自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と35作目の詩

2009-02-16 15:15:53 | 小説

 今日は。

 5から10度差の気温の変動に、自然は勿論、われわれ人間も戸惑っていますね。風邪をひかぬようにご注意下さい。

 

 今朝のNHKのラジオニュース解説で、ジンバブエの現状リポートがありました。大統領の独裁政治で内戦や経済の悪化があり、給料が五日位で紙くずになるほど物価高、物不足に悩み、超貧困に落ち込んでいるそうです。独裁政治に反対する世界からも経済封鎖にあって。今回の選挙でも大統領側に不正があったらしく、野党との連立政権をしぶしぶ認め、野党側からの首相就任をOKしたが、最終決定権がどちらにあるか未定で、政局は不安定との事。

 自分の一票位大海の一滴に過ぎんから選挙の投票に行く必要はないと考えている人も多いと思います。現に私も若い頃はそう思っていました。しかし、その一票の積み重ねが政治家を産むのです。過激な主義主張を持つ人や独善的な人を選んだら、それこそジンバブエの二の舞です。皆さん、ジンバブエを他山の石としようではありませんか。

 

 さて、小説の執筆の方ですが、やっと仮題『愛の万華鏡』を脱稿しました。今日、私設編集長の幼馴染みにチェックして貰います。130枚を投稿規程の100枚前後にしたのですが、折角書いたエピソードを割愛するのが中々出来ませんでした。心を鬼にして、テーマ、主張からかけ離れている所を削ったのです。また、語彙が豊富でないので、類語辞典を利用し、野球の試合場面が多く、声援を多用しています。そこを、支援、応援に置き換えたり、また試合後の宴会場面の最後も、お開きにする、宴が終わる、三本締めで終えたなどにしました。内容は、主人公が見合い相手に連れられた巨人戦で、相手が元六大学のエース級で肩を壊し、プロの誘い無しを知るのです。ファンの激励で草野球チームを立ち上げ、男の子を希望するが、三人とも女の子で意気消沈。大人チームは二部の試合で、棚牡丹で都大会に出て三位入賞。子供チームも区で優勝。長女が離婚協議中の男性と交際して、勘当。次女は寿退社。或る切っ掛けを利用し、三女が和解工作するが・・。そして逆学歴差とやや障害のある恋人を告白してその結末は・・。

 

 先日、城北信用金庫のリサイクル図書で、石坂洋次郎氏の『陽のあたる坂道』を借りて読んだところ、同じ様な情景描写、人物描写、心理描写が幾多の違った語句で表現されていて、圧倒されました。自分は語句の引き出しは多くないので、人生経験、友達の話、メディアからの情報を駆使し、ストーリーの面白さで勝負と気を取り直したところです。

 

 それでは、『旅愁散文詩』の35作目をご批評下さい。

 

 三十五. 岡山県倉敷、吉備路(古墳と魂)

            昭和五十年四月

  

  (一) 相生の国民宿舎 見下ろす播磨灘

      入浴後 磯の料理に舌鼓

      ビールの冷たさ 五臓六腑に沁み渡り

      朝ぼらけ 島影二つ三つ

      相生を後にして 岡山城の天守閣

      ここ平地の城

      た易く 攻め入れられたであろうに

      後楽園の 松の枝ぶり 池に映え

 

  (二) 青緑の枝垂れ柳 両岸に

      静かな川面 石の太鼓橋

      白亜の館 茶レンガのアイビースクウエアー

      銀紙の反射光 顔に受け

      おすましのモデル嬢

      こちらも負けじと 友にシャッター押させ

      モデル気分 ここ倉敷

  

  (三) 吉備路を 貸しサイクルで巡り

      大杉に囲まれし神社、仏閣 人々を守り

      静かな時の流れを感ずる

      生まれては死し その繰り返し

      何時か我も死を迎え 土となるらむ

      幽体の存在や 如何に

      五重塔 夕日に映え

      枯れ草の炎 赤々と 魂の乱舞の如し

      古墳に立ちて

      太古の人々の息吹を・・・・

  

  (四) 日本一の白鷺城

      桜並木 我を過去へと誘う

      その時々の時代を 精一杯生き抜き

      駆け抜けた人々の霊に 頭を垂れ

      我もまた 今を悔いなく生きる事を

      誓うた

      何時の日か また訪れてみたい

      小さき鶴山城 小雨けぶる衆楽園

      人影まばら ゆったりと歩を進め

      都会の心 素晴らしき田舎の心に

      変わりゆく

      


高木徳一の小説の執筆状況と34作目の詩(球春)

2009-02-02 13:34:18 | 小説

 お早うございます。

 

 明日2月3日は節分ですね。2階の窓を開けて樹齢約30年の柿の木を確認しますと、枝の先端が米粒程に芽吹き、陽を目一杯浴びています。玄関先の夏蜜柑は食べ頃で、ビタミンCの補給源です。

