自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と39作目の詩(巨人戦)

2009-04-16 21:38:07 | 小説

 今晩は。

 

 前回記載しましたように、4月3日に中学同級の6人で桜見物に行きました。浅草雷門に集合し、隅田川堤の桜トンネルを潜り、桜橋から待乳山聖天(寺院)に向かい参拝しました。台東区の浅草で小説家池波正太郎氏が生まれ、この地を背景にした『鬼平犯科帖』『梅安心シリーズ』などの名作を執筆したとの案内板があります。その後、吉原大門前の掘割跡の桜並木をそぞろ歩き。吾妻橋の袂の乗り場から水上バスで浜離宮まで遊覧しました。上陸し、汗ばむ位の青空の下、『さくら弁当』を食べ、潮入り池や中島茶屋を巡り、枝垂桜を背景に記念撮影をしました。築地市場外の寿司屋で話しに花が咲きました。

 

 巨人対ヤクルト戦をラジオで聞きながら、書き込みしています。2対6で負けましたね。今日は内海投手が3ランを打たれてます。打撃は小笠原選手が2本塁打で一人気を吐いているのみです。

 巨人のスタートは広島に2敗1分で、M.中村、クルーンが抑え切れず、去年の悪夢が過ぎりました。しかし、その後は横浜に3連勝、阪神に2勝1分、ヤクルトに1勝1敗と好調軌道になりました。昨年よりは安心出来ますかね。でも、気は抜かぬ様に!

 

 さて、小説の執筆の方は『逆走の闇』(120枚)を脱稿し、ホッとしています。最後をどう纏めるか考えていた折り、朝4時に眼が覚め、トイレに行った後アイディアが湧きメモしました。

浜離宮を最後の場面にはめ込み、菜の花がそよ風に揺れるシーンを描き、『絆を背負ったクラス仲間の後姿が(菜の花畠に 入日うすれ・・)の唱歌の響きと共に黄金の色彩の中に溶けてゆく。』と結びました。1週間寝かせて、読み直し、私設編集長のチェック後に群像新人賞に出す予定です。

 なお、今日の新聞によると今回の文学界新人賞にイランの女性が受賞したとの事。イラン・イラク戦争下の青春物語だそうです。漢字使用以外の文化圏からは初受賞です。漢字文化圏では、以前紹介しました文学界新人賞の中国人の楊逸さんがいますね。最近は外人が台頭してきています。高齢日本人、お互い頑張りましょう!

 

 では、最終詩に近付いてきました39作目の『旅愁散文詩』を味わって下さい。

偶然、熊本の薬学会に参加したのが今と同じ季節の4月でした。この様な偶然が宝くじの当選でもあれば良かったのですが・・。

  

 三十九. 熊本県熊本市 (栄枯盛衰)

             昭和五十六年四月

  

  (一) 満開の桜  八重に着飾りし  熊本城

      天にも届かんばかりの  天守閣

      築城期間七年  加藤清正公が  意地をみる

      数多(あまた)の戦  ここかしこを  駆け抜けたる

      名も無き  武士

      栄枯盛衰  森羅万象

      時は  巡りき

      思い出書きし  今  昭和から平成へ

      平和の  味を  噛み締める

  

  (二) 細川家代々の  水前寺公園

      澄明な水を  たたえる池

      若松  老松の針葉と枝  水に映え

      小鳥  小高き丘を  歩むなり

      心を無にし  茶室より望む  この小世界

      何処からともなく  聞ゆる  

      同い年  水前寺清子の

      人生応援歌

       


高木徳一の小説の執筆状況と38作目の詩(プロ野球開幕)

2009-04-02 09:53:06 | 小説

 お早うございます。

早いもので、もう4月になりましたね。

 明日3日には中学時代の級友達と墨田公園の花見と一葉記念館巡りです。今朝は風が強く、少し寒いですね。明日は17度に上がるそうで、ほっとしています。昨年、50年振りのクラス会で水元公園への観桜会はかなりの突風でしたが。幹事からメールで誘いがきた時には、「えっ、もう一年経ったの」と、思わず声に出しました。楽しんできます。

 

 選抜高校野球は、応援していた東京の早実と千葉の習志野が準々決勝で敗れ、残念でした。今日は長崎の清峰と岩手の花巻東の決勝戦ですね。普段の力を発揮して、初優勝を青春の一ページに飾って下さい。

 興奮続きのWBCをテレビ観戦し、野球の醍醐味を味わい尽くしました。選手、スタッフ、関係者の方に感謝申し上げます。大不振だったイチロー選手の決勝での大活躍、さすがの一言です。彼は謙虚に「美味しいところを奪って申し訳ない」と笑顔で話している光景が目に焼き付いています。巨人選手では小笠原選手の活躍が見られ、内海投手、阿部捕手、亀井選手は出番が少なく、実力が発揮されませんでした。その分、ペナントで張り切って下さい。二連覇を飾り、野球人気が復活の兆しを見せるでしょう。喜ばしい事ですね。そうそう、原監督の内に秘めたる采配振りを忘れるところでした。頭をペナントに切り替えて、日本一の奪回をお願いしますよ。

 プロ野球は明日開幕で、長いようで短いペナントレースが始まりますね。専門家の評価では、巨人は巨大戦力で怪我人が少なければの条件付だが、優勝の文字が新聞に躍っています。昨年もそう言われましたがスタートダッシュにつまずきました。上原投手の抜けた穴を、安定感のあるM中村投手の加入で補い、打撃では中軸の小笠原選手、ラミレス選手に期待し、李選手の復調待ち。坂本選手を中心にした若手の台頭があれば活気が出て、面白くなりそうです。フレー、フレー、ジャイアンツ!

 

 さて、小説の執筆状況では、仮題『逆走の闇』は原稿用紙60枚を終え、後半分です。主人公が成田山に初詣を済ませ、神田祭りを見学する場面があります。神田祭りをネットで検索していたら、『神田明神を崇拝する者は、成田山を参拝してはいけない』とのコメントがありました。興味が湧き、調べたら、敵対関係がある事を知りました。このように、何かを調査すると、派生的に面白い事例にぶつかります。検索の楽しみですね。でも、前に調査結果を記述したら、私設編集長から説明文が多過ぎて、人物の躍動感が失われるとコメントされたのです。

そこで、調査事例を登場人物に会話させる事にしました。

何時だったか、大分前の新聞記事で、卒業論文を書かせると、パソコンで検索調査したものを切り貼りして提出する学生が多くなったと、教授が嘆いていました。一度十分に内容を咀嚼してから記述して欲しいとも。

 

 最後に、38作目の『旅愁散文詩』をご笑覧下さい。

いよいよ九州編に入り、終点が間近です。

 

 三十八. 長崎県長崎市(異人と和人の息吹)

               昭和六十二年五月

  

  (一) L特急で着きし  長崎

      駅前の路面電車

      タイムマシーンで  数十年の逆戻り

      都心では見ることもなし

      荒川線の一路線を除いては

  

  (二) 曲がりくねった路  そこかしこに坂 

      木造の洋館  赤茶色のレンガ塀高し

      石畳の坂道  オランダ坂の標識あり

      金色の瓦屋根  朱塗りの柱  唐人館

      八角の尖塔  ゴシック建築  大浦天主堂

      庶民と異人との交わり 驚愕の姿

      眼前に  彷彿としてくるなり

  

  (三) 行き交う  船舟

      港を見下ろす  ここグラバー園

      草花 樹木に囲まれし  オルト邸  リンガー邸

      そしてグラバー邸

      主人  家族  側近

      異国の地で  何をか想わむ

      何かを目指した 情熱の炎を感ず