先ほどのランサーCT9A用ACDの開発秘話です!
尺が長くなりすぎて1つに収まらないので別にします!
先日懐かしい動画を発見しました!
アップされた方勝手に動画使わせて頂き申し訳ありません。
問題があれば削除致します。
私が師匠と呼ぶ数少ない人!
走る精密機械こと石井淳選手のインカーです!
25年以上前自分が86で淳さんがシティでタイヤテスト、雪山、河川敷と
一緒にひらすら走り込ませて頂きました!
当時既にトップドライバーであり、職業も現役のエンジニアであった淳さんには
色々教わりました!
淳さんの凄いところはこの走りが感覚ではなく、理論で走っている所です!
理論的に無駄の無いタイムを出る走りを追求した結果がこの走りなのです!
一見アクセル踏んだままステアリング回しまくって
アグレッシブに走っているだけの用に見えますが、
淳理論はステアリングを真っ直ぐにする時間を極力無くすという
一般的な理論とは真逆の理論でした。
例えば丸和のS字は直線的にでは無く常にどちらかにGを掛けながら
揺り返しを使って走ります(進入時に減速しないで全開で行ける)
淳さんのファーストインファーストアウト理論ではこのようにFFでも
姿勢を作って入っていかないとアクセル全開のまま行けないからです!
このインカーもアクセルの全開度が半端無いのが判りますね!
淳理論を実践するために車が進化すればもっと違う走りになります。
エンジニアとしての淳さんと車の進化に関しても色々語り合いました!
アクセルをいかに踏み続けられるかという単純なドライビング理論ですが
当時の車では淳理論に車が対応しないのでこのドライビングスタイルに
なっていました!
淳さんと私の意見としてこのドライビング理論を実戦するためには
アクティブデフとトラクションコントロールが車側に必要となると考えていました!
ラリーではレギュレーションでマスターバックレスに出来る様になったので
左足ブレーキが使える様になりましたので大きくアングル付けなくても
進入からアクセル全開で行ける率が上がりました!
そして4WDはACDやDCCDが生まれ、アクティブデフがWRCだけの世界から
市販車に搭載され現実の物になりました!
そして自分でACDのMAPを製作出来る様になり、追求しているのは
淳理論のどれだけアクセル全開に出来るか!です!
当時淳さんと語り合った車側の進化があればもっと次元の高い
ドライビングが出来ると行っていた事が現実の形になりつつ有ります!
ファーストインファーストアウト!進入からアクセル全開!
の走りが大きなアクション付けなくても出来る様になる!
常にステアリングを切り込んだままのコーナーリングが出来る!
コーナーリングしながら加速出来る!
今回のGravel1kaiはその理想型に限りなく近づいたMAPです!
淳さん、僕たちの夢が少し形になりましたよ♪
次のステップはMOTECを利用したトラクションコントロールです!実現にはまだまだ時間が掛かりそうですが
まだまだ人間も車も進化は止まりません!