自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と『みる(見、覧)』の歌謡詞(辻村深月、丸谷才一作の書評、巨人戦)

2012-11-17 13:48:43 | 小説

 今日は。

 本格的な冬に向って寒さが一段と身に染みる頃となりましたね。体調管理はしっかりと。

健康あっての日常ですから。

  

1. 政治・経済

   野田総理が近いうちにと言い出してから100日目に実現した衆議院の解散宣言。16日に国会で宣言され、一気に選挙モードです。都知事選とのダブルですね。自分の考えと同じ候補に一票を投じましょう。十五前後の政党が乱立気味で、選ぶのが難しいですが。

  消費税問題は、仕分けによって無駄を極限まで減らし、なおかつ不足するなら10%への値上げも許せる。

景気浮揚策はないのか。政府や日銀が手を打って居るのであろうが、一国の問題ではなく、世界と連動して経済は動いているので、先読みが難しいとは思う。そこを何とかするのが高給取りの幹部公務員や専門家ではないのか。

  原発問題は、即座に原発を全面廃止してクリーンエネルギーで賄えればそれにこしたことはないでしょう。実際問題、それは無理なのでそうなるまでは原発の立地や機器の安全性を高め、事故時の対策も万全を期す以外にはないのでは。

  被災地の復興を更に促進すべく、予算を大幅に注ぐべし。

  TPP問題は、国際社会のテーブルにつかないことには経済の発展は望めない。打撃を受ける分野には当座政府の補助政策が必要で、当然生き残るための自らの創意工夫も言わずもがなである。

    一票の格差と議員定数の削減問題は、格差問題は最高裁で違憲の判断だ出ている以上早急に是正すべし。また、削減問題は他の先進国と比較しても多いので、2割程度の削減は必要と思われる。 

  日経平均は、自民阿倍総裁の次期首相を描き、金融緩和策を期待し、9000円台に戻した。1ドル81.5円となり、やや円安に。銀行は国債などの手数料で収益を上げているとのこと。製薬業はまあまあとのこと。自動車は円高で厳しい限り。

 

2. 社会

  大女優、森光子さんの逝去を悼む。日本のお母さんとして、92歳の生涯を閉じました。明るく前向きに生き抜いた力強さに感動を覚えています。『時間ですよ』を家族全員で見て、ほのぼのとした記憶が思い出されます。

  その一方で、我欲のため家族、親族、知人の命を暴力、監禁で絶ってしまう尼崎ドラム缶詰め殺人の容疑者が居る。人間の生きる道は多岐に渡り、その都度どの方向に行くかで、最終結果が天地の差になる怖さを感じます。

 

3.医療と科学

 慶大福田恵一教授らは、培養液からブドウ糖を抜き、乳糖を加えてヒトES細胞から作った心筋細胞は99%の純度になり、これをマウス20匹の精巣に移植した結果、癌は出来なかったと報告した(朝日、16日)。さらなる安全性の研究を経て、臨床応用への期待が大!

 三菱重工業は宇宙航空研究開発機構と共同開発した技術の応用で、放射性物質がガス状に見える特殊カメラを来年2月に発売すると発表した(朝日16日)。放射性物質が発するガンマ線の方向や強さを測り、実際に景色に重ねて映し出す。視野角は180度、30米先まで写せ、重さ8キロ。価格は数千万円と高額なのでリースも検討中。自分もこのようなカメラがあればと考えていた。 

 

 

4.スポーツ

 巨人は、アジア選手権でも優勝し、乗りに乗っている。WBCでも山本浩二監督のもと、3連覇の原動力になるように奮闘して欲しい。ダルビッシュ、イチロー始め大リーガーは来期の自軍優勝に向け、体調管理の観点から今回は欠場するとのことで残念である。夫々の事情はあろうが。

