タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 暴風雪と気象台の予報 ≫

P1010095 九日に二つの低気圧が日本海と東海沖を東に進み、関東地方で初雪が降った。十日は、この太平洋上の低気圧が北上し三陸沖で急速に発達したため、釧路では東風が強く、午後から暴風雪となり翌朝まで続いた。
 釧路市民(合併前の市民)は降雪に慣れていないので、午後六時現在の十数㌢の積雪でさえ、車も歩行者(釧路駅前交差点の写真は、1月11日付『北海道新聞』第24面〈道東〉から転写)も難儀する。釧路地方気象台は、「十一日朝までの降雪量は釧路、根室市内で40~50㌢、山間部では60㌢となる見込み」(1月10日付『釧路新聞』第15面)と注意を促していた(天気図は、1月10~12日付『讀賣新聞』第1面から転写)。
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 私はこれまでの経験から、釧路市内で四十~五十㌢は眉唾だと思ったが、結果は正に眉唾で、「釧路地方気象台によると、十日から十一日にかけての降雪量は、弟子屈町川湯と厚岸町太田で四五㌢、釧路市阿寒町で三九㌢、白糠町で三一㌢、釧路市で二二㌢を記録」(1月12日付『北海道新聞』第23面〈釧路・根室〉)ということだ。
 自然現象だから、予報どおりにはならないだろうが、それにしても「釧路市内で四十~五十㌢」が二十二㌢では、あまりにもかけ離れている。釧路市(合併後の釧路市)全域のどこかで四十㌢近く降ったのだから、「四十~五十㌢は当たっている」というのは屁理屈である。極めつけは、根室市の積雪十㌢
 実際に、列車のダイヤの乱れ・飛行機の欠航・道路の通行止め・停電・交通事故等が発生したのだから、釧路地方気象台が暴風雪・波浪警報を発令したのは適切だったと思うが、積雪量の具体的な予想数字には、どのような根拠があるのか疑問を感じざるを得ない。あまり厳密でない緩やかな表現でよいのではないか。

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