吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

バタフライが出来ません

2011-10-26 22:20:06 | インポート
昨日は、予告通り、さっちゃんとプールに行きました。
以前は、海獣っぽかったさっちゃんの泳ぎ方も
水泳のコーチが本職の、ヘルパーのKちゃんや
7年間水泳を習っていたという、ヘルパーのRちゃんのお陰で
今では、かなり「ヒト」っぽくなってきました。
私も、そこそこ泳ぐことは出来ますが、本格的に習ったわけではないので
綺麗に泳ぐとか、早く泳ぐことが出来ません。
それなのに、いまやってみたい泳ぎはバタフライ。
先日、さっちゃんとプールへ行った時に
隣の25m完泳コースで、とても綺麗にバタフライをしている人がいたので
自分もバタフライをしてみたい!と、思ったのは良いのですが
見よう見真似では、なかなか上達するはずもなく。
手足の運び方もそうですが、どうも、そもそも順番が違う気がするので
先日、さっちゃんのプールの付き添いのために家を訪れたRちゃんに
「ねぇ、バタフライって、どう泳ぐの?」
などと、いきなりな質問をしたところ、Rちゃんは
「ここでは、ちょっと説明しずらいですね」
などと、困惑して言いながらも
「こうですかね」
と、身振り手振りでエアーバタフライをしてくれました。
「こうですか?」
Rちゃんの真似をして、エアーバタフライをする私。
「そうですね、そんな感じです」
私のエアーバタフライを見ながら、大真面目に答えるRちゃん。
Rちゃんは、まだ20歳なので、私とは親子ほど年が違うのですが
私の不思議な動きに吹き出すこともなく、とっても親切に教えてくれました。
なので、昨日も一生懸命バタフライをしてみたのですが
やっぱり、なんか違う気がする…。

ところで、プールへ言った時の、さっちゃんのお着替えですが
意外と、ちゃんとしているんです。
実は、女子更衣室でも、脱いだらポイ、脱いだらポイという子って
子供に限らず、大人の女性でも結構多いのですが
さっちゃんは、脱いだら畳んでしまう、脱いだら畳んでしまうと
多少時間は掛かるかもしれませんが、でも丁寧。
私が熱心に教えた記憶はないので
多分、ヘルパーさんたちが教えてくれたのでしょうか。
さっちゃんの、「きちんとしたロッカー」に感動した私は
思わず、誰もいない隙を狙って、ロッカーを撮影してしまいました。
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ね?ちゃんとしてるでしょぉぉぉ~?(←果てしなく、おやバカ)

極端

2011-10-25 21:38:03 | インポート
平日のお昼にNHKで放送している
『スタジオパーク』というトークバラエティ番組があるのですが
今日のゲストは、俳優の伊藤英明さんでした。
『陰明師』の源博雅などで、誠実で爽やかなイメージの方ですが
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』や『海猿』などのアクション映画では
激しいアクションにも果敢に挑戦している方です。
プライベートでは、趣味で乗馬やスカイダイビング、スキューバダイビング
サーフィンにスノーボードとなどをやっていて
スキューバダイビングは、インストラクターの資格も持っているそうです。

そんな伊藤さんに、司会者の女性が
「スポーツ“万能”なんですね」
と、言ったところ、伊藤さんは謙遜したのか
「いえ、“万能”ではないです」
と、照れながら答えたのですが
司会者の女性は、何をどう解釈したのか、こう言いました。
「ええ?でも、“運動オンチ”には見えませんよ?」
伊藤さんは、思わず苦笑いしながら
「“運動オンチ”というほどでもないですけど…」
と、言っておられました。

スポーツ“万能”でないのなら、“運動オンチ”?
極端ではなかろうか。
彼女の中には、「まあまあ」という枠はないのだろうか。

更に、伊藤さんが何か言う度に、驚いたように
「っへぇー!」、「っはぁー!」、「っほぉー!」と
「は行(促音付き)」の反応をするのが目立ったのですが
質問をするとか、説明を求めるとか、自分なりの解釈を挟むとか
なにか会話の手段は持たないのだろうか。
別に、好きでも嫌いでもないアナウンサーなのですが
好きなアナウンサーだったら、ちょっとガッカリだったかも。



