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緑のアーチの横で
両手を広げるかのように
タイツリソウ(華鬘草)が風にゆれている・・・
そんな風景をなつかしく思い出しながらの
今日のブログです。
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華鬘草(けまんそう)は
仏具の装飾として用いる華鬘(けまん)に
花の形が似ているから
華鬘草というのですが
別名のタイツリソウ(鯛釣り草)という名前の方が
分かりやすいですね。
きょうはけまんそうの
「けまん」とはちょっと違う
別の「けまん」のお話です。
面白い獅子舞が展示されているというので
庭師と二人で見に行ってきました。
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なんとまあ
紫根染の布をまとった獅子頭でした
模様はなんと大枡の絞り模様
鹿角に伝わる伝統の絞り模様です。
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獅子舞とは何なのか?
着る衣装とは・・・?
などなど
大変考えさせられてしまいました
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お正月には日本の各地で
「獅子舞(ししまい)」行事が行われます。
今晩のNHKの火曜コンサートの新春祭りでも
二頭の夫婦獅子舞が踊っていました
獅子頭を頭にかぶって舞う伝統芸能の獅子舞は
幸せを招くと共に疫病退治や悪魔払いとして
古くから正月行事や晴れの日
例大祭などで舞われます。
獅子に頭をかまれると
その年は無病息災で元気に暮らせるとも言われます。
獅子舞は
大自然の霊力を
私たちに授けてくれるいとも不思議な芸能です。
お正月の獅子舞の獅子の胴体は
緑の布が多いのですが
緑地なのは文殊菩薩が騎乗する獅子が
緑だからだそうです。
ダイナミックに舞う獅子舞に
崇高優美な紫根染の衣装が果たして似合うかしら・・・
ふっとそんなことも考えてしまいました。
直射日光や洗濯に弱い
桐の箱に保管するというあの雅な王朝文化の紫根染が・・・
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これは獅子舞の毛卍(けまん)文という模様です。
三日月を放射状に並べた円形の模様は
唐獅子の身体の巻き毛を図案化した
「獅子毛」で
毛の房が「卍(まんじ)」のように追いかけあう形なので
「毛卍文(けまんもん)」と呼ぶのです。
「唐草文様」だと勘違いしておられる人もいるようですが
正しくは唐獅子の体の巻き毛を図案化した
「けまんもん」という模様です。
(たまに唐草模様の獅子舞もありますが・・・)
日本伝統の民俗芸能「獅子舞」は
古代ペルシアから
中国の唐を経由して日本に伝わってきたもので
唐獅子は
太陽の力を宿す聖獣の象徴とされました。
だから獅子舞の体にその模様が使われているのです。
唐獅子は
ライオン(獅子)を美術的に装飾化したもので
太陽の力を宿す架空の聖獣として
この唐獅子の名があるのです。
だから
唐獅子の体表の巻き毛は
太陽の象徴でもある吉祥のしるしなのです
何気なく見慣れた模様にも
由来と意味があるのはおもしろいです。
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ジパング俱楽部2015
1月号に飛騨に伝わる郷土の力が載っていました。
地域の宝
伝承される獅子舞が特集で取り上げられ
飛騨地方の方々が脈々と受け継いできた
熱い伝統芸能の素晴らしさがじーんと伝わってきました。
伝統を受け継ぐことって簡単なことではありませんが
とても大切なことです。
今年も
紫根染・茜染研究会のすばらしい仲間のみなさんと
王朝文化がしのばれるという
鹿角の伝統の文化と真剣に向き合いながら
楽しい活動を進めていきたいな~と
あらためて考えさせられた一日でした。
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