タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪厳寒の朝の釧路川と橋≫

P1080022 一月二十二日未明の北海道は、シベリアから南下した強い寒気に覆われ、道東の内陸部各地で氷点下20℃以下に冷え込んだ。釧路市内でも氷点下17.8℃を記録し、今冬の最低気温(十八日の16.7℃)を更新した。
 この日の朝は四時半起床、『釧路新聞』(他紙よりひときわ早く、いつも四時までに配達される)をめくり、ブログの<投稿予定記事>の構想を練っていて、六時に急に思い立ち厳寒の釧路川の撮影に出かけた。
P1080024P1080021 左岸の久寿里橋たもとに車を止め、カメラを持って外に出ると、たちまち手袋をはめない指がかじかむ。まだ日の出前(釧路の日の出は六時四十六分)で、街路灯に灯りがともり、川面はケアラシが立ちこめボウッと霞んでいる。
 まず河口側の幣舞橋をパチリ。右岸に河畔駐車場の灯りと釧路フィッシャーマンズワーフ(MOO)のEGGが見える。次いで、目の前の久寿里橋を下から見上げてパチリ。最後に、上流の旭橋を久寿里橋の歩道からパチリ。右手の崖上は材木町山の手住宅街。カモメらしき水鳥が泳いでいるが、ケアラシのため見定められない。シャッターを押す手指の動きは既に限界、氷点下15℃以下のシバレで手袋無しはきつい。
P1080023 ケアラシは方言で、気象用語では「蒸気霧」というそうだ。発生の仕組み(陸上の寒気が流れ込み、海面や川面の水蒸気が冷却され霧になる)からいえば確かに文字どおり「蒸気霧」に違いないが、北海道の人々が用いる方言「シバレル」に対しては、「蒸気霧」ではアヅマシクない。やっぱり、ケアラシでないとだめだべ。

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