
あっさり終わった、最期の運動会見学……。