自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

ブックマークに、歌謡詞、旅情詩の無料サイトと小説の電子版有料サイト。毎月1と15日に小説の執筆状況、歌謡詞等を掲載

電子出版で小説無料公開と26作目の詩

2008-10-01 20:53:38 | 出版

 天候不順の折り、如何お過ごしですか。体調には十分気を付けて下さいね。

 さて、小説執筆状況の方は仮題『愛の万華鏡』のプロット表を完成させ、本文を10頁程書き進んで中断中です。その理由は次に示します様に、既存作品を電子出版化しているからです。

 『ホンニナル出版』サイトhttp://www.honninaru.com/web_order/publish/に現在9作品が無料で紹介されており、合計約50冊ご購読頂き、読者の方に厚く御礼申し上げます。紹介掲載が1年以内(好評な場合は延長可)で削除されるとの事だったので、その後は電子出版の安価な閲覧にしようと考えていました。リピーターの方もおられると思い、著者別一覧の作成を要望し、実施されました。現在1年以上経過した作品も削除されず、著者別の棚に入っています。キーワード検索で『高木徳一(たかぎとくいち)』と漢字入力すると、覗けます。

製本しますと手元に置き、何時でも、何歳になっても読み返しが出来ますし、また家族や友人にも読んで貰え、輪が広がります。送料、手数料などを含めますと1冊1500円から2000円前後になってしまいます。3000円以上では送料の無料、またクレジットカードの支払いでは手数料の無料の特典はありますが。

一人でも多くの方に私の人生64年から得た恋愛観、死生観、人生観、倫理観、世界観などを読んで頂き、いささかでも皆様の心の安らぎ、希望に繋がれば、作家冥利に尽きます。そこで、『電子出版、無料出版』で検索した結果、サイト利用無料の2社が見付かりました。そこに、ネット作家デビュー1周年を記念しまして『ネガの絆ー歌咲くクラス仲間ー』を無料公開致しました。私の書きっぷりと筆力を見て頂き、評価頂ければ幸いです。残り8作品について100円から300円位での閲覧を希望致します。思い起こせば、55年前の小学生の時、近所の貸し本屋さんから冒険もの、チャンバラ、漫画などを確か10円前後で借りて読み、夢中になったものでした。

参加した電子出版ネットは『物書きネット』で、アドレスはhttp://monokaki.net/

です。これをクリックし、案内文を読んで1棟目の008号室『小説家徳さん』を覗くと、書庫にこの作品と『著者経歴と自著小説一覧』の作品が無料で読めます。無料で読める他の作家さんの作品も多く有ります。

 それでは、連載の『旅愁散文詩』26作目をご鑑賞下さい。

 二十六. 静岡県天城山系(富士の雪化粧)

                昭和四十二年四月

  我らカニ族、三人連れ、修善寺下車し、バスに乗り、スタート地点の船原峠着。なだらかな細道、続く急坂、登り詰め、振り返ると視界開け。出し惜しみをしている様に、雲間からぼんやりと見える富士の山。暫しの疲れ休み、目の保養。

 七五三メートルの棚場山目指し、熊笹に身体を触られ、馬酔木に挨拶を交わし、字の如く、棚の姿が前方に。富士は未だ恥じらいのまま雲に隠れている。南無妙峠を越え去りし。

 枝だが根だか判らぬが、曲がりくねって絡んでる。隣の樹にもちょっかいを。背を屈め、這い付く様に潜り抜け、二十三の若者もさすがに足腰疲れし。これは根っこかな、猫越(ねっこ)峠とはこれ如何に。

 確か、時針は五、分針は十であったっけ。シュラーフと共に寒さを感じ、目が覚めた。テントの外布に氷が張り付いている、どうりで。下方からの微かな水音、聞き分けし友、水汲みに。腹ごしらえ、上々だ。熊笹を分け出でし、雉を撃つ。

 にこやかな太陽、雲がふんわり二つ三つ。恥らいつつも本能か、見せたい願望、意を決した後の度胸あるこの姿。青空バックに従えし、枝葉を右手前に配置させ、入念な雪化粧。我ら山男を圧倒するど迫力。富士は日本の誇り、自然の崇高な恵み。

 下り上りを一歩ずつ。小さき草花下向きに、大きな木々には上向きに、話掛けたるこの私。厳しい自然に文句を言わず、旅人の心と身体の疲れを癒してくれて有難う。

 遂に来た、天城峠よ、トンネルよ。伊豆の踊り子、何処(いづく)にや。

      


高木徳一の9作目の出版案内と25作目の詩(その2)

