お早うございます。
やっと春らしい日差しと大気の温もりを感じますね。
上野公園の寒桜、大寒桜の見頃を終え、染井吉野の蕾も一段と膨らんできました。4月3日には中学時代の級友達と墨田公園の桜と一葉記念館を訪ねる予定です。
今朝一番のビッグニュースは、WBCで侍ジャパンが強敵キューバを6対0で快勝した事です。
松坂投手が6回を5安打8三振0点に抑え、打撃陣も150キロの球速のチャップマンを引き摺り下ろし、6点をもぎとりましたね。3番青木選手が満塁で、ワイルドピッチを誘い、1点目、安打で2点目、4番村田の犠打で3点目、その後1点を加え、西川安打で5点目、9回表にはまたも村田選手が左前打で6点目です。ヒットは日本が12本で、キューバが8本と打たれていますが、投手陣が要所で締めてくれました。次回は韓国対メキシコの勝者とです。気を抜くことなく、頑張って下さい。巨人の小笠原選手の活躍がないのは寂しいですが。
『でじたる書房』さんから連絡が入り、決済時のコストが掛かる事から、税抜き価格300円未満で展示販売している電子本の価格を全て300円(税込み価格は315円)に変更したとの事です。仕方がありませんね。自著9冊展示のうち、0円の『ネガの絆-歌咲くクラス仲間-』はそのままです。
さて、小説の執筆状況ですが、現在仮題『逆走の闇』の構想を練っております。通り魔事件が入っていますよ。参考にと思い、図書館から文学界、文芸、新潮の雑誌を借りて、新人賞作品とその選評を熟読しました。文学界新人賞(2008年6月)の選評で、審査員の花村萬月さんが『題名、出だしに頭を絞れ!、中学生の国語辞典程度の語彙で小説を書こう』と述べられ、同感しました。入浴しながら、今作品の題名を考えた結果、『欲望の反射光』『欲望の乱反射』『欲望の屈折』などなど。翌朝の新聞見出しで、『逆走の車、死傷事故』と『会社の闇』を見て、合成した『逆走の闇』が良いかなと考えました。単純ですが・・。特に文芸部出身の方の作品は難解な、高尚な言葉遣いで、筋が、主張がすんなり頭に入りません。高級な文章でなくても意気の良い、内容が面白い、小奇麗な箱庭を越えた物が欲しいとの事に勇気付けられました。
また、楊逸さんの芥川賞受賞作品になった創作『時が滲む朝』(文学界2008年6月号)を拝読しました。既に、受賞後の書評などでストーリーが分かっていますので、新鮮な感慨はおきませんでした。読者に余り内容を先に伝えてはいけないのかなと思いました。しかし、或る程度書かないと、無名作家の作品は読んで頂けませんよね。構想が纏まりましたら、さわりをお知らせします。
それでは、37作目の『旅愁散文詩』をお届け致します。
三十七. 香川県高松城 (水戸黄門様の兄の海城)
昭和六十四年一月
(一) 生駒家四代 松平家十一代の居城
高松城
松平家初代は黄門様の水戸光圀公の兄
頼重公との記載を見、親しみを覚ゆ
さらに
最期の十一代頼聰(よりとし)公の奥方は
あの桜田門の変で有名な進歩的な時の
大老、彦根藩主井伊直弼公の次女
千代姫様
我が記憶にある人物に
一期一会の引き合わせ
歴史は身近になりにけり
(二) 石垣の目 往きし人を静かに見詰め
緑滴る老松も またしかり
名木を従え 石灯籠 手水鉢 大飛び石の
調和
武人の喜怒哀楽 耳を澄ませば聞こえそな
静寂
海城の威容 今は昔