幕末雄藩列伝 伊東潤 ***
江戸時代末期、特にペリー来航あたりから、幕府内部だけではなく300あったと言われる各藩でも「開国」と「攘夷」で論が二分された。これは「佐幕」か「倒幕」の戦いでもあったが、倒幕は当初...
月と蛇と縄文人 大島直行 ***
表紙の妊婦写真が印象的な本書。これは油絵だそうで、写実的なこの絵画と縄文時代のシンボリ...
プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下) アンディー・ウィアー *****
この一年で読んだ小説の中で一番面白かった。私がSF好きだということを差し引いても、誰にでもおすすめしたい作品。火星に一人で取り残される「火星の人」を知っているなら、その宇宙旅行版だ...
宮廷政治 山本博文 ****
関ヶ原の戦い以降も、秀頼が大坂城にいる間は徳川家と秀吉に恩顧を感じる大名の間に緊張感があった。しかしそれは、家康が大御所となり秀忠が将軍になり、そしてさらにその子、家光が将軍となっ...
『ザ・タイムズ』にみる幕末維新 皆村武一 ****
1852年から1878年にかけての幕末維新の日本関係のザ・タイムズ記事は450もに上る。ペリー提督...
薩摩の密偵 桐野利秋 「人斬り半次郎」の真実 桐野作人 ***
「人斬り半次郎」の異名は池波正太郎の小説から有名になったと言われるが、幕末には中村半次郎、維新後は桐野利秋は幕末から近代史の西南戦争あたりで目にする名前。密偵時代には人殺しもしたが...
明治日本はアメリカから何を学んだのか 小川原正道 ****
以前読んで感動を覚えた「イザベラ・バードの日本紀行」を思い出した。彼女の日本訪問は王立協会後援の視察であり、日本へのキリスト教布教のための調査旅行でもあったが、日本への発展の期待と...