いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

コスモスの慕情:太陽君、お疲れさまでした

2011-10-09 17:10:37 | いろいろ
ヒマワリ(向日葵)と聞けば、ビンセント・ファン・ゴッホの描いた絵しか思い浮かびません。

拙宅近くにある野菜畑の一角に花を植えている花好さんのお陰で、チャッピー(8歳のシーズ犬・メス)との散歩や家庭菜園に行く際など、四季折々の風情を楽しんでいます。

9月末頃になって、花の中心部が黒紫色をした「太陽」は殆ど散ってしまい、花頭部だけを茎に乗っけて畑に突っ立っている(写真の手前)。
ところが、コスモスの写真を撮りに出掛けた折に、時期はずれとしか思えない「バレンタイン」が2輪だけ咲いていたのです(同中央左下)。



 ♪♪
 うす紅色の秋桜が 秋の日の
 何気ない日溜りに 揺れている

 こんな小春日和の 穏やかな日は
 あなたの優しさが しみてくる

この向日葵を「バレンタイン」としたのは、花の中心部が黒っぽいので、黄色の「ビッグスマイル」ではないと判断したから。
手元にある花の事典などをひっくり返して、今日出会った向日葵の名前に辿りついた次第です。しかし、素人判断は間違っている可能性がある事をお断りしておきます。

一方のコスモス(秋桜)は、枯れ果てた太陽君に向かって「お疲れさん」と言葉を掛け、初秋の陽光を満面に浴び、乙女の真心をもって慰労しています(写真)。



 ♪♪
 ありがとうの言葉を かみしめながら
 生きてみます 私なりに
 こんな小春日和の 穏やかな日は
 もう少し あなたのそばに
 咲かせてください


さて、メキシコ原産のコスモス、北アメリカ原産のヒマワリ。
東京美術学校の講師として赴任したラグーザ(イタリアの彫刻家。明治政府に招かれたお雇い外国人の一人で、彫刻指導にあたる)が明治12(1879)年にイタリアから種子を持ち込んだとされるコスモスは、幕末、あるいは明治29(1896)年頃に渡来したとする説もある。いずれにしても、明治末期(明治45年)には全国に波及、各地で栽培されるようになった(図説・花と樹の事典)。

他方、ヒマワリは中国を経て寛文6(1666)年に渡来した、とされている。
太陽信仰が盛んなぺルーでは、ヒマワリが尊重され神聖な花として崇められ、国の花に指定している。また、アメリカ・カンサス州では、州花にしている。ゴッホが描いたヒマワリの絵は13枚もあるようです(同上他)。

ヒマワリに纏わるギリシャ神話があったので、引用します。

「池にニンフ(精霊:せいれい<草木・動物・人・無生物などの個々に宿っているとされる超自然的な存在>)の姉妹が住んでいた。姉はクリュティエといい、妹はレウコティエといった。
水の精の掟では、水の上で遊ぶのは東の空が白むまでと定められているのに、この姉妹はある日、遊びに夢中になっているうちに時間を忘れ、夜が明けるのを忘れてしまって、天に駈け昇る太陽神のアポロンの姿を見てしまった。姉妹はアポロンにうっとりと見とれてしまい、アポロンも姉妹を見て微笑んだ。

 恋のとりこになってしまった姉は、妹を出し抜いてアポロンに近づこうとしたが、アポロンが愛したのは妹のほうだった。切ない思いを胸に抱いてクリュティエは野原に立ち尽くし、太陽神に哀れみを乞うた。九日間も立ち続けているうちに痩せ細り、足に根が生えだし、とうとうヒマワリの花になってしまった。そうして今も、太陽の姿を追い求めているという」(伊宮 伶編著:花ことばと神話・伝説)。

ところで、コスモスの姉妹(写真)は、ギリシャ神話を知っているのか、知らないのか。



コスモスには、ヒマワリのような神話や伝説は見当たりません。

「というより、手がかりがない。何かを見つけた時に書くことにしたら、如何ですか・・・」

今日のボケ封じ観音さまでは、乗り乗りです。
山口百恵のヒットナンバー「秋桜」をもじって、バレンタインに寄せるコスモス姉妹の慕情を口ずさんでいる。

この姉妹のアポロンは、初秋にうららかな日和(ひより)をもたらす「お天道さま」で、ギリシャ神話の太陽神とは違うし、花畑に精霊など棲んでいません。だから、バレンタイン君は、ちゃんと2輪咲いているでしょう。
コスモス妹の恋敵は、どこにもいない。クリュティエの片想いなど、妹にはどこ吹く風。

 ♪♪
 笑い話に 時が変えるよ
 心配いらないと 笑ってね





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 千鳥足でツブヤクく『映画ば... | トップ | 千鳥足でつぶやく『映画ばな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

いろいろ」カテゴリの最新記事