ひびこれこうじつ

とりとめなく、日々の覚書です。

何か足りない

2020-08-28 11:59:21 | art
8月の初めに発表会が終わって、今度の曲はモーツアルトのソナタ16番。

レッスンの前に先生に、
「娘が、絵の先生に個性をだせ、と言われて困ってるんですよねー」
と言ったら、先生曰く、

「個性っていうのは、みんな持ってるんですよ。
本屋でどの本を選ぶかも個性ですからね。
でも多分、先生が言いたいのは、
『何か足りない』
ってことなんでしょうね。
そこのところをわかるように言ってあげられるといいんですが、
言葉にするのは難しいですからねえ」

あー、なるほどと、すごく腑に落ちた。

そしてレッスンが始まり、リズム感が崩壊していることに驚愕する。


ぽんぽんに話したら、
「うーん」
とうなりつつ、何か思うところがあったようで、
「またピアノやろうかな」

で、月謝は誰が払うんだ?


三省堂詣で

2020-08-22 11:45:02 | お出かけ
ぽんぽんとコロナ以来の三省堂詣で。
本屋に行く時は、本屋にだけ行く。

にしても、駅から三省堂までの間で、あまりの暑さに干からびるかと思った。
それを言い訳に、コーヒーシェイクとメロンソーダを飲みながら歩く。

前々から思っていたが、三省堂より斜め向かいの東京堂書店の方が相性がいいらしい。

お昼は、
「普通のカレーが食べたい」
というぽんぽんのリクで、
「確かここがそうだったはず」
と、共栄堂に行ったが、さらっとして苦味のある不思議な味のスマトラカレーで、全然普通じゃなかった。

「すまぬ。記憶違いだ」
「珍しい味だったのでいいです」

美術書を買いに行ったはずのぽんぽんは、結局、心理学だの俳句だの、関係のない本ばっかり買っていた。
「いや、美術書も見たんだけど、あんまり新しいのもなくて。もう、描くしかないかなと……」

私も家事のハウツー本とか、作り置きの本とか、能力開発とか、仕事効率とか、そういう本もいろいろ見てみたけど、同じような感想だったw
結局、仏教系の本を数冊と、月刊少女野崎くんの新刊を買って家に帰った。

でもやっぱり本屋は楽しい。

着物展

2020-08-14 11:23:34 | art


久々にぽんぽんと(最近はお友だちとばっかりだもんなあ)、楽しみにしていた東博の着物展へ。

やっぱり着物はいいなあ。
絢爛豪華な晴れ着は、どんなお嬢さんや奥方が纏ったんだろうと、妄想がたくましくなってしまう。
裏が透ける帷子が何枚か展示されていたけど、その色っぽさよw

ぽんぽんはいたく気に入ったらしく、珍しく図録を買っていた。

お昼はマンゴーツリーカフェで、エスニックプレート。
久しぶりにぽんぽんと、今書いている絵のこととかも話せてよかった。
「個性なんて、出そうと思って出せるんなら苦労しねえよ!」
出そうだ。

ごもっともだ。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

2020-08-12 09:25:54 | art


先行してお友達と見に行ったぽんぽんに、
「これは行ったほうがいいよ」
と言われ、コロナ以来、久々の上野の森。

正直、思ったほどインパクトはなかったのだけど、ドヤ顔レンブラント、空気感ふわふわのターナー、熱量最大のゴッホなどなど、眼福でした。
ロブスターのある情景とかいう生物画の白ワインの描き方、透き通ってて、ひんやりと美味しそうで、ほんとすごいと思った。


なんとなく物足りない気がして、久々に常設展へ。
名品の数々をあまり考えずにサクサクと見流す、という贅沢を味わい、でもやっぱり最後の近代画のコーナーで、
「わからん」
と思った(特に、ピカソにはなんだか知らないけど腹が立った)。

初展示の、『武器の返却を懇願するクピド』『クピドの懲罰』は、可愛らしかったな。
ビーナスに、むぎゅっと羽をつかまれてたw

https://collection.nmwa.go.jp/P.2015-0018.html
https://collection.nmwa.go.jp/P.2015-0017.html

ベートーベン ソナタ20番

2020-08-01 09:05:58 | art
ピアノ発表会
もういいかげん、数えるのもめんどうになってきたピアノの発表会。
今回の曲は、ベートーヴェンのソナタ20番。
弟子の練習用として書かれたんだそうで、初心者向けとしてメジャーな曲。
レッスンを再開する前に、
「なんとか弾けないものだろうか」
と、チャレンジして、たどたどしく弾けていた。
本当は4月の発表会でモーツアルトのロンドを引く予定がコロナで流れ、今回、短めのスパンで弾ける曲として、改めてチャレンジすることに。
って言っても、4ヶ月かかったんだなあ……。

わりとノリノリで弾けて、
「この曲、合ってると思いますよ」
と、先生に言われて気を良くしたものの、少し余裕が出てきたところで、直前に自分の曲を録音したのを聞いて、
「うわー、わたしの弾き方、雑だ……」
と気づき、深く反省して路線を変更したら、
「勢いがなくなっちゃいましたね?」
と、先生を悩ませた。

でもこのこの過程で、
「途中でフリーズしないように、そしてできれば少しでも間違わないように」
というところから始まったピアノが、
「もう少し、こういう風に弾けたらいいね」
という雰囲気の模倣を通過し、今回は、
「ここはこういう気分だな」
と、ちょっとだけ曲が自分の側に寄り添ってくれる感覚を掴んだ気がする。

しかし、相変わらず、小中学生がメキメキと腕を上げ、私の頭を踏み越えていく(笑)
この違いは何なんだろうと思うけれど、でも才能のある子たちが努力して、すくすくと伸びていくのを見るのは楽しい。

今回のできはまあまあ。
タッチを柔らかくすることに全神経を注いでいたら、会場のピアノが硬くて、かなり引きづらかった。覚えておこう。