世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第2章 中米編 「世界の十字路・パナマ運河」視察報告~!】

2013-08-16 10:48:38 | 日記
2013年8月15日。

パナマと言われて思い浮かぶことと言えば?やはりあれしかないですよね!というより、あれしか思い浮かばない人がほとんどなのではないでしょうか?お恥ずかしい話ですが、僕もそうでした。

そう、あれとは「パナマ運河」ですね!社会の授業では必ず取り上げられるので、その名前はほとんどの方がご存知だと思います。しかしパナマという国はなんといっても日本からは遠い!「ちょっとパナマ運河に行ってくるわ」というわけにはいきませんよね。実際に見たことがある日本人はほとんどいないでしょう。

ということで、今回はそんなパナマ運河を写真をたくさん使ってちょっとだけご報告させていただきます~!


【そもそもパナマ運河ってなに?】

中央アメリカのパナマ地峡を横断して、カリブ海と太平洋を結ぶ運河のことです。カリブ海側のクリストバル港から太平洋側のバルボア港に至る全長約82キロメートルの水路で、交通および軍事戦略上きわめて重要な運河となっております。


【どんな運河なの?】

パナマ運河は閘門(こうもん)式運河と言われています。閘門とは、水位差のある水面間で船舶を通航させるための構造物のことなのですが、実はパナマ運河は、内陸に入ると海面よりも高い位置を通っているのです。
「どういうことなの?」と思われる方もいらっしゃると思います。実はパナマ運河は全部が運河ではなく、内陸にあるガトゥン湖を一部航行しているんですね。そしてこのガトゥン湖、標高が27mあるんです。つまり、海面よりも27m高いんですね。ですから、一度航行する船を27m上まで上げて、湖と同じ高さにし、さらに今度は海面の高さにまで下げるという作業が必要なんです。それがパナマ運河の大きな特徴なんですね!


【どうやって見に行けるの?】

実際にパナマ運河をクルーズするツアーや、運河建設の時に使用された鉄道に乗ることもできますが、最もパナマ市内から行きやすくて観光客も多いのが、「ミラフローレス水門」です。パナマ市内からタクシーで20分くらい、地元の人の話だと5ドルで行けるそうですが、ガイドブックには12~15ドルと書いてありるのですが、要交渉ですね・・・。

営業時間は9:00~17:00。入場料は、シアターや博物館を含めてのコンプリートチケットで8ドル。見学だけだと5ドルです。まぁそんなもんなのか、高いのか・・・?僕はコンプリートチケットを買いました。

ちなみに僕はバスで行ったのですが、一度路線バスでバスターミナルまで出て、バスを乗り換えてミラフローレス水門まで行きました。そのとき乗ったのが、このボンネットバス。中はちょっと汚いですが、味があっていいですよね!こんな塗装のバス、日本ではまず見ないですね(笑)。



【どんな場所なの?】

さてここからは、写真ばっかりでいきます。

運河の様子を一番よく眺められるのが、このテラス。たくさんの観光客が運河の様子を見てますね!


では実際に手すりにまで近づいてみると・・・おお!ハッキリ見える!僕的には「これがあのパナマ運河かぁ・・・」と、ちょっと感動!(笑)やっぱり社会科の教員ですので・・・!

これはカリブ海方面を見渡したもので、


太平洋側はこっち。


真ん中には建物があって、水を堰き止める門が見えますね!


そしてこの管理室のような建物には、1914年、2014年と書かれています。そう、来年でパナマ運河建設から100周年なんですね!何やら大々的にイベントをするそうですよ!


作業船が絶え間なく仕事をしてます。頑張れ!



そして問題は、いつ船が通るのか?ということ。実はこれ、運です。基本的に毎日通るので、行けば必ず見られるとはいうことなんですが、最悪のタイミングで見られなかった人の話も聞きました。ちなみに僕がミラフローレス水門に着いたのが9:30くらいで、ちょうど大きな船が通過した直後でした・・・。

次はいつ来るのか?と確認したところ、なんと午後2時!あと4時間!でも今日は夜行バスまで時間があるし、このパナマ運河をガッツリ見るために十分時間を取って来たし・・・よし!待つか!ということで、次の通過を待つことにしました!


時間はたっぷりあったので、まずは博物館へ。

パナマ運河の歴史や・・・


各国からの船の数・・・


管理室の様子・・・


航行のシミュレーションゲームまでありました!



