自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と37作目の詩(WBC、電子本の料金改定)

2009-03-16 16:15:43 | 小説

 お早うございます。

 やっと春らしい日差しと大気の温もりを感じますね。

上野公園の寒桜、大寒桜の見頃を終え、染井吉野の蕾も一段と膨らんできました。4月3日には中学時代の級友達と墨田公園の桜と一葉記念館を訪ねる予定です。

 

 今朝一番のビッグニュースは、WBCで侍ジャパンが強敵キューバを6対0で快勝した事です。

松坂投手が6回を5安打8三振0点に抑え、打撃陣も150キロの球速のチャップマンを引き摺り下ろし、6点をもぎとりましたね。3番青木選手が満塁で、ワイルドピッチを誘い、1点目、安打で2点目、4番村田の犠打で3点目、その後1点を加え、西川安打で5点目、9回表にはまたも村田選手が左前打で6点目です。ヒットは日本が12本で、キューバが8本と打たれていますが、投手陣が要所で締めてくれました。次回は韓国対メキシコの勝者とです。気を抜くことなく、頑張って下さい。巨人の小笠原選手の活躍がないのは寂しいですが。

 

 『でじたる書房』さんから連絡が入り、決済時のコストが掛かる事から、税抜き価格300円未満で展示販売している電子本の価格を全て300円(税込み価格は315円)に変更したとの事です。仕方がありませんね。自著9冊展示のうち、0円の『ネガの絆-歌咲くクラス仲間-』はそのままです。

 

 さて、小説の執筆状況ですが、現在仮題『逆走の闇』の構想を練っております。通り魔事件が入っていますよ。参考にと思い、図書館から文学界、文芸、新潮の雑誌を借りて、新人賞作品とその選評を熟読しました。文学界新人賞(2008年6月)の選評で、審査員の花村萬月さんが『題名、出だしに頭を絞れ!、中学生の国語辞典程度の語彙で小説を書こう』と述べられ、同感しました。入浴しながら、今作品の題名を考えた結果、『欲望の反射光』『欲望の乱反射』『欲望の屈折』などなど。翌朝の新聞見出しで、『逆走の車、死傷事故』と『会社の闇』を見て、合成した『逆走の闇』が良いかなと考えました。単純ですが・・。特に文芸部出身の方の作品は難解な、高尚な言葉遣いで、筋が、主張がすんなり頭に入りません。高級な文章でなくても意気の良い、内容が面白い、小奇麗な箱庭を越えた物が欲しいとの事に勇気付けられました。

また、楊逸さんの芥川賞受賞作品になった創作『時が滲む朝』(文学界2008年6月号)を拝読しました。既に、受賞後の書評などでストーリーが分かっていますので、新鮮な感慨はおきませんでした。読者に余り内容を先に伝えてはいけないのかなと思いました。しかし、或る程度書かないと、無名作家の作品は読んで頂けませんよね。構想が纏まりましたら、さわりをお知らせします。

 

 それでは、37作目の『旅愁散文詩』をお届け致します。

 

 三十七. 香川県高松城 (水戸黄門様の兄の海城)

                  昭和六十四年一月

  (一) 生駒家四代 松平家十一代の居城

      高松城

      松平家初代は黄門様の水戸光圀公の兄

      頼重公との記載を見、親しみを覚ゆ

      さらに

      最期の十一代頼聰(よりとし)公の奥方は

      あの桜田門の変で有名な進歩的な時の

      大老、彦根藩主井伊直弼公の次女

      千代姫様

      我が記憶にある人物に

      一期一会の引き合わせ

      歴史は身近になりにけり

  (二) 石垣の目 往きし人を静かに見詰め

      緑滴る老松も またしかり

      名木を従え 石灯籠 手水鉢 大飛び石の

      調和

      武人の喜怒哀楽 耳を澄ませば聞こえそな

      静寂

      海城の威容 今は昔

 

      

 

 


高木徳一の小説の執筆状況と36作目の詩(巨人戦)

2009-03-02 22:02:27 | 小説

 今晩は。

 3月4日にはOB会の文化サークルである『カルチャー雅会』主催の上野『鈴本演芸場』での寄席鑑賞に参加し、腹をよじって笑い、免疫増加を図って参ります。

 

 先日は東京で日照時間零の日が8日間続き、2月としては新記録だったようで、洗濯物が乾かず苦労しました。今日は久方振りに1日中快晴でした。失って初めて有り難さが分かりますね。核融合活動の太陽君には頭が下がります。無償の愛を大いに感じました。人間のみならず自然界、地球、太陽系に多大の好影響をもたらしています。何時、太陽が消滅するか知りませんが、人工太陽の研究を誰かがしているのでしょうか・・。

  野球では、昨日巨人が侍ジャパンに延長10回2対1で惜敗しました。巨人の奮闘は嬉しいのですが、WBCに出場する侍ジャパンの投打の不振が気掛かりです。5日から1次ラウンドが始まり、先ず中国と対戦ですね。本調子でないダルビッシュ、岩隈投手の踏ん張りに期待です。打撃陣では小笠原選手、稲葉選手、中島選手、川崎選手、城島選手らは調子がまあまあですが、イチロー選手、村田選手のブレーキが不安です。でも、本番では答えを出してくれるでしょう。メダル獲得を目指し、頑張って下さい。

 

 小説執筆状況については、前回、内容を紹介しました『愛の万華鏡』を私設編集長にチェックして貰ったところ、テーマが何かはっきりとは読み取れなく、肩を壊しプロ野球に入れなかった主人公の葛藤場面が少な過ぎ、山場が見えないとの事。従って、長女の不倫場面をトップにして、子育てに失敗したと考える夫婦各人の回想(主人公の葛藤も強調)から、3人娘の愛の形、長女との和解へと展開を変更しました。また、枚数を減らすため、野球場面で『ホームラン、バント、ダブルプレー』などのカタカナは会話文で、『本塁打、犠打、併殺』などの漢字表記は地の文に直しました。1週間寝かせてから新人賞に投稿します。

 次作はユーモア小説と考えましたが、ネタが見付かりません。周囲の人間で駄洒落を飛ばす人はいますが、ユーモアを持つ人間はいません。日本人には無理なのでしょうか。現在、諦めています。

 従来は、『愛と死の絡繰』に見られる様に地震災害などの事故は作品に入れていましたが、殺人などの犯罪場面は扱いませんでした。悲惨な描写はしたくなかったからです。しかし、人間の心の闇を描くには、犯罪が有効だと思います。自殺やあの人を殺したいと考えた事は人生一度はあるのではありませんか。私も考えましたのでその心理は分かる積りです。

そこで、次作には通り魔事件をエピソードに加えて、現在構想中です。完成をお楽しみに!

 

 それでは、36作目の『旅愁散文詩』をご鑑賞下さいね。

 

 三十六. 広島県安芸の宮島 (戦人の魂、いくさびとのたましい)

                昭和六十年五月

  

  (一) 松島、天の橋立と  並び称される

      日本三景の一つ   安芸の宮島

      瞳に染み入る    朱色の大鳥居

      奥に控えし      深緑の社殿

      壮麗の極致なり   竜宮城と対比す

      平家隆盛時の    面影偲ぶ

      戦人の魂       浮遊を感ず

  

  (二) 野生のサルよ シカよ 今日は 

      自由闊達に      動き回る

      弥山(みせん)から  四国の連山 

      雲の間に

      山下り  細道を

      神泉寺の番僧  誓真は

      祈りをシャモジに  託すなり

      紅葉饅頭  土産に  帰り船