2008-09-17 22:35:59 | 出版
 今晩は。
 窓から涼しい夜風が入り、このブログを巨人戦を聞きながら書き込んでいます。とてもご機嫌です。何故なら、坂本選手が2ラン、ラミレス選手がソロ、阿部選手が3ランを三浦投手から打ち上げて、4回までで6:0なので。プロ入り初先発の4年目の東野投手が横浜打線を抑えています。今内川選手に2ランを打たれ、7回裏には越智投手に交替。TBSラジオのホームラン現金プレゼントに何回も応募していたら、6:2で巨人が勝ちました。嬉しい限りです。
 さて、9作目の小説案内が『ホンニナル出版』に掲載されましたので、ご連絡致します。
http://www.honninaru.com/web_order/publish/ をクリックして頂き、上部の『本を探す』または左下の『著者別一覧』をクリック後、キーワード検索で、高木徳一(たかぎとくいち)と漢字入力されますと、9作品の紹介が閲覧できます。2頁分はそこをクリックして拡大後、更に+表示でクリックすると読めます。
今回は時間がありましたので、半分の長さに短縮し、印刷代を半分にしました。
 題名:赤い笹舟(戦争シリーズ1)
B6, 60ページ(モノクロ)
著者 高木徳一
価格 1,470 円(税込)
作品紹介:
 老婆は娘と孫娘に付き添われ、兄と夫の遺品を求めて南京市の『侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館』を訪れた。果たして、望みは叶うのか? そこで、日本留学を夢見た少女が日本青年に恋をし婚約するが、日中戦争が婚約者の運命を変えた事を知り、また裕福に育った女医が残留孤児と聞き、戦争が巻き込まれた人々の心身を蝕んでいると痛感する。今後の交流を通じて、隣国同士のささやかな民間外交を誓い合う。
 一読後、コメントを頂ければ、幸いです。
 それでは、前回の旅愁散文詩の25作目(その2)をご笑覧下さい。
 二十五.静岡県下田市(青春の悪戯)、その2
                   昭和四十二年八月
  
  (三) 弓ヶ浜に友三人と海水浴に行き、我一人被写体を探していた。中学生らしき五、六人の中に、一際目立つ知的な顔を見出した。撮りたい・・、しかし、その子に直接言った場合、恥ずかしさ、友達への心配りから断られるのが落ちだと思った。そこで、集団の中で、明るそうな子に声を掛けた。「みんなの写真を撮らせてくれる。C大の写真部員で展覧会に出す作品を作っているんだ。協力してくれない」「あら、いいわよ、ねえ、みんな」「あら、やだあ!」「いいわよ」との声が交じり合った。「大した時間じゃないよ、一、二枚だから。そこのボートに座って・・。いいかな、撮るよ」 レンズを覗いた。目的の少女にピントを合わせる。明朗な子を真ん中にして、みなニコニコ笑っている。何故か、目的の少女は一人だけ笑わず、顔をやや横にして、知的なマスクで、「貴方の魂胆は判っているわ。私が狙いなのね」と、問い掛けているようだった。感性の鋭さに、こちらがどぎまぎして、シャッターを何回押したのかも忘れてしまった。中心の子に住所と名前を聞いて、後日礼状と写真を送ってやったら、二、三回年賀状が来た事を今、思い出している、
 この他、購入したてのニコンの高級カメラで被写体を見付けてはパチパチ撮った。その内の一枚に、前屈みになり、砂遊びをしている女高生が写っていた。張りのある乳房が二つ仲良く、前にたるんだ黒の水着に・・。 学び舎で友に冷やかされた。「こんな趣味が有るのか」と。「言い訳しても仕方無い。正に証拠写真が在るのだから」
 意図した被写体以外にも意外なものが写される写真の素晴らしさ、怖さを教わった気がした。
  
  (四) 山の端に、夕陽が少し隠れた頃、ある種の期待を抱きながら、下賀茂の共同浴場に車で乗り付けた。湯煙が立ち上る。川沿いの温泉場で、東に男の出入り口(ドアが無くて、空間だけ)と湯船が。女性は西側から。湯船は板塀で男女に仕切られている。しかし、北側の細長い洗い場には仕切りが無い。「おい、何人か女湯にいるぜ」「どうせ、今時分じゃ、婆さんだろうよ。期待しない、期待しない」湯船に沈む友三人。ややもして若やいだ女の声がした。「おやっ」という風に、皆顔を見合わせた。ジェスチャーで、口元に手でシーとやり、順番を決め、一人ずつそろりそろりと節穴目指して移動開始。残り三人は今までと変わらず、大声で学校の事や明日のスケジュールについて話し合った。いよいよ我の番、後ろめたさ半分、好奇心半分・・。運悪く、背中で節穴覆われし。次のチャンスを狙わねば、男がすたるぞ。洗い場に上がり、前を拭き拭き、鼻歌まじり。チラリチラリと左手見遣る。四十五、六のおっかさん、たわわに実った乳房をごっしごっしと磨いてる。傍らで、方言まじりのお喋りに夢中な女子中学生。スラッーと伸びた脚の長さよ。こちとらに無頓着なおっかさん、婆ちゃま達よ。男など何処吹く風のその風情、おおらかな立ち居振る舞い、一人相撲の馬鹿馬鹿しさよ。浴場で欲情期待のお粗末さまよ。『大らかに生きる事は良い事だ』を地元の人に教わりし。
  
