自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と10作目の『小説歌謡詞』(吉田修一作品)(巨人戦)

2010-02-17 14:19:36 | インポート

 今日は。

 東京は、このところ低温室に閉じ込められたようで、電気ストーブを脇に従え、キーを叩いています。柚子を刻んで入れた大根と夏蜜柑を口に運び、風邪を引かないようにビタミンCを摂取しています。白梅も満開で、紅梅の蕾も準備をしています。

小説が頭を占領し、16日になってカレンダーに済みのXを入れた段階でブログ書き込みの15日が過ぎたのを、脳が知覚し、慌てて今準備したのです。

 政治では、与謝野元財務相が鳩山首相を『平成の脱税王』と呼び捨て、新聞の読者欄で種々の意見が掲載されていますね。思い切ったネーミングと思いました。故人献金問題から、その原資が母親からの資金提供でその際相続税を支払っていないので、まとめて納めたそうですが、二年間は時効で税を逃れた由。詳細は不明ですが、これが許されるなら誰でも、指摘を受けてから納付すれば、時効の恩恵に預かれると思いますね。当人に落ち度があったのだから、逃れた税を寄付すればよいと思います。

また、民主党の小林千代美議員に北海道教組が違法献金をしていたらしいと報道されています。

国民の信託を得た民主党及び民主政権は、ここで自浄能力を発揮し、『政治と金』の問題に早くけりをつけ、緊急の政治課題をこなし、経済活性化をして欲しいです。

 社会問題では、殺人事件が多発している昨今ですが、昨日(16日)高円寺駅で酒によってふらつき線路に落ちた失神女性を間一髪線路に寝かせ、自分は退避穴で助かったと報道されました。児童福祉施設職員で元ラグビー部員だった佐藤弘樹さん(24歳)は東JRから感謝状が贈られたとの美談話です。近くの人に駅員への連絡を頼み、緊急停止ボタンが押されましたが、電車は彼女の上を通過したそうです。無我夢中だったとの事。

転落防止の対策は、1.ホームに柵と扉を設置(全国の駅では膨大な経費) 2.ホームの下に退避穴の設置 3.障害物自動列車停止装置 4.ラッシュ時に見張り駅員を多めに配置 5.酒を飲んだ後は、酔いすぎ仲間を、酔いを醒ませるとか、同行(一人飲みの場合は自覚のみ)がありますね。私は新入社員の頃、飲み過ぎて駅のベンチで寝転がされていたら、帰宅中の先輩らに顔を叩かれた。また、ふらつきながらホームの端を歩き、電車にかすりそうになった事が思い出されます。

 スポーツでは、冬季オリンピックが華やかですね。モーグルで上村愛子選手が4位で惜しかったです。一面トップで大きく報じられていました。オリンピック毎に7,6,5,4位と年齢と逆比例して順位を上げてきたのは立派です。かつて、金、銅メダル獲得者の里谷選手は予選15位だったかな、決勝で勝負に出て、スピードがかなり出ていてコントロールが効くのかと思っていたら第二エアーでバランスを崩し転倒してしまった。一発に賭けた迫力に圧倒されたものです。その彼女の記載はほんの僅か。かつての功労者の扱いにマスメディアの残酷さを見ました。そしたら、里谷選手の果敢な挑戦に感動の記事がブログに多く掲載された由。

テレビ画面が切り替わり、スピードスケートの男子五百米での長島選手の銀メダルと加藤選手の銅メダルの場面となり、思わず拍手しました。両選手、お芽出度う御座います。本日(17日)の女子は吉井選手の五位入賞が最高でした。また、カーリングは米国に大逆転勝ちし、幸先よいスタートを切りました。上位入賞選手の活躍記事も大事ですが、参加選手が自己ベストを出せたのか、もしも自己ベストを出せていたら何位に入っていたのか、自己ベストを出せなかった原因はなどの分析があれば、当人へのエールにもなるし、読者もその人に親近感を持つと考えます。