ちなみに写真には撮ってないのですが、運河の構造を説明する20分くらいのミニシアターもあります。英語とスペイン語のものがあり、交互に見ることができました。
この日はちょうど子ども達の社会科見学だったらしく、まぁうるせぇうるせぇ!子どもってのはどこの国でも変わりませんね!可愛いもんです!


さぁそして待つこと4時間!やってきました、デカい船が!カリブ海側から近づいてきます。


お、徐々に寄ってくるのが分かるぞ!


お、来た来た!


いよいよ中へ!


そしてなんと、立て続けにもう一隻がやってきました!ミラフローレス水門には水路が2つあって、僕は運よく2隻同時に入ってくるのをみることができました!


最初の船が入ってきました!ここからが注目です。水位が下がっていくのがよく分かりますよね!


どんどん船が低くなっていきます!


ほら!


隣に入って来た船と比べていただくと、一目瞭然です!


目の前の閘門をアップで。こんなにも大量の水を堰き止めて、水を変えているんですね・・・。


水位が整ったところで船が通過!


乗組員が手を振ってくれるんですよ!


そして二隻目が運河の中へ。2隻目は手前の航路に入ってきました!


同じく水位を下げていきます。


水位が整ったところで門が開き、前へ~!


グイグイ通過していきます!


行け行け~!


おらおら!


2014年はもうすぐだ!


ここからもう一度水位を整えて、太平洋側へと抜けていきます。いや~すげぇもん人類は作るもんだ!



というわけでパナマ運河でしたが、僕個人としては感動でした!昔社会の授業でパナマ運河を知ったとき、なんだか分かりませんがすっごい見てみたい衝動に駆られたんですよね(笑)。ちなみにチリのチュキカマタ銅山もそうでした。そういう直感ってありますよね。

最初は鉄道に乗るつもりでいたのですが、あまり評判が良くないうえに高いし(片道22ドル、往復38ドル)、しかも中米一危険とも言われているコロンという街に行ってしまうし、止めました。でもミラフローレス水門で十分楽しめましたし、徐々に船の高さが変わっていく様子は楽しかったですよ、単純に!

帰りも例のボンネットバスに乗ってバスターミナルへ。ガイドブックなどにはバスは大変と書いてありますが、そんな大変でもないですよ!十分に行けますので、地元の人に道を聞きまくりながら(笑)行っていただけたらと思います!

さて、もうすぐパナマともお別れです。次はコスタリカに向かいます~!今後とも「ふじもんブログ」をよろしくお願い致します!

2013年8月15日。チリキ高原の田舎町、ボケテの安宿にて。

【第2章 中米編 「オッパイ事件」から考える、日本人と欧米人の「違い」。】

2013-08-14 12:46:27 | 日記
2013年8月13日。

以前ブログの中で、白人に対してちょっと批判的な書き方をしてしまったもので、「ふじもんは西洋人が嫌いなんですか?」という質問をされた方がおりました。え~と、そんなことは全然ありません!決して反白人主義などということはありません!誤解しないで下さい!

ただ、「違い」は間違いなくあると思うんです。それは良いとか悪いとかではなく、「違い」です。そしてその「違い」が、時としてちょっとした対立や嫌悪感を生んでしまうことは現実的にあると思うんです。批判的に聞こえてしまうかもしれませんが、その「違い」が、時々僕には不快に感じてしまうことは正直あります。

今僕が泊まっている安宿には、アジア人が全くいません。かなりの人数が泊まっているのですが、アジアンは僕一人です。するとやっぱり、ちょっとした感覚というかリズムというか、ほんの少しの違いを感じるんですよね。繰り返しますがそれは「違い」であるので仕方ないのですが、「なにぃ?」と思ったり、「ほほ~」と思ったり、色んな感想を僕に与えてくれます。

この宿では、なかなか面白いことがいくつかあったので、ちょっとご報告致します~!(笑)


欧米人安宿事件簿VOL,1:「目が覚めて そこにオッパイ いとおかし」

え~、久しぶりに「お目覚めオッパイ」を目撃しました(笑)。これに初めて出会ったのはニュージーランドだったのですが、それ以来2回目です。

欧米人って、寝るとき服を脱ぐ人が多いんですよね。いや、それは別に全然構わないのですが、たまに女性も惜しげもなくお脱ぎになられることがございますんですよね。

ある朝目を覚ますと、そこには隣のベッドで寝ていた女性が目を覚ましていました。やたら身体のラインがはっきり見えるので「あれ?」と思ってよく見ると、あらら・・・パンツ一丁でオッパイ丸出しでございますですがな!