 

 球春が訪れ、昨日(1日)は12球団が一斉にキャンプインしましたね。3月5日にはWBCがあります。巨人には期待の新人で原監督の後輩の大田選手(東海大相模高)が入団し、ゴジラ並みと騒がれていますが、私は彼の実力を知りません。順調に育ち、昨年の坂本選手のような大活躍を願って、また巨人の日本一奪還に向け、応援のブログを書きます。

 

 さて、恒例の自治会新年会ではとんだハプニングがありました。恥を忍んで記します。

『北国の春』のカラオケに合わせて前回書きました替え歌『自治会の絆』を、左手に紙とマイクを持ち、右手で拍子を取り、歌い始めました。後半で歌詞を確認してたらリズムは先に進み、また、伴奏が赤ら顔の人達の声でかき消され、耳に届きません。焦りました。二番の出だしも不安になり画面の字を凝視し、やっと黒で歌詞が消されてゆくので、後追いし、うまく乗れました。よーし三番もばっちりだと、かすかに聞こえる間奏に耳を傾け、手足で拍子を取っていたところ、「2番でお終いだ、早く切れよ!」の音声が我が耳介を突き刺すのです。途中、とちったから終わらせるのかと思い、カチンときました。音楽がピタッと鳴り止み、静かになったのです。幼馴染みの司会者の「皆さん、衆議院議員の平沢勝栄先生が駆け付けて下さいました。それでは、ご挨拶をお願いします」の錆声で、その場の状況がやっと飲み込めた次第です。来賓の方で、多忙を極め、挨拶後直ぐに他の会場に走られ、歌の途中も止むを得ませんでした。練習では、静かな書斎でカラオケを掛け、気持ち良く1週間歌い、自身を持っていましたが・・。

 どんな環境でも歌いこなすには、歌詞を完全に覚えていなければいけないのだと悟りました。でも私はプロでないので、しょうがありませんよね。来年は自治会盆踊り歌に挑戦する積りですが、伴奏無しのアカペラにするか、今から悩んでいます。

 

 

 自作小説の仮題『愛の万華鏡』の執筆を再開し、原稿用紙百枚の内90枚目に参りました。日曜日はパソコン休業日です。物語は六大学のエースピッチャーが肩を壊し、プロ野球からの誘い無く、失意に暮れる。結婚を機に草野球チームを結成し、大活躍。妻ある人を好きになった娘を勘当。最後に或る切っ掛けで和解します。その切っ掛けを、偶然にするか必然にするか、またどんなエピソードを持ってくるか、昨日曜日の入浴中に悩み抜き、結論が出ました。詳細は今後のお楽しみに。

 これを書き終わり投稿しましたら、『戦争シリーズ』の完成済み②と③を書籍化、電子本化します。また、13年前に処女自費出版したシルバー自分史大賞の佳作品『炎に死す』の復刻版も出して、当時と現在とで筆力に差があるか否かをみて頂きたいと思います。

 

 それでは、34作目の『旅愁散文詩』を味わって下さい。

  

  三十四. 三重県伊勢 (幽玄とラッコ人気)

                 昭和六十年五月

   (一) 幽玄、森閑、深遠、霊気

       我が語彙からは 筆舌に尽くし難し

       この世でみた 初めての霊境

       あの世も この様であって欲しいと   

       願わずにはいられない

       五十鈴川(いかすずかわ)に掛かる

       宇治橋からの景観よ

       こんもりと茂った森 広々と、

       小高き山まで延びている

       自然に頭を垂れ 暫し茫然・・・

       よくぞ先祖は残し継承してきたと  

       何百年という樹齢の大木に挨拶を交わし 

       玉砂利の音をさせつつ

       天照大神を祀る 皇大神宮(内宮)の御正殿に

       よくぞ、日の本を造り給うた

       幾多の戦を経験し、今日の繁栄を勝ち取った

       日本民族よ

       心の安らぎを この霊境に求め

       更なる心と科学と経済の発展を

       先祖に 誓わねば

  

  (二)  真珠島に 歩を入れる

       精巧な城郭 王冠 ネックレス イヤリングと

       見る事で 心の豊かさが 増えてくる

       真珠養殖に 全生命を賭した 御木本幸吉翁

       精神力 肉体に 敬服するのみ

       当人は元より 周囲の人々の

       援助もあったろうが

       同じ人間でありながら 我が身を つねる

       ファイターは 昔から居たんだな

   

   (三) 押すな押すなの超満員 鳥羽水族館

       ラッコ人気は絶好調

       僕も見た事 ないがな

       プックから 日本初の赤ちゃん チャチャ生まれる

       母さんの真似をして

       スウーと水中から水面へ

       ガラス張りの大水槽

       仰向けに浮きながら 巧みに胡桃、貝割り

       口元もぐもぐ 平和な表情

       「キャー、かわゆいー!」