  (五) 月明かり、大波、小波、引いては返す波打ち際
      ザザザー、ザザザーと波の音一際高く
      辺りはシーンと
      時折り、シュルシュルバーンと打ち上げ花火
      キラキラと波間に漂う海の星、電気海月か夜光
      虫
      静かに更け行く一夏の夜・・・・ 

高木徳一の8作目の小説出版案内、23作目の詩

2008-08-02 14:08:57 | 出版

 今日は。

 今朝の東京は雲が覆い、その切れ間から太陽が顔を覗かせています。風が少しあり、油蝉や透明な羽をしたミーミー蝉が暫く鳴いていました。

 昨日、自治会の盆踊り大会の準備をし、今日と明日が本番です。私は防犯係りとして、行事が事故なく、楽しく終わることを願っています。

 NTTコミュニュケーションズの『トレビュークチコミblogランキング』の形式がリニューアルされて、一つの記事は二つ以上のカテゴリーランキングにトラックバック出来なくなりました。そこで、小説と詩は『本ランキング』に、また巨人観戦は『野球ランキング』にトラックバックしたい為、記事を別にします。毎回記事をご鑑賞頂いた後に、ご面倒ですが、左端にある『ブログランキング』、『カテゴリー本ランキング』、『カテゴリー野球ランキング』の3つを押し、更に評価として『評価ボタンを押す』の4点から1点のうちどれか一つを選んで押して下さい。ランキングを見るのが楽しみなので、宜しくお願い申し上げます。

 さて、8作目の小説が『ホンニナル出版』に紹介されましたので、ご連絡致します。

『希望の確率』、癌シリーズ3
B6, 154ページ(モノクロ)
著者 高木徳一
価格 2,210 円(税込)
第5回新風舎出版賞の共同出版化推薦作(長編)。息子の結婚相手の出現により、過去の封印が解かれた。婚約者を襲った乳癌、希望の確率は零か?見合い相手の社長令嬢との間で苦悩する誠が仕掛けた罠とは・・。老境期に弱者の心境を噛み締める。バブル期から崩壊までを一流銀行で過ごした誠の波乱に富んだ心の闇の軌跡を重厚なタッチで描く一大ドラマ。
 この作品も、癌シリーズの1、2作目と同様に価格を安くする為に、ページ数を半分に減らそうと考えましたが、文脈を再チェックするには、1,2ヶ月がすぐに経ってしまいます。
次の作品の構想が出来ているので、それを書きたいです。従って、短縮版を作りませんでした。その後の、中日戦争を題材にした2作はほぼ出来上がっています。
今迄は、中、長編小説でしたが、文學界新人賞の応募規定は400字詰めで100枚前後となっているので、暫くは100枚前後の物語を紡ぎます。
 自著8作品の中から、興味の御座います作品を一読頂き、ご感想をお寄せ下さい。
『ホンニナル出版』サイトhttp://www.honninaru.com/web_order/publish/をクリックし、画面上部の『本を探す』を押して、左端の『キーワード検索』で『高木徳一』と入力すれば、8作品の紹介が在ります。ページをクリックして、+表示をクリックすれば、2ページ分が読めます。
 昨年12月の第105回文學界新人賞受賞作である『ワンちゃん』を読みました。中国人娘と日本人男性の結婚斡旋業をしている王(ワン)ちゃんが主人公です。イケメン男との結婚生活に失敗し、日本へ逃げて日本人と結婚し、過去、現在を交錯させながら喜怒哀楽を綴っています。物語の展開がテンポ良く、人物描写と心理描写が巧みです。少しでも近付きたく、約110枚を、ワードに打ち込みました。一読では判らなかった、描写の確かさが感じられました。この作者が中国人の楊逸さんとは驚きです。22歳で来日してから日本語を学び、現在44歳だそうです。私は中国北京に赴任した際、折角中国に来たのだから中国語で30枚位の短編小説が書きたいなと思っていましたが、出来ませんでした。継続は力なりを教わりました。
今回、彼女が芥川賞を受賞した『滲む朝』はまだ読んでいませんが、村上龍氏によると『ワンちゃん』の方が面白いとの事。彼女に負けず、頑張ります。
 最後に、23作目の『旅愁散文詩』をご笑覧下さい。 
 二十三.東海道新幹線(自然と人生の急変転回)
 (一) 水煙が川面に立ち込め   見え隠れする葦
     ガスの中を突っ走る     東海道新幹線
     小高い山々          杉林 竹林
     青い尾根 白壁も      後へと飛び去り
     土砂降りの雨が       窓ガラスを叩き付ける
     自然の乱舞を        ご覧よと言ってるが如し
 