皆さんご存知のように、純粋で純朴で汚れを知らない僕ちゃんはビックリ!ショックのあまり、永遠の眠りについてしまいそうでした。初めてこのシーンをニュージーランドで見たときは、今回の30倍はビックリしましたね。今でさえこんなに純朴な僕でございますから、当時もっと汚れていなかった僕は死にそうになってしまいました。

でも考えてみると、自分の身体のラインとか気にするのって、アジア人だけなのかもしれないですね。どこの国に行っても、白人も黒人もみーんな恥ずかしげもなくデッカイお尻をブルンブルンして歩いてるし、腹の肉なんて「俺に掴めって言ってるの?」と聞きたくなるくらいバンバン出してるし。

ヌーディストビーチなんてのもありますしね。それってやっぱり日本じゃ考えづらいことですよね。いや~長いことご無沙汰だった「お目覚めオッパイ」いただきました!押忍!


欧米人安宿事件簿VOL,2「寒いのに なんで冷房 また入れる」

白人さんって寒さに強いんですよね。けっこう寒いのに、寝るとき脱いじゃうし。これ、僕理解できないんです。

今の宿のドミトリーの部屋、夜寝る時の冷房がちょっと寒いんです。それで僕は「きっとみんなも寒いだろう」と、自分にとって勝手に都合のよい解釈をして(笑)冷房を止めました。だって寒いんだもん。

「よし、これで寝られるぜ」と思って横になりました。するとしばらくするとむくっと一人の白人さんがウェイクアップ。そして徐に冷房のスイッチをオンにしやがるではないか!

僕は内心「おいコラ!何しとんねんこのクソガキ!」とちょっとだけ思ってしまいながら、ノーと言えない日本人になってしまいまいした。だって12ベッドの部屋でベッド全部埋まっているし、俺以外はみんな白人さんだし。多勢に無勢でございます。仕方ないのでバックパックの奥から長袖を引っ張り出して寝ました。

これはまさに「違い」ですよね。なんで彼らは寒くないんだろう・・・不思議です・・・。


欧米人安宿事件簿VOL,3「洗おうよ その皿その鍋 みなのもの」

これは欧米人が多い安宿に泊まるとよく感じることです。もちろんそんなにひどいわけではありませんが、キッチンが汚いことが多いんです。ゴミがそのままだったり自分が使った皿や鍋が洗ってなかったり・・・。日本人宿のキッチンは本当に綺麗なことが多いんですよね。そこの差はとても感じます。

正直たまに「おい、洗っとけや!」と思ってしまうことはあります。

なんでかなぁと考えてみたのですが、やっぱり日本の学校の「掃除の教育」って大きいのかなぁと思いました。僕たちって小さいころから当たり前のように学校で掃除をして、自分たちで使った場所を綺麗にすることを学んできました。でも欧米の学校って掃除は掃除人の方がするので、自分で掃除をするという感覚が少し違うのかなって思うんです。

以前テレビで、サウジアラビアの学校が日本の掃除のシステムを学校で取り入れて大きな成果を出していると放送してました。もちろん掃除だけではないでしょうが、日本人の「公共心」って素晴らしいと僕は信じています。

たとえばバスの中で、これは欧米人ではありませんが、ラテン系の方々って自分の聞きたい音楽をガンガン流すんですよね、イヤホンではなくスピーカーで。ハッキリ言って、その歌を聞きたくない人にはただの迷惑ですよね。携帯電話だってマナーモードなんて考え方はないでしょうし。

その点日本人の「みんなの場所・みんなのもの」という意識は高いと思う。以前のブログにも書きましたが、震災時の対応にも南米の方々は驚いてましたし。日本の、日本人の誇りだなって思うんです、僕は。


ということで、偉そうに思ったことを書き並べてしまいました。繰り返しますが、決して批判的に思っているわけではありません!あくまで「違い」であり、それがたまにすれ違いになってしまうことがあるんだろうなぁと僕は思うんです。

