今日は。
経済面では、世界の金融危機による景気減退を防止するため、G20が開催されました。何とか、各国の専門家が英知を結集して打開策を早く見付け、実施して欲しいですね。
スポーツ面では、東京国際女子マラソンにおいて新鋭の尾崎好美さんが好タイムで優勝し、オグシオがバトミントンの全日本を制し、伊達選手がテニスで単複優勝を飾り、浅田真央さんは残念ながら初戦のフィギュアー仏大会を2位で通過しました。このところ、女子選手の活躍が目立ちますね。
大相撲は朝青龍休場のあおりで、観客数が少なくなった由。稀勢の里始め、日本人力士の奮起を期待します。ゴルフは石川遼選手が頑張っていますね。
さて、自著9冊は配本販売の『ホンニナル出版』に、また閲覧だけの電子書籍の『物書きネット』に紹介中です。今回、閲覧と印刷が出来る電子書籍サイトを探しましたので、1作品を投稿しました。現在、審査期間1、2週間後の掲載許可を待っております。許可されたらお知らせ致します。順次、残りを投稿します。それが一段落してから、仮題『愛の万華鏡』の執筆を再開する予定です。
それでは、恒例の『旅愁散文詩』の29作目を味わって下さい。
二十九. 富山県剣岳 (記憶の再生)
昭和四十七年十月
(一) 茫々たる原野を走るニ車両 宇奈月を過ぎし
坂の途中にやや広き台地あり 黄色に黒が混ざりし土の色
所々に灰緑の潅木が
前方に動くものあり 土と保護色の雷鳥だ 大きな図体、細い脚、
動作も鈍く、よちよちと
噴煙がスウーと天空へ・・・・
(ニ) この丘の紅、黄、茶色の潅木が我ら三人を暖かく迎え入れ
聳える山々は万年雪を抱えし その冷たさよ
辿り着いたぜ 剣の頂
北に白馬 南に薬師 それを越えたる槍と穂高
晴天下の大パノラマに
心のシャッターを切った・・・
(三) 黒部峡谷 怖い道 山肌に蛙スタイルへばり付く
幅三十糎の細道 五十米眼下の激流
命懸けの七米 息を殺して渡り切る
十文字峡に立て札あり 昭和〇年〇月〇日ここにて四名遭難死
冬季の悲劇
名も知らぬ赤き花を折り 手向け 合掌す
吊り橋を渡り 一路下界へと脚は急ぐか・・・・
(四) ドーンと天を突かんばかりのコンクリートの高さよ
これが名にしおう黒四ダムか 人間の英知よ
日本人のレベルの高さよ
突発事故で地底に眠る技術者 作業員の皆さん
貴方方の犠牲の上に立って 後輩の生活レベルは
格段にアップしています 心の向上は別問題ですが
後世に語り継がれる大事業・・・・
(五) 大町へと若者の脚は歩き続けた
「大町・・・・大町・・・・ 前にも聞いた名だ」 「何処で・・」
「ああ そうだ 小学校の算数の教科書に 大町から
バスに乗り 時速四十粁で往くと 千五百米の何町には
何時間で着くか などと大町の名前が何回も出ていたっけ」
大学生のこの旅で 小学時代の思い出がパッと胸一杯に
拡がった
愉しきかな 旅は・・・・