病気の母親をもつ子どもの大変なところ。
・普通の育児をしてもらえない
・お母さんが変、と指摘されてしまう
・1番の相談相手のお母さんやお父さんこそが一番苦しんでいるので、相談することができない
ざっとここに集約されているかなと思います。
これらは、もちろん我が子に限ったことではありません。
親に相談できない、というのは「よくあるじゃないの」と言われなくもありませんが、これは普通ではありません。
親に相談できない年齢は思春期くらいからというのが一般的です。もっと低年齢の、義務教育前の幼少期に親に言えないことといえば、悪戯など、自分が悪いことをしたパターンなのです。
もし低年齢の時期に本当に何も親に相談できないとしたら、その親には何か問題があるのではないかとすら思うほどです。
(例えば、言葉がうまく操れないので、相談したくてもできない、というパターンなどが考えられます。でもそれらも理由もなく泣き喚いたり、親をしっかり困らせます。大人は理由はわからないけど、子どもに寄り添うことで相談に乗っていることになっている、というパターンも多分にあると思います。後になって「あー、そういうことだったのね!」というおまけもあったりします。)
1番の相談相手が、傷つけたくない相手だから、このことだけは相談できない、という構造は仕方ないのですが、心底気の毒だなと思います。
多様性がもっと認められれば、病気のお母さんという存在も卑下されるものではなくなるかなと思います。
もっと真の意味で個性を尊重した子育てが実現するといいのになと思ってもいます。
が、今しがたできることは、子どもたちに声をかけることかなと思います。
「お母さん、病気で大変ね。大丈夫?」
と心から心配されているならば、子どもが嫌な顔をすることはないと思います。
(悪意があれば、それを理屈でなくサッと感じるので、子どもってすごいなあって思うんですけどね。)
悩みを聞き出せなくてもいいんですよね。こういう大人もいるんだなあって思ってもらえるだけで、子どもにとっては希望になると思うんです。
ぜひ、できることから、勇気のあるお声かけを、善良な大人の皆様にお願いしたいと思います。
どうか、よろしくお願いいたします。ひとりでも多くの子どもが笑顔になれますように。