言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

サルコペニアと低栄養

2020-06-10 06:28:00 | 伝えたいこと
サルコペニアとは

主に加齢によって起こる全身の筋肉量減少と、それに伴う筋力低下、身体機能の低下のことを指します。

サルコペニアが進行すると通常の日常生活が困難になり寝たきりや嚥下障害になる可能性があります。

原因① 加齢
人間は40歳以上になると年間1%筋肉量が低下すると言われています。

原因② 低活動
一日中ベッドで寝ていると1日で0.5%ほど筋肉量が低下すると言われています。

原因③ 低栄養
例えば1日.2000kcal必要な方が1000kcalしか摂取しなければ脂肪も減りますが筋肉量も低下します。

他にも疾患や医原性も原因になります。

今日、お伝えしたいことは、

『しっかり食べて、しっかり運動しましょう』

ではありません。

経管栄養の方(口から食べられなくなり、チューブから栄養を摂取している)や点滴でエネルギー摂取している方の低栄養についてです。

結論、低栄養でサルコペニアになる方が沢山おられます。

え?医師など病院で処方されるから大丈夫じゃないの?

大丈夫な方もおられますが、大丈夫じゃない方もおられます。

大切な方で点滴や経管栄養の方がいて、体重が低下していったり、リハビリをしているのに動けなくなっている場合は栄養が足りているか確認してみて下さい。

リハビリが大切な概念は浸透してきましたが、リハビリには栄養が必要という概念はまだまだ浸透していません。

この記事を読んで、もしかして、と思ったら医療スタッフに相談してみて下さい。