でも、こういう「違い」を知ることこそが大事だと思うんですよね。だから日本の若者にはもっと「放学」してほしい!何人かの学生さんから、旅のことについてフェイスブックで質問を受けました。旅に気持ちがスイッチオンの若者よ、ぜひ行って来い!必ずや何事にも代えがたい財産になるぞ!そして若者から「バカ者」になって来い!大丈夫、人生は長いから!(笑)

2013年8月13日。もう深夜だというのに、相変わらずガンガン大音量で音楽を流しまくっている共有スペースで1人パソコンをいじりながら。
(この写真は、今の安宿の2階から見た景色です。手前のバラックの向こうに高層ビルが見えるんですよね・・・。)

【第2章 中米編 パナマシティJICA支援校・訪問報告!】

2013-08-14 06:56:47 | 日記
2013年8月13日。

今日はとっても有意義な1日になりました!JICAパナマ様のご協力をいただき、実際にJICAが支援をし、協力隊員も活動している地元の公立学校に訪問することができました!

というわけで今回は、「パナマシティJICA支援校・訪問報告」ということでまとめさせていただきます~!


今回僕がお伺いさせていただのは、パナマシティ新市街にある地元の公立校「Escuela Berisario Porras」パナマシティは大きく旧市街と新市街に分けられるのですが、新市街は高層ビルが林立し、治安もそれほど心配ありません。この学校はそんな新市街の中にあり、僕は歩いて学校まで行ったのですが、治安面の心配は全くありませんでした。下の写真は校門前と、学校のすぐ前の通りからみた景色です。



突然の依頼にも関わらず、快く僕の訪問を受け入れて下さったのは、この学校で協力隊員として活動している神保先生です!本当にありがとうございました!心より御礼申し上げます!



この学校にはもう一人協力隊員の方がいらっしゃるのですが、ちょうどタイミング良く、その方のご家族がパナマにいらしていました。僕はただのオマケだったのに、一緒に歓迎パーティに参加してしまいました(笑)。ま、これもご縁ということで、お許し下さい・・・(笑)!



南米でもいくつもの学校に訪問して来ましたが、この学校を外から見ていて、そして実際に校内に入ってまず感じたこと。子ども達がとっても明るい!休み時間だったようで、みんな中庭で縄跳びをして遊んでいました。真ん中で縄跳びの指導をしながら一緒にあそんでいるのが神保先生です!



面白かったのが、ある男子が「かめはめ派」を出していたこと!パナマでも日本のアニメは大人気のようですね!


神保先生は体育が専門で、現地の先生方と協力して体育教育の向上に励んでいるとのことでした。そこでまずは早速体育の授業へ。学校が持っているグラウンドはなく、現地の人も使用するという学校のすぐ隣のグラウンドへ移動。
しかしなかなか授業は始まらず・・・。どうやら体育の先生が、ガッツリ宿題のノートチェックをしているようでした。「それは授業外の時間でやればいいのに・・・」と、正直思ってしまった僕がそこにはいましたが、ま、それはいいとして、ビックリしたのは、子ども達は遊びまわることなく落ち着いて待っていたこと。これは意外でした。



この学校の子ども達は、だいたい中流くらいの家庭の子ども達だそうです。あまりこのようなことは言いたくないのですが、やはりその家庭の経済力が子どもの成長に影響するのはどこの国でも同じのようですね・・・。パナマシティの中でも、貧困層の子ども達が多い学校は、やはり子ども達も落ち着きがなく教育活動が困難だそうです。この経済格差と教育の問題は、世界共通の課題のようですね。


とっても時間があったので、子ども達とじゃれながら写真をバチバチ。ちょっと一緒にはしゃぎすぎてしまい、先生に怒られてしまいました・・・。ごめんなさい・・・。やっぱり僕は、大人になれない三十路のオヤジです。



体育の授業は、走ったり鬼ごっこをしたり、基礎体力のトレーニングみたいでした。パナマの人も「氷鬼」をするんですね!日本だけかと思ってました!(笑)



そして驚いたのが、このグラウンドの隅っこのゴミ・・・。いくら学校のものではないグラウンドとはいえ、いくらなんでもこれは・・・と思ってしまった僕がそこにはいたような気がしましたが、まぁそれはドンマイです(笑)。それにしても南米でもそうでしたが、このゴミの問題はなんとかしないと・・・強く感じました。
パナマでも道路などのゴミはなかなかのものです。「ゴミは掃除をする人がするから、逆に掃除をするとその人に仕事を奪ってしまうことになるからしないんですよ」という話をお伺いしたことがあるが、日本的な感覚では理解し難いですよね。



体育の授業のあとはいくつもの教室を案内していただきました。お忙しい中本当に申し訳ありませんでした、ありがとうございました!