  大相撲は白鵬と関脇の豪栄道が6連勝中。贔屓の大関稀勢の里は2敗、関脇妙義龍は4敗と振るわず、がっかり。自分の長所を生かせ。

 

5.辻村深月氏の直木賞受賞作の書評

          第147回直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』

短編集の一つ『芹葉大学の夢と殺人』

 1)殺人犯は最初から分かっているような人でいいのか、最後にどんでん返しがあるのではと思いながら一気に読み終えた。

 2)恋とは、愛とはを十分考えさせられた。

 3)夢との折り合いをどうつけるべきかも提起されている。自分も一度は夢を諦め、再挑戦し夢の近くに辿り着いた過去を振り返った。奇しくも書き終えた『恫喝退院』には同じような自分の半生を描き、感慨深かった。

 4)地の文の語彙が豊富で、独自の言葉が溢れている。

   例:首筋にざわっと鳥肌が立った。目頭を熱く溶かした。猛烈な後悔に襲われた。顔立ちは、人工的に彫ったように涼しげに整っていた。胸の底を柔らかい炎でゆっくりと炙られるようだった。感嘆の溜息が落ちた。驚くほど素直な、透明に輝くような微笑みだった。顎を引いて頷く。頭の奥で、冷たい耳鳴りと全身の血が煮え立つ音を同時に聞いた。

 5)心理描写が巧みで、見習いたい。

 6)賞に値する出来栄えと思われた。

 

6.丸谷才一作『ゴシップ的日本語論』(2007年、文春文庫)の書評

 1)1925年生まれで2012年10月に逝去。東大英文科卒、43年『年の残り』で芥川賞、60年評論『忠臣蔵とは何か』で野間文芸賞。

 2)目次は、『日本語があぶない』『ゴシップ的日本語論』『文学は言葉で作る』『折口学的日本文学史の成立』『泉鏡花の位置』『人間の時間といふものを』『男と女が合作する小説、対談瀬戸内寂聴』『新しい歌舞伎の時代、対談中村勘三郎』『思想書を読もう』 

 3)『日本語があぶない』では、小学、中学での国語教育の充実(質と時間)を叫んでいる。国語の基本がなければ、文科系理科系の仕事を問わず、内容を理解出来ず、ましてや発表も不可能であるからと。私は小学生の頃、天文や偉人の本を読み漁りました。このお陰で、国語は言うに及ばず、他の教科の問題も把握出来、成績も上位でした。国語力が絶対に必須であると5、6年生の頃に体得したと思います。芸術とかスポーツなどの一芸に秀でることも重要でしょうが、そこにもある程度の国語力があるのではないでしょうか。是非とも、お子さんには読書の習慣をつけさせて下さいね。勿論、スポーツも混ぜて。

 4)2週間位前に、NHKスペシャルの『漢字の起源』を中井貴一さんのナレーションで見ました。これと重ね合わせて、言葉や文学のあれこれを語ったこの本を愉しく読みました。憲法条文があいまいだったり、昭和天皇の語彙や伝達能力が不足していたのは国語力の指導が十分なされていないと一刀両断に切り捨てているのには驚きました。            

 

7.小説の執筆状況

  やっと、『恫喝退院』の120枚を脱稿し、校閲を終了させ、文学界に投稿した。胃潰瘍で入院した慎一郎の聴覚障害者の弟が治癒したのに院内感<wbr></wbr>染を受けたらしく、てんやわんやの大騒ぎと慎一郎が医者への道を挫折する半生が描かれる。担当医への不信、生と死の狭間、家族の絆、夢の隣にかすかに行き着いた少しの喜びなどを散りばめました。
  現在は、仮題『愛の氷点』を校閲中。同期生のバスケット仲間に淡い恋を抱いた女高生が彼に誘われる。インターハイ三位入賞後は受験に熱中する。白血病を宣告され、彼が去った。去った彼にはどんな過去があったのか。骨髄移植のドナーを待ちながら死の恐怖を背負い受験に立ち向かった彼女の運命は・・・・。これは太宰治賞に投稿予定。

