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被爆者 つなぐ世界

2024年12月11日 13時22分55秒 | 一言

「核廃絶の機運、子どもや未来のために」

証言会で元市長

オスロ

 【オスロ=加來恵子】日本の被爆者、被爆2世と市民らは9日、オスロ市のオスロ図書館で被爆証言を行い、キャンドルイベントに参加しました。主催は核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)です。


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(写真)図書館で被爆証言をする橋爪さん(左)=9日、オスロ市内(加來恵子撮影)

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(写真)折り鶴の形のキャンドルライトの前で証言し歌を歌う人たち=9日、オスロ市内(加來恵子撮影)

 広島で14歳の時に被爆した橋爪文子さんが証言。閃光(せんこう)とともに部屋の中で吹き飛ばされ「逃げろ」の声に階段を下りると、4~5歳の女の子が裸で内臓がでたまま倒れていたと語りました。頭から血を流しながら逃げ、日赤病院の庭に寝かされたことや、防火水槽の水はなく人の遺体しかなかったことなどを語りました。

 マリアン・ボルゲン元オスロ市長は感想で「被団協がノーベル平和賞を受賞したことを機に核兵器廃絶の機運を高め、核兵器の非人道性を知らせ、子どもや未来のためにつながり、廃絶ができることを知らせ、ノルウェー政府が核兵器禁止条約に入るよう働きかけていきたい」と語りました。

 被爆2世の大村義則さんが、被爆者運動をどう引き継ぐかについて発言し、被爆者の組織が最後の1人になっても支える決意を表明しました。被爆者運動を支えてきた人たちが運動を引き継ぎ、核兵器廃絶と、日本政府に国家補償をさせる二つの目標を実現させるために、被爆者とともに連帯していこうと呼びかけました。

 証言会後のキャンドルイベントでは、折り鶴の形にキャンドルを配置し、被爆2世の小林立雄さんが戦争も核兵器もない世界を呼びかけました。

ノルウェー国会前 歌声響

議員に折り鶴を手渡す

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(写真)ノルウェー国会前で核兵器廃絶をアピールする日本の被爆者、被爆2世ら=9日、オスロ市内(加來恵子撮影)

 【オスロ=加來恵子】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞授賞式に関連したイベントが9日、オスロ市内で行われました。国会前では被爆者、被爆2世、市民らがノルウェーの国会議員に折り鶴を手渡し、オスロ市庁舎前ではノルウェーの平和団体が主催するアートイベントで被爆者が紙芝居を交えて証言を行いました。

 国会前では、被爆者らが「原爆を許すまじ」をアカペラで歌いました。

 オスロ市庁舎前のアートイベントでは千葉県の被爆者団体友愛会の青木清子さんが被爆体験を証言。4歳の時、広島で被爆し、多くの知人・友人が被爆10~20年後に病気を発症し死んだと語り、放射能を体に取り込んだ人は見かけは健康でも、放射能の影響で命を失うと話しました。

 自身も25年前にくも膜下出血で搬送され、被爆の実相を伝える使命感をもったと語り、証言活動を続けていると話しました。

 原水爆禁止日本協議会の土田弥生事務局次長は、日本政府は被爆国でありながら核抑止論に固執していると批判。日本被団協とともに核兵器禁止条約への参加を求める署名を推進するなど日本の運動を紹介しました。米国「平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン」のジョゼフ・ガーソンさんも米国の情勢などを発言しました。

 ノルウェーの平和団体や市民から、「何をすべきかを考える機会になる」などの発言がありました。

草の根の運動 新たな決意の日

受賞祝い原水協宣伝

東京

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(写真)参加者から受賞を祝う花を贈られる被爆者ら=10日、東京都千代田区

 ノルウェー・オスロでノーベル平和賞授賞式が行われた10日、東京・御茶ノ水駅前で原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が呼びかけて、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の受賞を祝う宣伝行動を行いました。東京の被爆者団体「東友会」などの被爆者や被爆2世が受賞の喜びを語り、参加者は、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名に取り組みました。

 9歳のときに広島で被爆した髙木恭之さん(90)は「母親が原爆により亡くなった。親孝行と思って核兵器廃絶の活動をしている」と話しました。被爆2世の中山正雄さん(73)は、学生の時から平和の活動をしているといい、「親の体験を引き継いでいけるように被爆者の方々と一緒に活動していきたい」と語りました。

 日本原水協の安井正和事務局長は、長崎の被爆者の横山照子さんの「ガザやウクライナなどの子どもたちが爆撃で傷ついている姿を見て、自らの体験を通して人類の危機を救おう」との言葉を紹介。「来年は被爆80年。核兵器のない社会に向けた新たな決意を固める日だ」と訴えました。

 全労連の石川敏明副議長は「被爆の実相を訴え、署名を集め続ける草の根の運動を、ノーベル賞の選考委員会が評価した」と強調しました。

 神奈川から被爆者の話を聞きに来たAさん(39)は「12歳のときに原爆のアニメを見てショックを受けた。自分なりに原爆の悲惨さを伝えていきたい」と話しました。

禁止条約“政府は参加を”

広島

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(写真)「核兵器のない平和な世界の実現を」と唱和する参加者=10日、広島市

 広島市中区の原爆ドーム前で10日昼、日本被団協のノーベル平和賞の受賞を祝うヒロシマ市民アクションが行われました。被爆者など約120人が参加し、「核兵器禁止条約に日本政府は参加を」などのメッセージを一斉に掲げ、「核兵器のない平和な世界の実現を」と唱和しました。

 ノルウェーのオスロで開かれる授賞式に合わせた呼びかけに、県原爆被害者団体協議会(佐久間邦彦理事長)と県原水協が賛同しました。

 冒頭、原爆で命を奪われた人とすべての核被害犠牲者に黙とう。県原水協の神部泰代表理事はノーベル平和賞受賞を歓迎するとともに被団協の長年の活動に敬意を表明。来年の被爆80年に向けて、核兵器禁止条約、ノーベル平和賞受賞という二つの希望の光に依拠して、草の根から核兵器廃絶と被爆者援護・連帯の活動を強めようと訴えました。

 リレースピーチで、自らの被爆体験を語った波田保子さん(88)は核兵器の被害について「人間として死ぬことも生きることも許さない」非人道的な兵器だと証言。被爆者の高東征二さん(83)は体内に取り込まれた放射性物質による内部被ばくについて「体内で放射線を出し続け、細胞の中のDNAを壊す」と告発しました。

 日本共産党の大平喜信元衆院議員、藤井敏子、河村晃子両県議が参加しました。



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