みんな本当に人懐っこくて、どんどん話し掛けてきます。覚えたての英語で質問をしてくる子や、そんな関係なくガンガンスペイン語で質問してくる子。だからスペイン語は分からんっちゅーのに!(笑)でもみんな本当に可愛い!そして子ども達がみんな楽しそうで落ち着いており、授業にもしっかり取り組んでいました。素晴らしい!



そして先生方もみんな僕を歓迎して下さり、「日本からやってきた日本の先生ですよ~!」と紹介して下さいました。授業中だというのに記念写真まで撮っていただき・・・本当にありがとうございます!



パナマの学校は午前中で終わりなんです。と言っても朝は7時から授業で、休み時間もほとんどなくぶっ続けだそうです・・・。それもしんどいですよね・・・。
放課後校門のところで神保先生とお話をさせていただいていたら、まぁ次から次へと子ども達がやって来る!そして屈託のない笑顔で僕に絡んできて、ガンガンスペイン語で話し掛けてくる。だーから、スペイン語は分からんっちゅーのに~!(笑)
校門の外では、屋台がお菓子などを売っていました。そして「リンゴ飴」を食べている!これも日本だけかと思っていたのに・・・意外!




お忙しい中にも関わらず、神保先生には本当に詳しくご案内をいただき、お話を聞かせていただきました。本当に本当にありがとうございました!

たくさんの質問をさせていただいたのですが、「実際に活動をしていて、最も難しいと感じたとは何ですか?」という質問に対しては、

「現地のやり方や文化などを尊重しつつ、と新しい方法を提案していくのが最も難しい。」

というお答えをいただきました。これと全く同じお話を、南米でもお聞きしたのを覚えています。その国にはその国の歴史や文化があり、そこに新しい風を吹かせ、プラスに持っていく。難しいのは、援助をしようとしている側の方法なり道具なりが、必ずしもその国にとってもベストとは限らないということですよね。神保先生もおっしゃってましたが、「下手をすると、ただの押し付けになってしまう」ということ。支援活動って難しなぁ・・・。

でも今回の訪問で一番僕が勉強になったのは、協力隊員の方々の真摯に活動に励む姿です。以前のブログの中で、日本の海外ボランティアに対する批判的な内容をあえて書かせていただいたことがあります。しかし今回の訪問を通して、そしてJICAパナマ様からのお話をお伺いして、決してそんなことだけではないことを確信致しました。日本の支援活動は必ず現地にも受け入れられている!そして日本そのものへの評価も決して悪くない!むしろ良い!それを改めて思いました。


余談ですが、パナマは東日本大震災のことを大いに心配して下さり、日本に援助をして下さった国でもあります。神保先生とのお話しの中で、震災のことも話題になりました。お恥ずかしい話ですが、僕はそのことを知りませんでした。パナマにいるうちにそのことを知ることができて本当に良かったです。感謝の気持ちを込めて、今このパナマに滞在しないといけないですね。

さらに余談ですが、ある国は日本とのサッカーの試合の時に、日本に対して「おめでとう、大震災」という垂れ幕を掲げていたことを思い出しました。怒りを通り越して悲しさが込み上げてくる話ですが、ほとんどの国が日本を援助して下さった歴史を、僕たちは絶対に忘れてはいけないですね。

さらにさらに余談ですが、パラグアイの日本人移住区の1つであるイグアス移住区は、震災のときに大量の豆腐を日本に送って下さったそうです。悲しみに溢れる震災でしたが、その中でも僕たちは、多くの方々の支援があったんですよね・・・。


ご多忙の中僕の学校訪問を手配して下さったJICAパナマ様、そして実際にご案内をして下さった神保先生、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!そして快く僕の訪問を受け入れて下さった現地の先生方、本当にありがとうございました!

本当に「人の優しさ」に助けられて、僕は最高に充実した旅をしております。これまでお会いしたすべての方々、これからお会いするすべての方々、心より「ありがとうございます」!!!

ではでは以上、ご報告レポートでございました~!

