山下議員追及 参考人招致を要求
参院政倫審
自民党派閥の裏金事件を巡り参院政治倫理審査会が18日、開かれました。旧安倍派の山谷えり子、太田房江、松川るい、森雅子各議員が出席し、裏金づくりについて「知らなかった」などの弁明を繰り返しました。日本共産党の山下芳生議員は、裏金事件の全容解明を迫りました。
旧安倍派では参院選時に改選議員が販売した派閥パーティー収入を全額キックバックしていました。山下氏は、太田氏が改選を迎える2019年の政治資金収支報告書の不記載額158万円について「選挙のために使ったのではないのか」と迫りました。太田氏は領収書は残っておらず、元秘書とは連絡が取れなくなったとしながら「選挙には使っていない」と弁明。山下氏は「『領収書がない』では済まされない」と批判しました。
不記載額が18年からの5年間で2403万円に上る山谷氏は、事務所の口座に「手をつけずに保管していた」と弁明。04年の参院初当選後からパー券販売ノルマの存在を知っていたと述べる山谷氏に、山下氏は「裏金システムがいつ始まったのか。口座に記録されているのではないか」と調査を求めましたが、山谷氏は背を向けました。
山下氏が、自民党政治刷新本部での全容解明の議論や、党執行部から所属議員に全容解明のための調査の指示があったかを質問したのに対し、全員が「なかった」と答弁。山下氏は自民党として全容解明する姿勢がないとして、関係者の参考人招致などを求めました。
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