堀 柳女の作品も独特のムードを持っています。 昭和30年に前出の平田郷陽とともに衣装人形で人間国宝となった。
堀 柳女 1897-1984
「瀞(とろ)」
1957 桐、木彫、木目込
「古鏡」
1963 桐、木彫、木目込
古代ぎれが実に効果的!
堀 柳女は幼い頃に父が亡くなり、祖父の孫養女となる。 8歳のとき、日本橋西河岸で運送業を営んでいた堀家の養女となった。 昭和の始め頃、姉の婚家に引き取られ、病弱な姉や義兄(後に柳女の夫となる)を慰めてあげたいと小さな人形を作ったら、非常に喜ばれたのが人形制作の始まりであった。 昭和11年には第1回帝展(現,日展)の工芸部に初めて人形部が設けられ 「平田郷陽」「鹿児島壽蔵」ら6名の入選者の中に「堀 柳女」も入った。 人形を芸術に引き上げた功労者のひとりであった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます