昨日から今日にかけてネット、新聞等で連合傘下の基幹労連での政党支持率結果で昨年春の段階での組合員調査で自民党の支持率が約23% 民進党支持率が約18%で自民党支持率の方が高かった事が″分かった″という報道がされた。この記事にでまず疑問は″分かった″のが何時であったのか全然書いてないことだ。
もう一つの問題点は去年7月の参議院選挙の後では民進党が約30%、自民が約23%で民進党が逆転して第一党になっている事であるが毎日電子版2/9(木) 15:00配信では全く酷い話であるがこの参議院選挙後の支持率逆転を何も報道していない事である。つまりあたかも今も自民が第一党であるかのような報道である。
これらを観て感ずるのは急に今の段階で毎日のように全くミスリード的記事を配信しているのかという事だ。
確かに調査で自民>民進になったのは昨年春の調査が初めてという事実はあったのかもしれないが夏の参議院選挙後に逆転していることを何も言わないのは完全に意図的ミスリードというべきであろう。
東京新聞2月10日付では基幹労連の言葉として[組合員の民進党離れが進んでいる。民進党に対しては安易な数合わせに走ることなく、国民から信頼される政党を目指すよう提言し続けなければならない]としている。
昨年春の調査を今現段階で急に持ち出している事がまず疑問であるが、それら幹部が夏の参議院選挙後支持が逆転して民進党が再びトップになっている事は何等評価していない。″数合わせでなく″というのが何を言いたいのか聊か不明確であるが、ずばり言わせてもらえば昨年来、″市民連合″が発足し戦後の歴史的にも全くなかったような市民主導型野党連合が進みつつある そしてその中に経団連等のまさに″主敵″共〇党が入っている事であり、このままいくと衆議院選挙でかなりの連携が進む可能性があり、調査によっては自公は60近く議席を減らすという報道もある。
これが何を意味するかと言えば安倍政権悲願の憲法″改正″そしてそのための議席2/3獲得が極めて困難になるという事があるからである。そのために自民筋はあらゆる出来ることを裏工作含めやっているという事である。元来、連合中央の右派幹部は自民とは野党より全く親しいわけであり、ある意味ツーカーである。彼らが労働者の利益を放り投げる(連携を進める民進にゆさぶりをかける)という事には″恥を知れ″という言葉を献辞しようではないか。新潟知事選では連合(新潟では電力が主体であった)不支持の知事が市民連合支持のもと勝利した。その事を彼らは恐れているのである。