 

8. 『みる(見、覧)』の歌謡詞A.彩り(いろどり)          (七七調)     一. 春の霞に       二人は浮かぶ        水戸の梅見に    肩寄せ合って        彩り冴える      紅梅白梅    湖(うみ)の青さに  白鳥映えて        染まるわ私      あなたの色に     二. 秋めく空に      二人は思う        高尾の紅葉見    彩り競う        天にも響く       薬王院の読経        心が和む       リスのお出まし        染まるわ私      あなたの色に     三. 冬の木立に     淋しさ募る        草津の雪見は    手酌酒        冷めてゆくのよ    身体と心        生きる辛さに     背を向けて        流すは私       あなたの色を   B. 回覧板の独り言            (七五調)     一. 春秋(はるあき)の空  爽やかな        交通安全         お知らせだ        ハンドルさばき      よける人        老いも若きも       脂汗        僕も交じって       車乗り        回覧板の         独り言     二. 曇り空が         怪しいな        防災訓練         お知らせだ        老いも若きも       真剣に        僕も交じって       はしご車に        回覧板の         独り言     三. 晴れ渡る空       眩しいな        今日は祭の       お知らせだ        神輿ワッショイ      笛太鼓        老いも若きも       汗をかき        僕も交じって       担ぎたい        回覧板の         独り言


高木徳一の小説の執筆状況と『みる(見・視』(辻村深月作品の書評、巨人戦)

2012-11-05 10:22:34 | 小説

 今日は。

 冬が駆け足でやって来ているような霜月4日。巨人が3年振りの日本一に輝き、祝杯を上げました。日本ハムも食い下がり、6試合全てが感動のドラマでした。両チームの益々の躍進を期待します。このところ、宮城、福島、茨城辺りで震度3前後の地震が起こっていますので、要注意です。耐震化を施したので、幾分は安心ですが・・。

 

1.政治・経済

  民主党からの脱退が続き、野田政権はもたついております。焦点は緊急課題の法案成立と衆院解散時期で、橋本新党と石原新党が第三極の結集の鍵を握っているとのこと。二大政党制は育たないのか。政局の安定なくして、経済の安定なし。早期の安定政権樹立を葛飾区の片隅から見守るしかありませんが。米国大統領選挙の行方が注目されており、オバマ大統領は苦戦とのこと。

 日経平均は9000円前後、1ドルは80円前後でこのところ推移している。銀行、小売業が上向きで、円高で製造業、自動車などは下向きで厳しい。米国は雇用情勢が改善されず。

 

2.社会

 65歳以上の高齢者が初めて3000万人を突破し、 高齢人口が着実に増加している。68歳の私もその中の一人。少子高齢化対策は緊急の課題であり、総理、担当大臣の力量を発揮して欲しい。中国は人口抑制のため30年前から一人っ子政策をし、二人目を生んだ場合は年収の数倍の罰金に。よって若年労働力が減少し、生産性が落ちてきているし、また男子を好んで産むため男女比が開き過ぎて社会問題になり、一人っ子政策の見直しに入っているとのこと。

 強大なハリケーンの襲来でニュヨークが大被害。地下鉄は水浸しとのこと。従来からニューヨークへの上陸を想定していなかったため、 対策は殆どしていなかった由。

 

3.医療

 

4.科学

 電気抵抗がゼロの物質(電線の外側に液体窒素を流す)を使った送電線で、実際に家庭に電気を送る実証実験が横浜市の東電旭変電所敷地で始まったとのこと。従来より電力の損失を半減出来る由。2020年をメドに実用化の予定。

 

5.スポーツ  

 巨人軍よ、日本一おめでとう!

 昨年巨人の開幕投手の東野選手がオリックスの中継ぎ投手とトレードとのこと。巨人日本一の影で、泣く者あり。勝負の世界は厳しい。新天地での活躍を期待!  

