早春のSSB1L2に入ると、当然のことながら北斜面は残雪が多く、斜面はまだ凍っている。ここでは沢の中腹部あたりから枝尾根が数本現れ、私たち夫婦は右から三番目の沢に入る。ギョウジャニンニクはこの沢の南斜面最上部の急傾斜地で採取する。本沢は入り口から源頭にいたるまで、過去に多くの人たちによって採り尽くされ、今は採取に値する個体はほとんど期待できない。本沢に入る者がいなくなったおかげで、枝沢にギョウジャニンニクが残ったと言える。
写真<左>は南斜面基部で撮影。写真<中><右>は、北斜面中腹の比較的条件のよい場所で撮影。生えている場所の違いによって生育状況が大きく異なることが分かる。北斜面では、遅い時季によい個体を採取できるが、採らないでそのまま残しておきたい。沢全体はあまり奥深くないとはいえ、ヒグマのテリトリーの一部なので、移動するときは、二人が尾根を跨いで離ればなれにならないように心がけている。
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