さっちゃんは、昨日は歯科通院の日でした。
お医者さまにも治療にも、すっかり慣れた様で
診察台に上がっても、とてもリラックスしています。
昨日の歯の治療は、右下の奥歯だったのですが
麻酔を打って、効果が出るまでの間の待ち時間
さっちゃんは、診察台の上ですやすや眠っていたほどです。
(リラックスし過ぎだろう)

今回は、右下の奥歯の治療ということで
どうしても、顔が右へ引っ張られてしまうので
さっちゃんは、引っ張られるままに右を向いてしまいます。
「さとみちゃん、先生の方じゃなくて、まっしゅぐ上向いて」
「さとみちゃん、顔まっしゅぐだよ、まっしゅぐ」
「もう少し頑張って、まっしゅぐ上向いててね」

せんせー…。
気持ちは分かりましゅけど、連呼ししゅぎでしゅ。

酔っ払いごっこ

2011-10-24 13:33:56 | インポート
柴咲コウさんが出演している、「のんある気分」というCMがあります。
サントリーからでている、カクテル風味のドリンクで
ノンアルコール、ノンカロリー、そして糖類もゼロ。
味は、カシスソーダ、ソルティドッグ、ジンライムの3種類。
私は、アルコールに弱い体質なので、普通のカクテルは飲めませんが
これなら、問題なく飲むことができます。
ノンアルコールも嬉しいですが、ノンカロリーと糖類ゼロは、もっと嬉しい。
ところが、この「のんある気分」を、私よりも喜ぶ人物が…。
さっちゃんです。
さっちゃんは、お父さんのDNAを受け継いだのか
お酒は、そこそこイケるくちです、
でも、ビールよりは、カクテルや焼ハイのような、甘いお酒が好きらしく
普段、お父さんがビールで晩酌をしていても、全く無関心です。

ある日、ノンアルコールカクテルって、どんなの?と思って
試しに、「カシスオレンジの気分」を買ってみたところ
さっちゃんが、直ぐに興味を示しました。
おそらく、アルコール云々よりも、単純にジュースだと思ったのでしょう。
「のむ?」
「うん」
ピンク色の透き通った液体が、しゅわしゅわとグラスに注がれました。
さっちゃんにグラスを渡そうとすると、さっちゃんは缶の方を欲しがりました。
綺麗なピンク色が見えた方が、喜ぶと思ったのに。
味は、フルーティで爽やかな甘さ。
微炭酸なので、飲みやすい。
でも、私は本物のカシスオレンジを飲んだことがないので
正しいカクテルとしての、カシスオレンジの味かどうかは分かりません。
でも、美味しいからいいや。

ふと見ると、さっちゃんの姿がありません。
どうしたのかと思って、さっちゃんのお部屋を覗きに行くと
さっちゃんは、お布団の上でごろりと横になって
いい気分で、ちびちびとやっていました。
もしかして、酔っ払っちゃった?
そう思ってしまうほどの、いい感じの出来上がり方です。
名付けて、「日曜日のお父さん」

私は、お酒を飲まなくても、雰囲気に酔って楽しめる人間ですが
さっちゃんは、そんな私のDNAを受け継いだようです。
これからも、さっちゃんとの酔っ払いごっこを、時々楽しんじゃおうっと♪

ミロンガ

2011-10-23 17:47:56 | インポート
昨日、一昨日と、連日ミロンガに参加してきました。
一昨日は、知人が経営するお店のミロンガで、「お呼ばれミロンガ」
あまり体調が良くなかったので、欠席しようかと思っていたのですが
未経験で、初心者の女性が来るので来て欲しいと頼まれ
約3時間、見知らぬ女性を相手に、ひたすら男性パートを踊り続け
客なのに、何故か満足に飲み物を飲む余裕も無いという
不思議な時間を過ごしました。

