MOTEC含めてフルコンは非常にセッティングの自由度が
高いのが魅力ですが、逆に最初はただの空箱なので
一からその車に合わせて設定していかなければならないのが
フルコンが嫌われる理由の一つかもしれません
一番面倒な初期設定が終わってしまえば、その後は
セッティングするだけで良いと思っている人が多いですが
フルコンの場合は必ず現車に合わせてセンサーの
キャリブレーションを取ら無ければならない箇所があります。
MOTECの場合は、まず最初にセッティングする前に
①スロットルのLo、Hi(全閉、全開)位置の調整
②クランクインデックスポジションの調整(点火時期)
③ラムダセンサーのキャリブレーション補正
これは最低限個体差を調整する必要があります。
更に言えば
④圧力センサーのキャリブレーション補正
⑤カムコントロールのキャリブレーション補正
⑥吸気温、水温等各センサーのキャリブレーション補正も
必要になりますが、④以降はログを見ながら確認して
大きくズレが無ければそのままでOKだと思います。
①のスロットルのLoHiは特にセンサーも必要無いので
簡単に出来ます!
③のラムダセンサーのキャリブレーションもMOTECの
ラムダセンサーにはキャリブレーションナンバーが打って有るので
その数値を入力すれば自動で補正してくれます!
②の点火時期のキャリブレーションが1番厄介です!
やり方は簡単で昔の車の用に1番のプラグコードにタイミングライトを
当ててクランププーリーの点火時期の数値とMOTEC上の点火時期が
有っているか確認する!ズレていればクランキングインデックスポジションの
数値を調整して点火時期を同調させるのです。
ただ最近の車はダイレクトイグニッションなのでプラグコードが有りません!
なのでタイミングライトを使えません!
そこでこのイグニッションスパークテスターの出番です!
本来はきちんとスパークしているか確認する工具なのですが
プラグコードの代わりに使えます!
ダイレクトイグニッションを外してこのテスターを繋ぎ
コードの部分にタイミングライトの端子をセットします。
この状態でMOTECテストアドバンスモードにすると
全ての回転域で設定した点火時期になります。
10°や15°などに設定すればエンジン回転の上下動
圧力の変化など関係無く一定の点火時期に固定されます。
その状態でタイミングライトを当てて現車の点火時期を
確認します!その点火時期にズレがあればMOTECの
クランクインデックスポジションの数値を調整して同調させます!
何故かスバルは車によって大きくズレている事が
多いので注意が必要です!
ベースMAPやスタートMAP、他の車のデータは信じないで下さい!
ベースMAP等はあくまでそのデータを取った車の数値です!