ひびこれこうじつ

とりとめなく、日々の覚書です。

月見れば

2020-09-28 14:12:32 | 日々のこと
夕方走っていたら、月がとてもきれいだった。
なぜかふと、猫たちのことを思い出した。
あの猫たちはうちの子になって幸せだったんだろうか。

チューちゃんが死んで、その年の夏にドイツに行った。
今回のコロナや母の体調や、その他諸々考えても、本当にあのタイミングしかなかった。
チューちゃんは、私とぽんぽんが、
「猫がいるとどこにも行けないねえ」
なんてぼやいているのを聞いていて、早く死んじゃったんじゃないだろうか。
猫たちのことを思い出すと、私の心の中の罪悪感がいつもふつふつと音をたて始める。

走りながら、ミラくんやチューちゃんとこうやって一緒にお外に行けたら、
どんなに楽しかっただろうなと思う。
お外に出さなかったことも、猫たちにとってよかったことだったんだろうか。

そしたら急に泣けきた。
そしてなぜか猫たちが、よじよじと走っている私の肩や頭の上に登ってきたような感じがした。
あのスベスベシルキーなミラくんの、あったかな腹毛が気持ちいい。
肩のあたりに踏ん張る後ろ足の肉球がこれまた気持ちいい。
いやいや、生きている間、そんなことをする子たちじゃなかった。結構クールだったのだ。
だいたいあの子たちは一匹6kg超え、首が折れるわ。

それにしてもなんで急にこんな感傷に捕まったのかと思えば、そういえばさっきから月が出ていたのだった。
我が身ひとつの秋にはあらねど。

『日々是好日』

2020-09-27 16:42:02 | 
『日々是好日』。
https://www.amazon.co.jp/dp/410136351X/ref=cm_sw_r_li_dp_oteCFb1C7XY1E

積んどいた本が気になって、ぽんぽんの予備校の面談に行く途中の電車の中で読み始め、さくっと読み終わった。
樹木希林さんが出演していた映画の原作の、お茶の本だ。
さくっと言っても軽いわけではなく、とても美しくて流れるような文章で、心を洗ってもらった感じだった。
作者が、スピ系でいう全一体験的なものをするシーンがとても自然で、
「ああ、気持ちいいだろうなあ……」
と思った。
毎日が新幹線の車窓のように暴走しているのは、なんのせいでも誰のせいでもない、私が立ち止まって心を済ませないからだ
(わかってるんだけどなあ)。


「日々是好日」は、このブログのタイトルでは「ひびこれこうじつ」としたけれど、「にちにちこれこうじつ」とか「にちにちこれこうにち」とも読む。この本は、「にちにちこれこうじつ」と読ませるらしい。
「にちにち」という語感がなんかねちねちしていて、あんまり好きではない。

……どうでもいい w

ピーター・ドレイク

2020-09-24 14:16:00 | art



ピーター・ドイグ展@国立近代美術館。
知らない画家さんだったが、ぽんぽんが誘ってくれたので行くことに。
この絵を始め、初期の幻想的な何枚かはとても好きだったけど、その後どんどん画風が変わってきて、意味ありげな人が佇む、不思議な絵になってきて、よくわからなくなってきた。
古典の展覧会と違って、見にくる人が絵をやってる人が多いみたいで、みんな真剣そのもので、近づいてみたら下がってみたり、横から見たりしてて面白かった。

その後神保町のロシア亭で、久々にボルシチランチ。
ぽんぽんは直帰で、私は東京堂書店へ。
本を見て、コーヒーを飲んで、ああ、楽しかった。


まだまだあっ!

2020-09-14 11:26:08 | 日々のこと


まさかの6つ咲き。
よく見ると、まだつぼみがある 。

さすが、恐れ入谷の鬼子母神、の朝顔市。
……行ったことないな。

「恐れ入谷(いりや)の鬼子母神(きしもじん)。びっくり下谷の広徳寺。そうで有馬の水天宮」
らしい。
後ろの二つは知らなかった。


名残の名残

2020-09-13 11:40:48 | 日々のこと


もう終わりかと思ったけれど、まだまだ頑張る朝顔s。
ここ数日、
「あら、また咲いたよ」
というたびに、母が、
「ほんとねえ。最後の花はどういうわけか色が鮮やかで綺麗なのよね」
という。
こういうのは何度聞いても素直に、
「へえ、そうなんだ」
と答えられる。

「秋ナスみたいなもんですかねえ」
「そうねえ」
最後の方って、何かこう、凝縮されて、円熟されるんだろうか。