夕方走っていたら、月がとてもきれいだった。
なぜかふと、猫たちのことを思い出した。
あの猫たちはうちの子になって幸せだったんだろうか。
チューちゃんが死んで、その年の夏にドイツに行った。
今回のコロナや母の体調や、その他諸々考えても、本当にあのタイミングしかなかった。
チューちゃんは、私とぽんぽんが、
「猫がいるとどこにも行けないねえ」
なんてぼやいているのを聞いていて、早く死んじゃったんじゃないだろうか。
猫たちのことを思い出すと、私の心の中の罪悪感がいつもふつふつと音をたて始める。
走りながら、ミラくんやチューちゃんとこうやって一緒にお外に行けたら、
どんなに楽しかっただろうなと思う。
お外に出さなかったことも、猫たちにとってよかったことだったんだろうか。
そしたら急に泣けきた。
そしてなぜか猫たちが、よじよじと走っている私の肩や頭の上に登ってきたような感じがした。
あのスベスベシルキーなミラくんの、あったかな腹毛が気持ちいい。
肩のあたりに踏ん張る後ろ足の肉球がこれまた気持ちいい。
いやいや、生きている間、そんなことをする子たちじゃなかった。結構クールだったのだ。
だいたいあの子たちは一匹6kg超え、首が折れるわ。
それにしてもなんで急にこんな感傷に捕まったのかと思えば、そういえばさっきから月が出ていたのだった。
我が身ひとつの秋にはあらねど。
なぜかふと、猫たちのことを思い出した。
あの猫たちはうちの子になって幸せだったんだろうか。
チューちゃんが死んで、その年の夏にドイツに行った。
今回のコロナや母の体調や、その他諸々考えても、本当にあのタイミングしかなかった。
チューちゃんは、私とぽんぽんが、
「猫がいるとどこにも行けないねえ」
なんてぼやいているのを聞いていて、早く死んじゃったんじゃないだろうか。
猫たちのことを思い出すと、私の心の中の罪悪感がいつもふつふつと音をたて始める。
走りながら、ミラくんやチューちゃんとこうやって一緒にお外に行けたら、
どんなに楽しかっただろうなと思う。
お外に出さなかったことも、猫たちにとってよかったことだったんだろうか。
そしたら急に泣けきた。
そしてなぜか猫たちが、よじよじと走っている私の肩や頭の上に登ってきたような感じがした。
あのスベスベシルキーなミラくんの、あったかな腹毛が気持ちいい。
肩のあたりに踏ん張る後ろ足の肉球がこれまた気持ちいい。
いやいや、生きている間、そんなことをする子たちじゃなかった。結構クールだったのだ。
だいたいあの子たちは一匹6kg超え、首が折れるわ。
それにしてもなんで急にこんな感傷に捕まったのかと思えば、そういえばさっきから月が出ていたのだった。
我が身ひとつの秋にはあらねど。