2013年8月13日。欧米人がメッチャでかい音で音楽を流しまくっていて、ちょっとうるさいなぁと感じているパナマシティの安宿にて(笑)。

【第2章 中米編 「コドク」】

2013-08-13 09:59:22 | 日記
2013年8月12日。

極真空手の創設者である大山総裁は、壮絶な山籠もりの修行の中で最も辛かったことについて、かつて次のように述べていた。


「一番辛かったことはね、君、それは飢えと孤独だよ。」


飢えと孤独・・・。孤独か・・・。

僕は今、すごく孤独を感じている。何だか分からないけど、ものすごく孤独を感じている。

1人で旅をしていると、不思議な感覚に陥ることがある。1人故に全てが繋がり、全てが仲間になり、全てが楽しく感じる時もある。1人故に全ての因果は自分次第であり、失敗もあるが成功や充実感、達成感もまた大きい。しかし一方で、1人故にそれは限りなく孤独で、全てが意味を失いかけそうになる時もある。不安や寂しさに襲われ、どうしようもなく切なさを感じる時もある。

孤独・・・。この孤独と、どのように付き合うか・・・。

孤独とは、自分を試す「試合」の場なのかもしれない。


「一番辛いのは、孤独。」


あの大山総裁でさえ孤独は辛いというのだから、この「孤独」とは、相当な強敵なのだろう。

孤独の中でこそ、人間の精神は鍛えられるのかもしれない。孤独の中でこそ、人間の本性が試されるのかもしれない。

アマゾン河で感じた「無」にとても似ている。僕はそう感じる。

僕は今「伝えたいことがある」「残したいものがある」と公言して旅をし、そしてブログを書いているが、もしかしたらそれは後付けの理由で、本当は孤独を紛らわすために文章を書いているのかもしれない。そんなことさえ考えてしまう。


「じゃあ旅なんかしなきゃいいじゃん。」


僕の心が問い掛けてくる。

「日本にいればたくさんの知り合いがいて、日本語で会話できて、一緒に酒を飲む仲間もいて、家族も恋人もいて、全然孤独じゃないじゃん。1人で流れれば、孤独になることなんて分かり切ってたことじゃないか。何を今さら孤独かどうとか述べてんのさ。」

僕はなぜ旅をしているのだろう。なぜ旅に出たんだろう。

この旅を通じて、僕はどのように成長したいのだろう。本当は何を残したいのだろう。

旅は僕にとって初めてのことじゃない。旅がどのようなものか、それなりに経験はある。それを知っていて、僕は再び1人になった。

孤独が襲ってくることなんて、分かり切っていた。

いや、きっと大山総裁だって、山に籠ったらどうしようもなく孤独になると想像できていたはずだ。それでも大山総裁は山籠もりをした。

僕なんかと大山総裁を並べて語るなんておこがましいけど、僕も「孤独」を知っていて、旅を選んだ。

僕の頭の中に、「かりゆし58」が歌っているある歌の歌詞が流れてくる。

「始まりの時はいつだって少し怖いけど、それが希望の形だってずっと分かってる。思い出に変わるのはきっと、最後の最後さ。」


そうか、そうかもしれない。

言葉にならないほどの得るものがあると知っているから、僕は旅をしているはずだ。それにはちょっとの恐怖がある。何かを始める時は、どんなに確信に満ちているつもりでも、誰にだって一抹の不安はあるはずだ。その怖さがついてまわるけど、でもその先に希望があるんだ。

孤独という怖さは、希望の形でもあるんだ。

その怖さがあるあら、成長に繋がるんだ。

少しの恐れ、怖さが共に在るこの孤独は、僕の心を試す場であり、成長の場であり、希望の形でもある。


僕は今、孤独を感じている。

よし、この孤独を受け入れよう。孤独と共存しよう。孤独と共に成長していこう。

僕は今、パナマの首都・パナマシティにいる。僕に「孤独」という希望を与えてくれているこの街。

もう少しお付き合いしますか!パナマシティと「孤独」さん!