昨日は、私のアルゼンチンタンゴの先生のミロンガで
スタジオ開設5周年記念の、「スペシャルミロンガ」でした。
1年を通して一番大きなダンスパーティで
普段は、ソフトドリンクが飲み放題という程度ですが
昨日はアルコールあり、食べ放題のお食事ありで
更に、先生や生徒のデモンストレーションもありで
参加者も、「それなりに」ドレスアップをして参加する
非常に盛り沢山で、豪華なミロンガでした。
デモをする生徒さんのお友達やご家族の方も来ていていましたが
それでも無くならないほどのボリューム満点のお料理は
先生の生徒でもある、イタリア料理のシェフの提供だそうです。
更に、私にとってスペシャルだったのが
昨日のミロンガには、ルーシーが参加していたことです。
1週間に、最低でも2往復のメールのやり取りをしているので
そんなに「お久し振り感」はないのですが
ルーシーは、美人で、スタイルが良くて、とても楽しい人なので
やはり、実際に会うに限ります。
ですから、普段のミロンガよりも、お呼ばれミロンガよりも
ずっとずっとずーーーっと楽しい。
喋って踊って食べて、飲んで踊ってまた食べて喋って
終始2人で笑い続けていました。

先生たちによるデモンストレーションも、素晴らしかった。
セクシーとエレガントは、普段は相容れないものですが
アルゼンチンタンゴには、「有り」
指先から表情に至るまで、全てが美しいのです。
技術のみに頼らない表現力は、流石プロ。
昨夜は、本当に素晴らしい夜でした。
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えんがのひ

2011-10-22 15:33:34 | インポート
ビアノの発表会を無事に終えて、数日経った頃
さっちゃんが、お食事のときに、ふと
「I と、えんが いきたい」
と、呟きました。

「I」というのは、さっちゃんの大好きなヘルパーさんのことで
「I」と呼び捨てにしたり、「I ちゃん」と呼んだりしますが
甘えているときは、「I 」と呼ぶことが多いような気がします。
そして、見えるわけではないのですが
私には、「I」の後ろに、ハートマークが付いているような気がします。
I ちゃんも、毎日忙しくお仕事をしているので
最近では、一緒に遊ぶ機会がなかなかありません。
ちなみに、「えんが」というのは、「えいが」のことなのですが
私たちが、何の気なしに使っている「えいが」という言葉は
さっちゃんの耳には、「えんが」と聞こえているようで
お陰で、中学校の卒業記念の文集の、さっちゃんのプロフィール欄の
「好きなテレビばんぐみ」は、「えんか」になってしまい
随分と、渋い中学生になってしまいました。

「あいしてる I と、えんがいきたい」

お父さんや私におねだりする言い方ではなく
思っていることが、口からこぼれたような感じでした。

最近は、とてもおりこうだし、みんなに優しくしてくれるし
ピアノの発表会も、とっても頑張ってくれたし…。
そうだ!お礼に、I ちゃんとのおデートをプレゼントしてあげよう!
私は早速、Eさんにメールをしました。

『さとみが、「あいしてる I と、えんがにいきたい」と、言っています。
 ビアノの発表会も、とっても頑張ってくれたので
 さとみの希望を叶えてあげたいのですが、可能でしょうか?』

Eさんは、毎日忙しく(楽しそうに)飛び回っている上に
介護事業所のスケジュールの管理もしているのですが

流石です。
バッチリ、調整をしてくれました。

I ちゃんが空いている日(平日)を、いくつか提示してくれたのです。
その中で、さっちゃんの都合の良い日を選ばせてくれるということです。
私は、よくスケジュールの時間変更をしたり、キャンセルをしたり
予定になかったことをお願いを追加したりして
勝手放題、迷惑のかけ放題をしているのですが
Eさんは、いつも文句も言わずに対応してくれるので
とても助かっています(感謝!)
どうせだったら、気分的にゆっくりできる、週末の夜がいいな
そう思った私は、10/21(金曜日)の夜を
「あいしてるI と、えんがのひ」に決めました。

