ひびこれこうじつ

とりとめなく、日々の覚書です。

室内七厘

2020-05-31 15:06:02 | グルメ
自粛生活を楽しもうと、みんなが自宅でいろんな工夫をしているのを見て、
「そういえば、うちにも七厘があったよね」
「よし、縁側で、少しだけ焼き物しようか」
ということになった。
住宅地なので、あんまりもうもうと煙を出すと、消防車が来かねない。

しかしあったはずの七厘が見つからず、その日の七厘計画はお流れになったが、
外の物置に炭がたくさん入っていて、
「これ、使わないのももったいないよね」
と思い、七厘を買ってきたら、

「え、買ってきたの?」
と、母と娘に呆れられる。
「だって、私、やる気満々だったんだもん」

七厘の火起こしは、母の独壇場で、生き生きと采配をふるう88才。
「やっぱり火はいいね」
と、真っ赤におこった炭火を見ながら、しみじみとしたが、
「いや、けっこう煙も匂いもでるね。これ絶対、ご近所が心配する」
結局、室内に七厘を持ち込んで、窓という窓を開け放ち、扇風機と換気扇をフル稼働し、
オーストリア産のお手軽ステーキ肉と、長ネギと、厚揚げを焼く。

「な、なんておいしいんだ!」
「こんなに美味しいなら、壁紙が黒くなっても我慢する!」

というわけで、もしからしたら定着するかもしれない、室内七厘大会。



花火の夢

2020-05-28 11:46:49 | 日々のこと
花火が盛大に上がっている夢を見た。
私はどこかの学校の屋上にいて、そこから夜空にどんどんと上がる花火を見ていた。

学校の夢を見るときはいつもそうなのだけど、
この時も私は、ひどく周りの人たちに対してコンプレックスを抱えていて、
夢の中で、わたしはとても所在なく、
ウロウロとした気持ちだった。
でも花火はとても綺麗で、豪華だったので、

「これはきっといい夢に違いない」

と思って、目が覚めてからすぐに、夢占いのサイトを調べてみたら、

花火はあなたの現在の目標を象徴しています。
夢の中であなたが見た花火がとてもキレイで、
印象深ければ深いほど、あなたの目標が大きいために不満を感じ、
ストレスを抱えている状態とされます。

だそうな。

今日は本でも読んで過ごそう。

趣味

2020-05-27 15:42:58 | 日々のこと
玄関の前にフェンスがあって、そこに春先に白い花を咲かせる蔓系の植物が植えてある。
何年か前にスーパーの花屋さんで600円で買ってきたそれは、
名札をなくしてしまったので、なんという花かもわからないが、
すっかり大きくなって、今年も見事に咲いてくれた。

日当たりが悪いので、必死に上に伸びようとするその蔓を、
解いて解いて、フェンスの下の空間に巻きつける。
そうじゃないと、上の方ばっかり緑の団子になってしまう。
せっかく環境の良いところに伸びようとするのに、気の毒だとは思うのだが、
このぐちゃぐちゃに絡まった枝を解くのが、なんだか楽しい。
ほどきすぎてなんだか不自然になっている。

知恵の輪とか買ってきたら良いのかしら。
でも、なんか結果が伴わないと嫌いなんだよね。

これはきつい

2020-05-17 16:57:54 | 日々のこと
テレビで、
「ランニングする人も、マスクを」
と言っていたので、
「はあ、まあこんなご時世だから……」
と、マスクをして走ってみたが、
「……こ、これはきつい!」
しかも、
「暑いっ!!!」

仕方がないので鼻だけだして呼吸して、人とすれ違うときはすかさずマスクを引き上げる。
そこまでして走らんでも、とも思ったが、増加傾向の体重を止めるにはこれしかない。

先日、太極拳の先生がオンラインでお稽古を始め、
一緒に参加した人生の先輩方が、
「いやあ、いい汗かきました」
とラインでコメントされているのをみるにつれ、全く汗をかけない、代謝の低い自分を省みる。

体の固さは心の固さ、
代謝の悪さは、頭の悪さ。

……負けないもん。

『こころと脳の対話』

2020-05-11 16:58:15 | art
『唯脳論』ですっかり脳の虜になり、続いて、河合隼雄×茂木健一郎の『こころと脳の対話』
に手を出した。
聞き上手の河合先生が、茂木先生から脳の話をわかりやすく聞き出してくれるかと思いきや、
「お会いできてすごく嬉しい!」
という茂木先生からの熱烈な質問責めに、むしろ、河合先生の専門の「こころ」がクローズアップ。
最後に河合先生が、
「脳の話を聞きたかったのに、喋らされちゃった」
とおっしゃっていて、
「ですよねー」
と、思わず本に向かって笑ってしまった。とても面白かった。
この本が出版される前に、河合先生は亡くなった。

その前の中沢新一さんとの対談本からずっと、河合先生のカウンセラーとしての業績に、
感動しっぱなしだった。
答えを出すのは自分ではなく相手、同じ高さに立つ、焦らない、黙って、でも腹を括って寄り添う、
そして相手ではなく相手の魂を見る。
河合先生は、タクシーに乗るとなぜか運転手さんに身の上話をされることがあるのだそうだ。
鍛えに鍛えた、聞くスキルが、滲み出るらしい。