 プロ野球の巨人に育成ドラフト一位指名で入団した背番号100の星野真澄投手(25歳)がテレビに映し出され、阿部捕手が球を受け、原監督が見詰めていました。阿部捕手が「いい球を投げ込んでいる。おちおち出来ないぞ」と、同じ左の内海投手に投げかけると、彼は苦笑していた様子。早く支配下選手に上り、即戦力として大いに期待したいです。名前も元エースの桑田真澄投手と同じなのがいいですね。

 文化面では、放浪作家と言われている立松和平さんの多臓器不全の突然死です。まだ62歳だそうで驚きました。知人作家によると、取材旅行先で夕食後だからゆっくりしようと言うと、これから取材のまとめをするからと座を離れた由。帰国の空港で直ぐにレポートを出版社に手渡し、このように身体を休める余裕を作らなかった事が死期を早めたのではと追悼されておりました。テレビのリポーターとして、独特の抑揚でゆったりした話し振りが一回聞いただけで脳髄に焼き付きました。彼の作品はまだ読んでいませんが、受賞歴をみると、『遠雷』で野間文芸新人賞で映画化される。更に、『道元禅師』で泉鏡花賞と親鸞賞のW受賞など華々しく、世界を飛び回り、環境問題にも数々の提言をしていますね。人生を濃く通り過ぎたのだと痛感しました。ご冥福をお祈り致します。

 さて、今回の作家別書評は、アイウエオの逆の方から選び、吉田修一さんにしました。

『あの空の下で』(木楽舎、2008年)と『さよなら渓谷』(新潮社、2008年)を読んだ感想です。

1.易しい言葉で、テンポ良く読めた。(これを見習いたいと考えた。私も投稿先の評価者から 分かりやすい文章であると言われましたが、自分としては単に語彙が少ないからだと思って  います)

2.語彙が豊富で種々の言い回しをしている。(例:短パンに絞られるような里美の大腿。水面を魅惑的な色に変える。扇風機がねっとりした空気を掻き回している。強い日差しが、まるで重さを持っているように肩に伸しかかってくる)

3.『あの空の下で』は短編集で、旅のエッセイも挿入されています。臨場感のある描写で、自分ならこう考え、こう行動するなどと考えながら読みました。旅は、バンコク、ルアンパバン(ラオス)、オスロ、台北、ホーチミン、スイスです。このうち私が訪れたのは出張で台北に数回です。当時を思い出しました。

4.『さよなら渓谷』の出だしがいきなり、母子家庭の一人息子の幼児が行方不明となり、川で遺体で見付かった場面です。目撃した人が居なくて、その内母親が事情聴取を受け、逮捕され、隣人の旦那の名前を挙げた事から旦那も事情聴取を受ける羽目になった。てっきり、推理小説で犯人探しと思い、また平成18年(2006年)4月9日に秋田県藤里町で起きた畠山鈴香被告(無期懲役刑が確定)による長女と近所の男児の殺害で、世間を騒がせた事件をヒントに書かれているのだろうと直感しました。新聞記者、警察が絡んでいるので、犯人を予測しながら読み進めて行くと、隣人夫婦の過去へと遡り、意外な結末に導かれ、してやられたと思いました。

略歴:1968年 長崎県生まれ、法政大学経営学部卒、

    1997年 『最後の息子』 第84回文学界新人賞、

                   第117回芥川賞候補

    2002年 『パレード』 第15回山本周五郎賞

          『パークライフ』 第127回芥川賞

    2007年 『悪人』 大仏次郎賞、毎日出版文化賞、映画化

    他に、『横道世之助』『東京湾景』『長崎乱楽坂』『静かな爆弾』など

驚かされる受賞歴で、頭が下がります。心理、情景などの描写を学んでゆきたいと痛烈に感じました。

 最後は私の執筆活動ですが、仮題『カメレオン人生』は120枚を終え、残り4、50枚程度になりました。自殺のエピソードがあって、少し暗いので、明るい自作の歌を挿入している最中です。

