今日は。
5から10度差の気温の変動に、自然は勿論、われわれ人間も戸惑っていますね。風邪をひかぬようにご注意下さい。
今朝のNHKのラジオニュース解説で、ジンバブエの現状リポートがありました。大統領の独裁政治で内戦や経済の悪化があり、給料が五日位で紙くずになるほど物価高、物不足に悩み、超貧困に落ち込んでいるそうです。独裁政治に反対する世界からも経済封鎖にあって。今回の選挙でも大統領側に不正があったらしく、野党との連立政権をしぶしぶ認め、野党側からの首相就任をOKしたが、最終決定権がどちらにあるか未定で、政局は不安定との事。
自分の一票位大海の一滴に過ぎんから選挙の投票に行く必要はないと考えている人も多いと思います。現に私も若い頃はそう思っていました。しかし、その一票の積み重ねが政治家を産むのです。過激な主義主張を持つ人や独善的な人を選んだら、それこそジンバブエの二の舞です。皆さん、ジンバブエを他山の石としようではありませんか。
さて、小説の執筆の方ですが、やっと仮題『愛の万華鏡』を脱稿しました。今日、私設編集長の幼馴染みにチェックして貰います。130枚を投稿規程の100枚前後にしたのですが、折角書いたエピソードを割愛するのが中々出来ませんでした。心を鬼にして、テーマ、主張からかけ離れている所を削ったのです。また、語彙が豊富でないので、類語辞典を利用し、野球の試合場面が多く、声援を多用しています。そこを、支援、応援に置き換えたり、また試合後の宴会場面の最後も、お開きにする、宴が終わる、三本締めで終えたなどにしました。内容は、主人公が見合い相手に連れられた巨人戦で、相手が元六大学のエース級で肩を壊し、プロの誘い無しを知るのです。ファンの激励で草野球チームを立ち上げ、男の子を希望するが、三人とも女の子で意気消沈。大人チームは二部の試合で、棚牡丹で都大会に出て三位入賞。子供チームも区で優勝。長女が離婚協議中の男性と交際して、勘当。次女は寿退社。或る切っ掛けを利用し、三女が和解工作するが・・。そして逆学歴差とやや障害のある恋人を告白してその結末は・・。
先日、城北信用金庫のリサイクル図書で、石坂洋次郎氏の『陽のあたる坂道』を借りて読んだところ、同じ様な情景描写、人物描写、心理描写が幾多の違った語句で表現されていて、圧倒されました。自分は語句の引き出しは多くないので、人生経験、友達の話、メディアからの情報を駆使し、ストーリーの面白さで勝負と気を取り直したところです。
それでは、『旅愁散文詩』の35作目をご批評下さい。
三十五. 岡山県倉敷、吉備路(古墳と魂)
昭和五十年四月
(一) 相生の国民宿舎 見下ろす播磨灘
入浴後 磯の料理に舌鼓
ビールの冷たさ 五臓六腑に沁み渡り
朝ぼらけ 島影二つ三つ
相生を後にして 岡山城の天守閣
ここ平地の城
た易く 攻め入れられたであろうに
後楽園の 松の枝ぶり 池に映え
(二) 青緑の枝垂れ柳 両岸に
静かな川面 石の太鼓橋
白亜の館 茶レンガのアイビースクウエアー
銀紙の反射光 顔に受け
おすましのモデル嬢
こちらも負けじと 友にシャッター押させ
モデル気分 ここ倉敷
(三) 吉備路を 貸しサイクルで巡り
大杉に囲まれし神社、仏閣 人々を守り
静かな時の流れを感ずる
生まれては死し その繰り返し
何時か我も死を迎え 土となるらむ
幽体の存在や 如何に
五重塔 夕日に映え
枯れ草の炎 赤々と 魂の乱舞の如し
古墳に立ちて
太古の人々の息吹を・・・・
(四) 日本一の白鷺城
桜並木 我を過去へと誘う
その時々の時代を 精一杯生き抜き
駆け抜けた人々の霊に 頭を垂れ
我もまた 今を悔いなく生きる事を
誓うた
何時の日か また訪れてみたい
小さき鶴山城 小雨けぶる衆楽園
人影まばら ゆったりと歩を進め
都会の心 素晴らしき田舎の心に
変わりゆく