でも、夏休みでも冬休みでも、ゴールデンウィークでもない今の時期
さっちゃんが楽しめるようなえんがは、ちょっと思い付きません。
札幌ファクトリーのユナイテッドシネマで上映中の
『ライオンキング(3D)』が、第1候補だったのですが
子供向けのえんがのため、上映は日中に1回のみ。
こんな風に、日中なら、子供向けのえんがもないわけではありませんが
先週の土曜日も、施設の開所日だったのに
知人のお嬢さんのダンスの発表会に行くために、お休みしたので
なんとなく、お遊びで休むのは憚られ…。
迷った私は、さっちゃんに尋ねました。
「『ライオンキング』は、夜はやっていないみたいだけど、どうする?」
さっちゃんの答えは
「I と、いっしょだから」

さっちゃんの目的は、I ちゃんとのおデートなので
I ちゃんがいれば、何を見るかは、さほど重要ではないらしいのです。
なんだか、きゅうぅぅぅぅ~っと、胸にくる言葉です。
でも、いくらなんでもいいからといって
まさか、『セカンドバージン』や、『夜明けの街で』というわけにも行かないので
『コクリコ坂から』、『猿の惑星<創世記>』、『DOG×POLICE<純白の絆>』
この3本に候補を絞ったのですが、さっちゃんの好みが分からないので
えんが館に貼ってあるポスターを観て、そのイメージで
I ちゃんとさっちゃんに選んでもらうことにしました。

そして、いよいよおデートの日となり
昨日の夕方、I ちゃんが施設へお迎えにきてくれました。
さっちゃんは、ウハウハ…、いいぇいえ、ウキウキ♪で
バスに乗って、地下鉄に乗り換えて、札幌ファクトリーへ向かい
先に腹ごしらえをしようと、I ちゃんが何が食べたいか尋ねたら
「かいてんすし!」
(↑かいてん「ずし」ではなく、かいてん「スシ」と言うのです)
さっちゃんは、回らないお寿司よりも、回るお寿司が好きなのです。
大好きなお寿司が、目の前をどんどん回るのですから
多分、見ていて楽しいのでしょうか。
もちろん、食べる方がずっと楽しいはずですけれど。
マグロやイカ、納豆巻きに玉子、イクラなど
大好きなお寿司を次々に平らげるさっちゃんでしたが
食べ過ぎないように、I ちゃんが
「後で、ポップコーンも食べるんだよ」
と、声を掛けると、9皿でストップしたそうです。
普段は、10皿までだよ!と、お約束をしないと
平気で10皿以上は食べてしまう子なのに。
I ちゃん、流石です!

さて、えんがは…。
『猿の惑星』に決定!
そして、ポップコーンとお茶を買い込み、劇場へ。
ドキドキ、ハラハラなシーンに、あんぐり口を開けたり
小さな声で「いや~ん、こわい!」と言ったり
1日お仕事をした後だし、寝てしまうのではないかと思っていたのに
1度も眠ることなく、すっと楽しんでいたそうです。
そんなに夢中になって観ているのに、やっぱりポップコーンもはんぶんこ。
I ちゃんが手で作ったお皿の中に、さっちゃんがポップコーンを乗せて
ポップコーンが減ると、また追加。
映画に夢中になりながらも、I ちゃんの手のお皿を気にするさっちゃん。
そんなさっちゃんに、喜ぶ I ちゃん。
なんて素敵なおデートでしょうか。

帰りは、自宅近くの駅で、お父さんと待ち合わせをして
車でお迎えに来てもらったそうですが
さっちゃんは、えんがのパンフレットを嬉しそうに掲げて
にっこにこの笑顔で、車の方へ歩いてきたそうです。

昨夜は、ミロンガのため私は遅くまで出掛けていたので
さっちゃんのお土産話にありつけませんでしたが
今朝、寝起きのさっちゃんにえんがのことを尋ねたら
「へりこぷたー、おちた」
「ちんぱんじー、おけんかした」
「さる、スリッパにつばした」
などと、眠そうな顔をしながらも、色々教えてくれました。
でも、「さるがスリッパにつばした」というのは
どうやら、さっちゃんの創作の様です。
だって、「うちに」、さるはいませんもの。