 10作目の『小説歌謡詞』を完成させましたので、口ずさんで下さい。

      炎に死す(改訂版)

          七五七七調

   一. ふわふわ雲に   パパがいる

      あなたいいわね   産みたいの

      ソウル発の      青い翼

      炎に包まれ      日本海

      愛しい名前      目を焦がし

      お腹が蹴られ     来し方思う

   

   二. あなたの手解き   ソフトテニス

      ペアで活躍      ベストツー

      火事でふた親     既に亡く

      肌着のプレゼン    婆ちゃまに

      デートに誘われ    ドキドキよ

      夢を叶える       夜の高校

   

   三. 仕方ないのね     悲しみは

      あなたが選んだ    セレブ嬢

      隠れ愛人        噂され

      家出た弟        結ばれた

      身延の山へ       妹と

      お前はどうする     母の語り掛け

   

   四. テニス仲間の      プロポーズ

      あなたの影で       首を振る

      課長になった       あなたから

      おろせと言われ      頷いた

      弟、子を持ち        仲直り

      嫁いだ妹(いも)と     昇仙峡

   

   五. 部長から          取締

      あなたの抜擢        嬉しいが

      心の距離が         遠ざかる

      出張先に           誘われて

      今この時を          甘えたい

      虹に包まれ         あなたとわたし

       

 


高木徳一の小説の執筆状況と9作目の『小説歌謡詞』(小川洋子作品)(巨人戦)

2010-02-03 16:16:18 | 小説

 今日は。

 昨日は東京にも積雪がみられ、1年ぶりの白雪でした。本日(3日)は低温室に居るような朝の冷たさです。

 政治面では、小沢幹事長の収支報告書への不記載の関与や政治団体の億単位の金の出入りなどについて、地検がどの程度の物的証拠を握っているかが焦点ですね。鳩山政権は不況対策を早く実施して欲しいです。先程、夕方のニュースで不記載の関与は不起訴になったそうですが、秘書3人は起訴方針との事。監督責任、道義的責任はありますよね。

 経済面では、世界一の売り上げと品質のトヨタがブレーキ周りの不具合で数百万台のリコールとの事。早急な手立てをして、再び牽引車になって貰いたいです。

 社会面では、女性による結婚詐欺事件があり、男が貢いだ挙句殺されるとは・・。友人などに話していれば、大金をせびる女は危ないと気付いたかも・・。何しろ夢中になると当人の観察力は鈍るので。

 スポーツ面では、大相撲界が騒がしいですね。立浪一門から破門処分の貴乃花親方が劣勢を跳ね返しての新理事。一門の締め付けを破って安治川親方が退職覚悟で、角界の改革を若い貴乃花親方に託したと告白したとの事。いくら年寄株を借りて親方になっていたとしても、生活基盤を失くしてまでは、自分には出来ないと思った。勇気ある安治川親方への暖かい支援がある事を願っています。

また、初場所中に横綱朝青龍が一般人を殴って鼻骨を折ったとか、示談だとか、被害者があれは嘘だっただとか情報が二転三転していますね。協会で真相を究明すべきですよ。

 10日後位に迫った冬季オリンピック。人気者の高木美帆さんが心配です。マスメディアに追い掛けられて、ペースを乱さなければ良いのですが。普段通りの成績を願っています。

野球はいよいよキャンプインし、相変わらず西武の雄星投手が話題の中心ですね。巨人の高木投手、長野選手、高橋由伸選手の動向に注目です。投手陣、外野陣の争いが見物ですよ。今年からキャプテンは内海投手だそうで、先ず自ら手本を示さなければいけません。

 さて、小説の執筆状況ですが、仮題『カメレオン人生』は100枚を書き終え、あと50枚位です。

 次に、小川洋子氏の短編集『海』(新潮社、2006年)の感想を一言述べたいと思います。

前回読んだ『完璧な病室』のような粘着質な文体かなと思ったら、7作品中1つだけで意外でした。それは『バタフライ和文タイプ事務所』で、主人公はタイピストで近くの大学の医学部大学院生の原稿を打っていますが、広い活字盤の中から生殖器に関する活字を探し、レバーを押し付ける。活字が磨耗すると、活字管理人の所で交換しますが、その字から連想、妄想していますよ。

