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房総の観光名所として鋸山(のこぎりやま)はよく知られています。
鋸山にある乾坤山日本寺(けんこんざん・にほんじ)の敷地面積は33万平方米(10万余坪)あり、山全体が寺の境内になっています。
JR内房線保田(ほた)駅から鋸山遊歩道の標識
に従って20分ほど歩くと無学門の石碑が立つ表参道へ入ります。蝸牛(かたつむり)岩から御影石の石段を登り切り、左にまがると正面に仁王門が眼に飛び込んできます(写真)。
日本寺境内の参道に敷かれた御影石の石段の総数は2,639段、日本一です。
参道の階段数が多いことでも知られている金比羅さんの石段は、奥社まで登っても1,368段ですから、地元民として踏破してみたくなります。しかし、足跡を全部の石段に残す、つまり境内をくまなく参拝することは難しいようです。
これは、日本寺を参拝する道順が奥の院から始まっていることに関係があります。
鋸山の山頂にロープウエイの駅が設けられているので、奥の院にある百尺観音が参拝の出発点になり、本尊の大仏が終点になっているからです。さらに、大仏広場まで行ける近道もありますので、昇り降りする御影石の石段数は俄然少なくなります。多分、半分位ではないでしょうか。参拝した機会に数えて教えてください。
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さて、仁王門を潜りぬけると観音堂が正面に控えています。右側には行基椎(ぎょうきしい)の遺跡があります。ここから大仏広場までの参道には、日本寺仮法堂を背景にした達磨石(だるまいし)、頼朝蘇鉄(よりともそてつ)があり、乾坤稲荷、薬師堂跡、大黒堂などが点在しています。大黒堂に祀られている大黒像と、近くに建立されている板碑(いたび)、行もまた禅、坐もまた禅、を表す板碑に浮き彫りされている源氏不動は見ごたえがあります。
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仁王門と大仏広場の中間辺りに、「呑海楼(どんかいろう)」があります。
江戸時代には隠居した住職の、昨年まで現役住職の僧房(そうぼう)をリニューアルした茶屋です。
和服の似合う物静かな女将の話では、築200年の僧房とのことでした。仁王門から大仏広場へ行く途中にありますので、一服するには好都合の場所にあります。見通しのきく茶屋の椅子に座って抹茶を飲み、茶菓子を口にしていると呑海した気持ちに襲われます。
海を呑み込んだ余韻に浸って参道を巡ると、日本寺のご本尊「薬師瑠璃光如来(やくし・るりこう・にょらい)」が鎮座している広場まではルン・ルン気分で石段を登れます。
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1.呑海楼の公開は土、日のみ。茶菓子代は700円です。
2.仁王門にある仁王は慈覚大師(じかくたいし)作です[八脚門(はっきゃくもん)の両脇に阿吽(あうん)の仁王像が設けられた場合、仁王門と呼ばれることが多い⇒元気印追加]。
3.観音堂には、安房国札第八番・十一面千手観音菩薩が祀られています。
4.頼朝が鎌倉から安房へ逃がれている時、手植をしたのが頼朝蘇鉄、樹齢800余年です。
5.大黒堂には、弘法大師が一夜彫りした大黒様が祀られています。
6.源氏不動は、旗本・曽根懶斎が寄進しています。
(2~6は境内の案内板から引用したものです)
鋸山にある乾坤山日本寺(けんこんざん・にほんじ)の敷地面積は33万平方米(10万余坪)あり、山全体が寺の境内になっています。
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JR内房線保田(ほた)駅から鋸山遊歩道の標識
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日本寺境内の参道に敷かれた御影石の石段の総数は2,639段、日本一です。
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参道の階段数が多いことでも知られている金比羅さんの石段は、奥社まで登っても1,368段ですから、地元民として踏破してみたくなります。しかし、足跡を全部の石段に残す、つまり境内をくまなく参拝することは難しいようです。
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これは、日本寺を参拝する道順が奥の院から始まっていることに関係があります。
鋸山の山頂にロープウエイの駅が設けられているので、奥の院にある百尺観音が参拝の出発点になり、本尊の大仏が終点になっているからです。さらに、大仏広場まで行ける近道もありますので、昇り降りする御影石の石段数は俄然少なくなります。多分、半分位ではないでしょうか。参拝した機会に数えて教えてください。
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さて、仁王門を潜りぬけると観音堂が正面に控えています。右側には行基椎(ぎょうきしい)の遺跡があります。ここから大仏広場までの参道には、日本寺仮法堂を背景にした達磨石(だるまいし)、頼朝蘇鉄(よりともそてつ)があり、乾坤稲荷、薬師堂跡、大黒堂などが点在しています。大黒堂に祀られている大黒像と、近くに建立されている板碑(いたび)、行もまた禅、坐もまた禅、を表す板碑に浮き彫りされている源氏不動は見ごたえがあります。
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仁王門と大仏広場の中間辺りに、「呑海楼(どんかいろう)」があります。
江戸時代には隠居した住職の、昨年まで現役住職の僧房(そうぼう)をリニューアルした茶屋です。
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海を呑み込んだ余韻に浸って参道を巡ると、日本寺のご本尊「薬師瑠璃光如来(やくし・るりこう・にょらい)」が鎮座している広場まではルン・ルン気分で石段を登れます。
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1.呑海楼の公開は土、日のみ。茶菓子代は700円です。
2.仁王門にある仁王は慈覚大師(じかくたいし)作です[八脚門(はっきゃくもん)の両脇に阿吽(あうん)の仁王像が設けられた場合、仁王門と呼ばれることが多い⇒元気印追加]。
3.観音堂には、安房国札第八番・十一面千手観音菩薩が祀られています。
4.頼朝が鎌倉から安房へ逃がれている時、手植をしたのが頼朝蘇鉄、樹齢800余年です。
5.大黒堂には、弘法大師が一夜彫りした大黒様が祀られています。
6.源氏不動は、旗本・曽根懶斎が寄進しています。
(2~6は境内の案内板から引用したものです)
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