問題です。
世界の人口のうち、極度の貧困にある人の
割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A 約2倍になった
B あまり変わってない
C 半分になった
この本は10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しくみる習慣が書かれています。
①分断本能
“世界は分断されている”という思い込み
冒頭の問題の正答はCです。
世界は先進国と途上国に分断されていて、
貧困にある人は増え続けていると思い込んでいないでしょうか?
世界で最も多くの人が住んでいるのは中所得国です。
②ネガティブ本能
世界はどんどん悪くなっているという思い込み
→マスコミは悪気はないのでしょうが、この本能を利用してネガティブなニュースばかりを流します。ポジティブなニュースを流しても誰も見ないから仕方ありません。
③直線本能
世界の人口はひたすら増え続けるという思い込み
④恐怖本能
危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
→アメリカでは過去20年でテロで亡くなった方が3172人、一方で同じ20年間に飲酒で亡くなった方は140万人いる。
⑤過大視本能
目の前の数字が1番重要だという思い込み
→2019年に全世界で420万人の赤ちゃんが亡くなった。これだけを見ると絶望的な数字ですが、1950年は1440万人の赤ちゃんが亡くなっている。
⑥パターン化本能
一つの事例がすべてに当てはまるという思い込み
⑦宿命本命
すべてはあらかじめ決まっているという思い込み
⑧単純化本能
世界はひとつの切り口で理解できるという思い込み
⑨犯人探し本能
誰かを責めれば物事は解決するという思い込み
⑩焦り本能
いますぐ手を打たないと大変な事になるという思い込み
今挙げた項目はこの本の目次です。
全てにおいて、データを基に、作者の体験を交えて書いてあります。
この本に当てはめて考えると、世界を誤って捉えている事に気付くだけでなく、
日常の自分の反応も、この10個の本能に影響を受けている事が分かります。
内容が分かりやすく読み易いです。
本当に素晴らしい本なので是非読んで欲しいです😊