『風薫るウィーンの旅六日間』は面白かったです。ヒョンなことから、未亡人のお供をすることになった主人公。未亡人は若い頃、ハム製造工場に勤務していた時に技術指導にやってきたドイツ人と恋仲になり、帰国した後迎えに来ると・・。歳月が流れ、彼は死が近付いてきたら知らせて欲しいリストに昔の恋人の名前と会社の住所を書いていた由。病院で見た彼は意識があるかは不明で、衰えていて、滞在中毎日付き添い、手や頬をさすった。最後にどんでん返しの面白さがありましたよ。他の作品も一ひねりされていました。

 最後に『小説歌謡詞』をしたためますが、その前に歌で思い出しました。

今年の自治会の新年会では、カラオケで細川たかしさんの『浪花節だよ人生は』を音程は無視し、情感とリズム感で歌い上げました。最後の『浪花節だよ 女の 女のー 人生はー』の所を『浪花節だよ 男の 男のー 人生はー』に置き換え、男の人達に発破を掛けました。前奏、間奏の時に、『火事の無い、交通事故の無い、犯罪の無い、3無いの町作りに共に頑張りましょう』などのコメントを入れ、一体感を醸し出しました。持ち歌は三曲で、『浪花節だよ人生は』『矢切の渡し』『北国の春』です。以前書いたと思いますが、中国に研修部長で赴任した時に、医者の接待に歌は必要なコミニュケーションの一つと考え、カラオケテープを持参し、特訓しました。『北国の春』は丁度流行中で中国語でも覚え、医師と肩を組みながら歌いましたよ。余りにレパートリーが少ないので、来年に向け、『若い二人』(北原謙二さん)と『津軽海峡冬景色』(石川さゆりさん)を通販で入荷しましたので、日曜日に歌い込みます。1年がかりと笑うなかれ! 小林幸子さんは紅白歌合戦が終わった翌日から翌年の衣装を考え、製作するそうです。ひょっとして次回は出場は無いかも知れないのにです。また、東大受験で有名な私立開成高校の各クラスは運動会の出し物1点を1年掛けてじっくり練り上げ、実施するそうで、見物客に好評との事。一つ事をまっしぐらも重要かも。

 

 それでは、次の9作目の『小説歌謡詞』を勝手に節を付けて唸って下さいね。

        

       赤 い 笹 舟 ( 戦争シリーズ ① )

                   七七五調

   一. わめく老婆の   肩を抱き締め   地下倉庫

      兄だ夫と      しゃれこうべ    撫で回す

      南京消印      葉書を残し     白木の箱

      石ころ一つに    涙が涸れて    幾星霜

      アーアー   二人を抱き   故国に帰るわ   今直ぐに

  

  二. 公開処刑       農夫の兄さん   連れ合いが

      勝利に酔う      日本軍を     襲ったと

      無実の罪を      日本語使い   訴えた

      問答無用と      刃がうなる    落ちた首

      アーアー   われ生かされて   恨み百倍   日本人

 

   三. 老婆の孫       通訳うまし    思い出す

      日語を学び      日系会社     受かったの

      派遣社員の      技術者と     恋に落ち

      子宝得たが      中日戦争     生き別れ

      アーアー   幼馴染に   秘密を隠し   嫁いだわ

   

   四. 老婆の夫と      軍刀姿       写真に

      この姿正に       処刑人なり    胸の内

      今は婚家去り     娘と孫に      包まれて

      幸せ花咲く       副館長       波風なし

      アーアー   伝えるべきか   娘の父親   心揺れる

   

   五. 内科医の        展示ボランティア  口開く

      日本人の        残留孤児と     声高く

      戻った館長       伯父も殺された  だけれども

      隣国同士        友好目指し     前向きに

      アーアー   記念の撮影   夕陽を浴びて   にこやかに