 (二) トンネルを抜けると     パッと開けた視界
     霧雨が我を迎える     白む空
     段々畑に          黄色いミカン
     カーブのままで       熱海に停まり     
     名も知らぬ小さき花が  ポツンと咲く  
     自然の急変        人生の急転回と一脈通ず
      
 


高木徳一の小説7作目出版

2007-11-09 09:27:06 | 出版

 お早う御座います。朝晩冷え込んできましたので、お風邪などにお気を付け下さい。柿の葉は赤や茶に、また夏蜜柑は黄色に色付き始めました。

野球は、アジア選手権で昨日中日が韓国に3対6で負けた由。今後の奮起を期待します。

 さて、小説7作目の『挑戦の座標軸、癌シリーズ②』が『ホンニナル出版』(http://www.honninaru.com/web_order/publish/に紹介掲載されましたのでご案内致します。B6版、86頁、価格(税込み)1675円で、第21回新風舎出版賞の共同出版化推薦作を3割短縮し、ご購入し易く価格を安く致しました。本の内容は、『大学で恋焦がれた雅美を癌で失った雅彦は癌研究者になった。母と妹の癌発病に、自責の念に駆られる。2人の命の長さは・・。制癌剤の開発は間に合うのか・・。ひょんな機会から雅美似の雅江に会い、紆余曲折を経て停年結婚する。天国からの見合い相手が雅美で、驚愕し、この世で家族を持ってしまった雅彦と雅江の決断とは・・。』です。読後感を頂けたら、幸いです。

 8作目の『希望の確率、癌シリーズ③』は現在原稿用紙400字詰めで347頁中213頁までのワード打ちが終わっておりますが、ご購入し易く価格を安くする為、半分に短縮する予定ですので、後1,2ヶ月は掛かると思います。

 それでは、1日と15日前後の『旅愁散文詩』の投稿時にお会い致しましょう。


無料出版の朗報、自著掲載

2007-06-12 14:45:19 | 出版

 徳さんこと高木徳一です。十数年間、趣味として小説を執筆し、新人賞に応募し、無料出版出来たら最高と思っていました。中々1位は難しく、1996年に同人誌で佳作入選しましたので、自費出版をしました。その後も、挑戦中です。

 この度夢のような無料出版の記事が07年4月8日毎日新聞(朝刊、8頁)に載り、半信半疑でした。ネットで企画会社の財務内容、ジャスダック上場内容を調べ、参加しました。その朗報をお知らせします。

企画会社:(株)マツモト、北九州市門司区下馬寄41、アルバムなどの印刷製本業務、

ホームページ:http://www.honninaru.com/web_order/publish/

会社の役割:ホームページ上に販売画面を作成し、作品を紹介(無料で1年以内)。購読         希望者が買い物をした場合、印刷製本して送付。著作料を著者に振込む。

著者の役割:ワードなどで、表紙や中身を最終の本スタイルに作成。無料のソフトで圧縮して送付。販売しない場合は何部でも製造原価で購入できる。

高木の掲載作品 1)『北京の月季(ばら)』  第7回新風舎文庫大賞の出版化推薦作、64ページ、B6サイズ、価格1750円(税込み)(停年間近のサラリーマンと中国娘の恋のでこぼこ道。信一は麗梅に小説創作を手解きするが思わぬ結果を招く。信一と麗梅は文化、習慣の違いに戸惑いながらも心を重ねてゆく・・)

2)『愛と死の絡繰ー北京の月季(ばら)、増補版』  第25回新風舎大賞2次通過の長編小説、280ページ、B6サイズ、価格3150円(税込み)(信一と麗梅は結婚し、子宝に恵まれるが、インド洋大津波に遭遇に意外な事実を知らされる。日中戦争時、叔父の婚約者が意外な人物と推定される。信一は失明の危機などの苦境を乗り越え、晩年に待ち構えていた虹色の世界とは・・)

 ホームページのマーケットで本の内容紹介と2ページ分が閲覧できます。大量生産でなく、少数生産なのでやや割高ですが、著作料を低くして、多くの人に見て貰って、ご批評を頂けたら、幸いです。

現在、3作目、4作目、5作目はワードで執筆しましたので、1、2ヶ月で掲載予定です。

癌三部作は手書きなので、ワードに入力してからですので6ヶ月位掛かります。

友人、知人にもお知らせ下さい。

忌憚の無いご批評を期待しております。

梅雨時ですので、お身体に気をつけて下さい。