娘が学校から帰ってきて、学校の体育の授業で反復横跳びをやった!と話してくれました。
今は「反復横跳び」と言って教えないみたいで、
「3本、線があってね、こうやるの」
と、私に動きながら教えてくれました。
説明そのものを聞こうとぼんやり見ていたのですが、ぴこぴこと飛ぶような、しかしいちいち動きが止まる動作に、つい笑ってしまいました。
「ねえ、それじゃ全然跳べなかったでしょ。」
「うーん?クラスではまあまあ跳べた方だよ。」
「違うんだな、反復横跳びにもコツっていうのがあるのよ。」
「え?」
「ほら、んー、できるかな?」
私は私でどすどすと。うまく跳べないし踏ん張れないんですけど、こんな感じってやってみたんですね。
「ママ、できるの?えー!すごい!」
反復横跳びらしい動作(かなり不恰好)ができるだけでこんなに感激されるなんて、と、さらに大笑いしてしまいました。
「確かにね!ママすごいね!でも昔はわりときちんと跳べたんだけどなあ。」
どすどすひどい!って娘も笑いながら、私が教えたコツを実践しようとまたぴこぴこと跳んでいます。
「おー、これなら次はもっと回数跳べるかな。でもかかとが痛い。」
「ん?痛くなる?そんなに、かかとをついてはいけません。」
「えー?どうするの?」
私もうっかり余計なことを言ったものです 笑 仕方ないので、身体中使えるものは何でも使って、言葉も一生懸命紡いで伝えます。
もー、病気ってほんといや!
簡単なはずのことも、こんなにまどろっこしくなるんだから!
でも、ここまで回復したんだから、まだまだこれからだよなって思えたりもします。
いろんなことがある中で、諦めようとしか思わなかった頃に、
「生きていればいいんです。何かいいことがあるかもしれません。」と言われたことがありました。
「頑張りましょう、生きましょう、助けたいんです、あなたを。」と、言ってもらえた時のことを思い出しました。
いただいた優しさと、誠実さを、私はきちんと受け取ることができているのかな、と反芻する放課後の時間となりました。