24年 化石燃料は28%と最低
欧州連合(EU、27カ国)域内で、2024年の発電電力における再生可能エネルギーの割合が48%と過去最高になりました。ウェブメディア「EUオブザーバー」が7日報じました。
欧州電気事業者連盟によると、24年の化石燃料の発電割合は28%と過去最低になりました。原子力発電は24%でした。再生可能エネルギー普及により、電力分野の24年の温室効果ガス排出量は、前年比で13%減、1990年比で59%減となりました。
風力発電は、化石燃料の天然ガスを上回り、EUで2番目の発電源となりました。太陽光と水力の発電容量は23年から24年に40テラワット時(TWh、1兆ワット時)以上増加。これは北欧デンマークの1年分とベルギーの半年分の電力需要量の合計に相当します。EU域内の電力料金は23年比で16%低下。ただ24年は太陽光と風力の不足が原因で電力価格が上昇した国が複数ありました。
欧州電気事業者連盟のキリアン・オドノヒュー政策責任者はEUオブザーバーに対し、EUの脱炭素化に向けて再生可能エネルギーへのさらなる投資が必要だと強調。EUの行政を担う欧州委員会に対し、産業分野の電化を進めることを優先事項にするべきだと求めました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます