たしなみについて

去年の冬に友人と行った、旧白洲次郎・正子邸、「武相荘」で衝動買いした、白洲正子の『たしなみについて』読了。
なんだ、ここ数年、うんうん言って考えてきた、幸せや創造についての答えは、全部ここにあった……のかもしれない。
でもちょっと違う……かもしれない。
正子さんは１番さんだし、勢いがいい。
私が自分に言いたいことの核はここにあるけど、でもそれは正解だけあって、解き方に触れてない参考書みたいなものかもしれない。
でも、正解が、私の目指そうとしているものとかなり近い気がして、
「よし、方向は間違ってない」
と思った。

願わくは、アメリカをインドだと思いませんように。

水底の玉ねぎ

美術予備校から帰ってきたぽんぽん。
クロッキーを描いてたら、先生に、
「ぽんぽんちゃんは、楽しそうに描くね」
と言われたんだそう。

へえ、そうなんだ。
母はすごく安心したよ。

「何描いたの？」
「クロッキーは女性の裸体」
「マジかー。男の子とかてれちゃったりしないの？」
「いや、普通だった。あと水の底に沈んでる玉ねぎを描いた」
「え？」
水の底……玉ねぎ……？
「油画ってそんな感じだよ」

へえ、そうなんだ。
母はよくわかんないよw

朝顔

一昨日からようやく朝顔が咲き始めた。
……今なのか？
知人の庭からもらった苗は、とても控えめな薄いブルーの花を咲かせた。

「この花、いいね」
「うん、私も好きだわ」

と母と意見が合って、今年はタネをしっかり収穫する予定。
庭仕事もようやくやり方がわかってきた気がする。
いろいろとスロースターターだな、私。

朝顔といっしょか。

3回目のジャパンブルー

ぽんぽんの高校の文化部主催の藍染体験会に今年も参加。

「ここの藍は、混ぜ物しない本藍で、文化庁が出資して復元した重要文化財なんだぞう。いいのか、こんなことして」
と、ブツブツいう先生も、たくさんのママたちに囲まれて、いつもながら楽しそう。
ジーンズなどに使うインディゴなどの染料に比べて、本藍は黒みがない澄んだ青さが特徴なのだそう。
「これが本当のジャパンブルーなんだよ」
と、相変わらず昼から缶ビールを手に、酒仙はおっしゃる。
雑草しげる緑の空き地に、染めたての作品がはためく様も今年で見納め。
今年の作品はレベルが高かった。

帰りにママ友と、去年と同じお店に入って、苦目の紅茶と生クリームがたっぷり乗ったスコーンを食べた。
楽しかったね。

ハッピーアワー

ぽんぽんが小さい頃に、お互いの家を行き来してしょっちゅう遊んでいたご近所ママ友五人が、久しぶりに全員集まった。

居酒屋のハッピーアワーから飲み始め、喋る、喋る、喋る。

不思議な人たちで、悪口とか愚痴とかほとんどなくて、たまにそんな話になってもそれがすごく面白くて、この人たちがいてくれたおかげで、子育てたのしかったなあと、改めて感謝。

子どもたちもそれぞれがんばってて、成長っぷりを聞けたのもうれしかった。

家に帰って、今日は珍しく、喋る率より聞く率が高かったな、と言ったら、ぽんぽんが目を丸くしていた。