ひびこれこうじつ

とりとめなく、日々の覚書です。

蝉時雨、幾代餅

2020-07-30 09:42:57 | 日々のこと
午前中に買い物に出かけたら、公園の近所で蝉の声が聞こえた。
明けない梅雨のせいなのか、ご近所中の家が庭の木を切ってしまったせいか、
今年は数えるほどしかセミの鳴き声を聞いていなかったので、
「ああ、蟬、、生きてた……」
なんだかホッとした。

帰ってきてぽんぽんに、
「蝉時雨ってほどでもないけど、セミが鳴いてたよ」
といったら、
「蝉時雨って何?」
「え?知らない?」
「知らないなあ」

そうかあ、知らないかあ。
言葉としても情景としても知らないんだろうなあ。

なんか、豊かじゃないなあ、と思った。



夜、母と録画しておいた落語を聞いた。
古今亭志ん輔の「幾代餅」。
おもしろかったー。そしてなんだか心が潤ったわー。

とっても豊かだと思った。



土用のうなぎ

2020-07-29 10:08:14 | グルメ
「今年こそは、土用のうなぎを食べに行こう!」
と、母と約束していたのに(毎年なんとなく、面倒くさくて流れてしまう)、
コロナのこともあってなんとなく外食が躊躇われ、
結局、生協でうなぎを注文することにした。

今回は、ドーンと奮発して、一人一尾。
うなぎは湯煎の後炙ってタレをかけ、ご飯も細心の注意を払って炊き……

うむ、満足。
明日から頑張ろう!

平賀源内の思う壺w

透ける花びら

2020-07-26 09:55:25 | 日々のこと
街路樹になっている百日紅が、花をつけ始めた。
この花が咲くと、いよいよ色の季節も終わりだなと思う。

夏の花は、花びらが透けるようなのが多くて好きだ。
子どもの頃に作った、色付きの薄い紙(お花紙というらしい)を折り畳んだ花を思い出す。

通販で買った入谷の朝顔市の朝顔は、毎日、色違いの花を2〜3輪咲かせて、
楽しませてくれるが、今朝はタイミングの問題なのか、咲いていなかった。

浪人生活を謳歌しているぽんぽんが、朝のんびりと起きてきて
(夜描いているというけど、どんなもんだか)、
好きなように朝ごはんを作って食べながら、
「あれ、今日は咲かなかったんだね」
といった。

へえ、花なんか気にしてないかと思ったら、意外と見てるもんだ。

ご心配をおかけしました

2020-07-24 09:51:49 | 日々のこと
母のおつかいで、顔なじみの漢方薬局に、頼んでおいた薬を受け取りに行った。
お客さんがいたので、一言二言、挨拶をして、品物を受け取って店を出ようとしたら、
薬剤師さんが、
「今日、ちょっと目が腫れてんませんか。体調大丈夫ですか」
と、気にしてくれた。
「ん?そうですか?ここのところ調子悪くないんだけど。
ありがとうございます、気をつけてみます」
といって店を出て、三歩ほどで気づいた。

今日、アイメイクしてませんでした……

マスクスをするとどうも全体的におざなりになる。

白兎の受難

2020-07-19 15:38:41 | 日々のこと
因幡の白兎、という銘菓をお茶請けに、
おばあちゃんとぽんぽんとお茶にすることに。

「あら、因幡の白兎なんて、懐かしいわね、

『大黒さまの いうとおり
きれいな水に 身を洗い……』

っていう歌があったわねえ」

と、母が言うので、

「へえ、続きは?」

と、聞いたら、

「えーーーーと」
と、しばらく考えて、


『大黒さまの いうとおり
きれいな水に 身を洗い
ここにいなばの 白うさぎ
皮をむかれて あかはだか』

と歌ってくれた。

「へえ、その歌知らないなあ」
と言ってすぐに、ぽんぽんと、

「え?それ、大黒さま、ひどくない?」
「大黒さまのいうこと聞いたら、赤裸になってる!」
「あら?」

調べてみたら、おばあちゃんが1番と2番の歌詞を
巧みに混ぜていた。

「ああ、よかった」
「ウサギ、元に戻った」
「大黒さま、いい神様だった」


唱歌って、ほんとうにいい歌が多い。
この歌も、しみじみと可愛らしく、言葉も上品で、いたずらが過ぎたウサギが、
最後にちゃんと善き力に救われるという安心感があって、
ほっわほわの白兎になって、喜ぶ姿が目に浮かぶ。
こういう歌を歌ってほしいなあ(ダメだろうなあ……)

<大黒さま>

大きなふくろを かたにかけ
大黒さまが 来かかると
ここにいなばの 白うさぎ
皮をむかれて あかはだか

大黒さまは あわれがり
「きれいな水に 身を洗い
がまのほわたに くるまれ」と
よくよくおしえて やりました

大黒さまの いうとおり
きれいな水に 身を洗い
がまのほわたに くるまれば
うさぎはもとの 白うさぎ