 ドラフト会議で、巨人は昨年日本ハム指名交渉を拒否し、一年東海大に残った菅野投手を単独指名。彼は原監督の甥で、相思相愛で目出度し。一部にドラフトをないがしろにするものとの批判もあったが、ルールに乗っ取った行動である。来年の活躍を期待する。

 今年の引退者の中には有名選手が多く、阪神の城島捕手、金本外野手、広島の石井内野手、ソフトバンクの小久保内野手、西武の中村マイケル投手ら。長年野球界を引っ張ってきてくれて有難う。後進の育成をお願いします。

 フィギュアースケートのグランプリ中国大会では、真央ちゃんが逆転優勝し、男子では若手の町田選手で高橋選手は2位になった。

 

6.辻村深月作の『光待つ場所』(講談社、2010年)の書評

 彼女は千葉大の後輩で、教育学部卒業後は故郷の山梨の役所に勤めながら執筆活動を続け、24歳で『冷たい校舎の時は止まる』がメフィスト賞を受賞して作家デビューした。29歳では『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」で直木賞候補に、32歳の今年上期には遂に『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞した。    

 1)『しあわせのこみち』『チハラトーコ』『樹氷の街』の短編集

 2)文章がリズム良く、読み易い。

 3)心理描写や風景描写に独自の言い回しが散見される。

   例:胸がどくん、と動いた。多くの面積に学生が座っていた。薄い笑顔を浮かべる。頬をくっと引いて笑った。やるせない感情が私を鷲掴みにした。網で濾過された光が注ぐ。遠い憧れに向けて溜息をつくような賞賛の言葉。その裏の情熱と恐怖を隠し。孤独に魂を燃やす。嘘の威光の効果が薄れ。揺さぶる意思が見えたから、私は無言で顔を背ける。

 4)普通一文となるのを分割する。例1:赤羽環が言った「楽しみに読む」という言葉。反芻し、何度も心の中で呟く。例2:今度は椿が素っ頓狂な声を上げた。信じられない、と。(分割することで、次の言葉に読者を引付けているのかも) 

 5)会話の間に、脚本みたいな言葉を挟んでいる。例1:頭が痛くなってきた。椿が続ける。

例2:椿が不機嫌そうに頬を膨らませる

 

7.小説の執筆状況

  やっと、『恫喝退院』の120枚を脱稿し、これから校閲段階です。胃潰瘍で入院した慎一郎の聴覚障害者の弟が治癒したのに院内感染を受けたらしく、てんやわんやの大騒ぎと慎一郎の半生の葛藤を描いた。

 

8.みる(見、視)の歌謡詞   A. 恵風      (七五調)  一. 赤いセダンで     風を切る        しがない男の     二人旅         今日は東に      明日は西         車中泊で        星を見る         三泊四日の      夏休み     二. 赤いセダンで     お勤めに         しがない男は     サラリーマン         残業重ねて      金を貯め         仕事疲れで      星を見る         振り子のような    毎日さ     三. 赤いセダンで     風を切る         磐梯山は       紅葉映え         ヒッチハイクの    女子大生         一目惚れした     麗子さん         婿に入って      専務なり   B. 色付く丘   (七五七七調)  一. 丘の上の     学び舎は         淡いピンクの  花盛り         運動会に     文化祭         泣いた笑った  怒ったね         青春時代    駆け抜けた         視線の先は   あなたの笑窪     二. 丘の上の     教会は        輝く紅葉の     真っ盛り        指輪交換      ウエディング        泣けた笑えた   嬉しさで        成年時代      駆け抜けた        視線の先は    あなたの笑顔 三. 丘の上の     病院は        雪化粧の      てんこ盛り        糖尿病に      癌告知        泣けた泣けた   悔しさで        老年時代      越せるのか        視線の先は    あなたの微笑み        成年時代      駆け抜けた