娘は赤ちゃんの頃たいそう甘えん坊で、だっこが大好きな子でした。
私はひどい腱鞘炎になりましたが、それでも寝てもらうには抱っこするしかありませんでした。
「あらあ、抱き癖がついちゃったのね。」
と言われることがあったので、私が抱っこしすぎたのが原因なのかとちょっと悲しくなりました。
そして、人見知りの時期は「ママ以外」全ての人に泣き叫んでいたので、
もちろんパパやおばあちゃんも対象でした。
私の腱鞘炎のひどさは、もう。
娘に愛情を与えたいと思う一方で、さすがにこのままいくと私がかわいそすぎやしないか、と思うほどでした。
ほかの人の助けを借りたくても借りにくいこの状況は私が作ってしまったのかと、悩みました。
抱き癖をつけてしまったから。
ほかの人がちゃんと娘に向き合ってくれないから。
などと大人側に原因を見つけては、一向に解決しないので諦めようと思うものの、やっぱり悲しくなりました。
ですが、今、声を大にして言いたいのですが。
抱き癖というのもあるのかもしれませんが、我が子は少なくとも生まれつきです!
大人に原因なし!
これっぽっちも、なし!
そもそも新生児室にいる時から、人一倍ギャーギャー泣いて、ほかの赤ちゃんを起こしてしまうようだったので
「お母さん、まだ面倒見られないんですか?」
と、何回も気を失うように寝ている私に声をかけてきた助産師さんもいたくらいです。
別のベテラン助産師さんがまだ無理ですよね、まったく、みたいになったりして、産院も対応が一貫していませんでした 笑
ただ、あまりに迷惑らしくて、扱いがぞんざいにすら思えてきました。
車椅子から卒業するや否や、無理にでも母子同室を決行したところ、我が子は結局ベビーコットで寝てくれることはなく、私が抱き抱えてベットで寝ました。
私もミルクをあげながら何回も気を失うので、この子を潰し殺すのではないかとヒヤヒヤしたものです。
よく考えなくても、抱き癖もへったくれもあったものではありません。
で、幼稚園の頃に、なぜあんなにパパやおばあちゃんで泣いていたのかを聞くと
「ママがよかったんだもん。」
とのこと。
パパやおばあちゃんが嫌だと泣いていたんではないそうです。
でも大人から見たら、明らかにパパやおばあちゃんを激烈に嫌がっている感じなので
鉄の心をもった母も少しうんざりする、というかがっかりしていましたが、
ガラスのハートのパパは、かなーり傷ついていました 笑
必要のない傷つきでしたね。
むしろ、「ママがいいのね、ごめんねえ、パパで」くらいの度量があれば、受け入れてもらえたかもしれませんね 笑
ということで、もし同じように今悩むお母さんがいらしたら、
「そっか!子どもの個性だから、受け入れるしかないのね。」
と思って、諦めた方がいいと勝手に提唱します!笑
抱き癖説は、我が家では全然当てはまらないです。
あきらめる方が楽なこともあると思うんですね。
そして育児だとか躾だとか、大人のせいにするのももちろん仕方ないんですけれども、
責任から逃れるという意味ではなくてですね、
赤ちゃんにも個性があることを忘れちゃいかんと思う今日この頃です。