今日は。如何お過ごしですか。
小説の執筆状況は、幻冬舎の闘病記の応募に投稿しました。歌謡詞、和歌などは割愛しました。
今回は意を決して心房細動を手術したのでその経緯と結果、更に患者さんとの会話を書き込みました。何かのお役に立つと考えて。
心房細動の手術のため、9月2日(金)に東大病院に入院し、無事7日(水)に退院出来ました。
一昨年の11月の健診で心房細動を告げられ、驚きまし、症状はなかったので。慈恵医大葛飾医療センターを紹介され、心臓電撃ショックを受け、心電図波形が綺麗になったので薬物療法を選択し、抗不整脈薬と血栓防止の血液凝固抑制薬を生涯飲みます。 今年の初めに親友から心房細動の手術を3泊4日で済ましてきたと聞き、手術は怖くないと感じました。
検索すると、この手術は高難度であると記載されていたので躊躇していたのです。毎日パルスオキシメーターで測定記録していて、毎日心拍数が1分間に50前後で時折り心拍が欠けていましたが、先月100となり、うろたえ、翌日は180に跳ね上がり、びっくりして救急車を呼ぶべきか悩みましたが、症状はないので直ぐに掛かり付け医にいったところ、200や300になり、ドキドキの動悸や胸痛などの症状がないので、少し様子を見ましょと言われ帰宅したのです。翌日、こわごわと測定した結果、50前後に戻り、ホッとし、以降50前後が継続でしたが、二度と同じことが繰り返される恐怖を抱くので、手術を決断しました。
手術の是非のセカンドオピニオンとして以前東大で頚椎症の治療を受けていたので東大への紹介状を依頼し、東大に通い、事前検査を何度も受けました。再発率は薬治療では60~70%で、手術では10~20%とのこと。当然副作用は手術になると多くなりますが、現在では手技が発達し、0.1%位との事。
経静脈からカメラカテーテルを入れ、心臓内を撮影しながら、右心房と左心房の間に穴を開ける場所を見付け、股静脈から三本のカテーテルを入れて1本目で穴を開け、二本目で異常発電をしているところを感知し、三本目でそこを焼き切ります。全身を巡った酸素不足になった血液が肺に行き、酸素を貰い、左心房に入るところの三個の肺静脈の周囲を焼き切ります。私の場合はさらに違うところにも異常発電場所があり、そこも焼灼したそうです。ほぼ90%近くは焼き切ったと言われました。
手術は全身麻酔で、静脈にカテーテルを入れる際には局所に鎮痛剤を打ってからでしたが、少しチクッとしました。五人位の看護師が同時に種々の装置を取り付けました。当日の夜は股静脈辺りがチクチクして良く眠れませんでしたが、それ程でもないと判断し、鎮痛薬を頼みませんでした。夜食時ベッドの頭部を上げて、ストローで水を少し飲み込みますが麻酔で喉が少し麻痺しているのか気管に入りそうで、誤嚥性肺炎になったら大変なので夕食を止め、翌朝の朝食からは完食でした。
退院後の8日朝のパルスオキシメーターを観るのが楽しみでした。100秒間の測定で波高が途中で半分になっていましたが、高いまま一定で心拍数も50前後だったのが65前後になり、手術の効果があったようです。今後は抗不整脈薬は必要でなく、抗凝固薬と心臓の傍にある食道・胃が焼灼の影響を受け炎症や出血を危惧して1カ月間胃酸抑制剤を飲みます。これで寿命は5年延びたと自己判定です。
退院8日目でやっと股の傷口からの透明な液体流出は無くなりましたが、時折咳が出ています。ネット検索で、術後咳が出たと言うのが二件ありました。耳鼻咽喉科でカメラで診て貰った結果、喉に炎症はなく、痰が詰まっているとの事。中枢性の咳止めと痰きりを1週間処方され、飲んでいますが、効かないようです。咳の原因が心臓の焼灼で周囲の神経や臓器に影響し発生しているのか、又は肺のガラス状が影響しているのかは判りませんので、東大とがんセンターの医師に問い合わせる予定です。
さて、6日間の総医療費は約200万円で、後期高齢者のために1割負担となり、更に限度額制度で自己負担額は驚く約7万円でした。日本に産まれて良かったです。皆保険のない国では高額支払いで、中国などは親戚から借金するそうです。5年前に新築した5階の病棟で無料室の四人部屋はホテル並みに綺麗で、食事も美味しかったです。傍にある東向きのラウンジからはスカイツリーや不忍池が見え、近くの旧岩﨑邸の森からは小型のからすの様な鳥が目の前を群舞しています。また、色々な形の雲の流れ、スカイツリーなどの夜景も素敵でした。
テレビは見ずに、携帯ラジオでニュースや音楽、更には最下位になりそうな巨人戦を聞いていました。これもストレスかも・・・。
コロナ禍なので、カーテンを閉めたベッドの中だけはマスクを取って良いとの事。他の患者とは話さない様にと言われていましたが、循環器病棟なのに腕に巻いた包帯を首に吊った4,50代の女の人に体重測定の際に会い、どうしたのか聞きました。その結果、拡張型心筋症で臓器移植を待っている間に転んで手を骨折して手術し、三日後には包帯が取れる由。私の親戚に神経の難病患者がおり、歩行がやっとで治療法がないと言い、小児癌で亡くなる子も多くおり、何とか頑張って62歳まで来たのは大した精神力だと伝えました。心臓の臓器移植にはドナーが見つかり、血液型がうまく適合するかとか、高額の医療費が掛かります、ましてや重篤で時間がない患者は米国を目指しますが、億単位の経費が掛かり、募金活動で集まり、幸運にも手術成功し帰国する子もおられます。数年前にネットで募金活動を見て寄付した経験があります。可愛い女の子は多く集まるようですが、男の子は少ないようで心が痛みます。
また、自分は薬剤師で抗潰瘍剤を動物実験で見付けたと言えば、使った経験があると返される。退職後はブログを書き、小説を投稿しているので、『高木徳一』と検索すれば、約30社の無料ブログが見付かるので、そこの主ブログのグーブログのリンク先をクリックすれば小説1作品と詩集2作品が無料でみられると伝えました。この事は、宣伝のために数人の看護師さんにも伝え、いずれもガスター発見者に驚いていました。
同室に先に2人が入院しており、一人は手術後免疫機能の低下がみられ、再度経過観察との事で、もう一人は麻酔医がいらして大きな手術になるので副作用を説明し、人工呼吸器に繋がれて戻る場合もあるので驚かない様にと念を押していました。退院の日には空いた三つのベッドが埋まりました。1日1万円の四人部屋と5万円の二人部屋はほぼ満室で、10万円の一人部屋は空室でした。
東大病院には幼児から高齢者まで、中等症や重症患者が多数全国から来ております。
お互いに健診を受け、病気の早期発見と治療を実践しましょう。
日々細心の注意と対策でコロナ禍を切り抜けましょう!
それではまた。