2013年8月12日。昨日とっても苦労して辿り着いた、ちょっと治安の悪い場所にある欧米人しかいない安宿にて。

【第2章 中米編 「thank youよっさん!」~カンクン&キューバ二人旅~】

2013-08-12 10:21:52 | 日記
2013年8月10日。

世界中を周っていると、カップルや夫婦で旅をしている人とよくお会いする。僕は旅をするときは常に1人で周っているが、今回少しだけだけどよっさんと一緒に旅をしてみて、すっごく思ったことある。

マジで楽しい!
本当に楽しい!
最高だった!
気の合うパートナーと「旅」を共有するって素晴らしい!



いや、でもちょいちょいもめるんだよね。どこでメシを食うかとか、お土産を選ぶ時間が長いとか、どこの道を行くとか、ビールを飲むとか飲まないとか・・・そんな下らないことでね。
そんな下らないことで2人とも口をきかなくなって、黙って歩いたりする。繋いでいた手も放す。
でも、8分後にはすぐ仲直りする。「やっぱりこいつは最高のパートナーだわ!」って、マジで思えた。



よっさんとは国内を少しだけ旅行したことはあるけど、海外は初めてだ。やっぱり日本じゃないこの刺激を共に分かち合えるって本当に楽しい!



旅の好みも合うんだよね。俺はリゾート的な旅は好きじゃなくて、もっと泥臭く、今ここに住んでいる人々の世界の空気を吸って、何だか分からないものを地元の商店やスーパーや市場で買って、まずいならまずいでそれもまた思い出!みたいな。移動も極力地元の人が乗るようなバスや電車を使って、その生活に密着して・・・。ってのが好き。



よっさんもそいうのが好きみたいで、キューバの旧市街を歩いているときなんて2人でテンション上げまくってた。ここの好みが合うってのはとっても大事だよね。

パッケージツアーを否定するわけじゃないけど、ツアーじゃダメなんですよ、と俺は思う。旅人が集うバックパッカーの宿に泊まり、メシも2人で話し合って作って、時には他の旅人と一緒にシェアメシして、夜遅くまで色々な人と語り合って、地元の人と盛り上がっちゃったり・・・。そんなレアで濃ゆ~い時間を共に過ごせるってのは本当に素晴らしい!だから言葉じゃ説明できない「何か」を得ることができるんだと思う。



フリーで旅をすると、全てを自分たちで決めなければならない。ツアーのように、誰かが行程を決めてくれてそれについていく、なんてことはない。自分たちが動かなければ、今夜泊まるところも今食べるものもない。何かを決めて行動しなければ、ただ時間だけが過ぎていくだけだ。

そんなフリーな状況の中で、2人で(ちょいちょいもめながら)話し合って最高の「旅」を創り上げていく。最高でしょ、それって!たった11日間だったけど、最高の「旅」を創り出せたと、俺は断言できるな、うん。

たった11日間でこんだけ楽しいんだから、何か月、何年も一緒に旅をしたら、もっともっと楽しいんだろうなぁ。考えただけでもゾクゾクするわ!実際にそうやっているカップルっていいなぁ!でも、たった11日間でけっこうちょいちょいもめたんだから、何か月も何年も一緒に旅をしたら、きっと何度も戦争が起きるんだろうなぁ・・・(笑)



でも、なんかそれもいいのかなって思ってしまうんだよね。ずっと一緒にいたら、そりゃたくさんケンカもするだろうけど、がっつり一緒に引っ付いて、今まで見たことのない世界を共有する。それだけで最高じゃん!

今回のプチ旅を通して、よっさんの大切さがさらに分かった。やっぱりこいつは、俺にとって最高のパートナーだ!いや~こんなに何回も宣言しちまって、もう後には退けんぞ、俺!



俺は今、自分を高めるために、世界から日本の若者に「何か」を伝えたくて、旅をしている。でも、そんな小難しいことなんて考えずに、純粋に好きな人と旅をする。それって最高だった。それだけで最高だった。「過ぎたるは及ばざるが如し」って言葉があるけど、色んなことを考えすぎてもいけないな。俺が旅をする理由の根底には「旅が好き」ってのがあるんだから、それを忘れちゃいけないな。

さて、今からここから、俺はまた1人。一度原点に戻ろう。旅が好きで、旅の価値を信じて、今俺はここにいる。がっつきすぎるとちょっとズレちゃうこともあるから、心をフラットに、目を真っ直ぐに、見えるように世界をみよう。感じるように世界を感じよう。

よし、行こう俺!今からここから中米を縦断だ!

2013年8月10日。マイアミ空港の隅っこで次のフライトを待ちながら・・・。