
ひときわ目を引いていた
真っ赤なオニゲシと
ブルーのアンチューサ

鮮やかな色彩を楽しんだ
センターガーデンが懐かしいです。

その向い側のセンターガーデンで
真っ白い花を咲かせた
ユリの花も
インパクトがありました
花たちの四季折々の豊かな色彩には
心がときめいてしまいます

華やかな色鮮やかさはないけれど
清純な白い花に
心が惹かれますね


これは絶滅危惧種のムラサキの
白い花です。
やがては種子をつくり
次世代へと命をつなぐ貴重な役目をもつ
可憐な花です

この紫根染は
人間国宝の栗山家の紫根染の包み袱紗(ふくさ)です。
全国に比類ない
美しい染めものと言われた
鹿角の紫根染
崇高優美な憧れの色でもあります。
超一級品の南部紫根を染料にして染められたものです。
江戸時代の書によると
紫草(ムラサキ)は、奥羽両州より出るものは上品なり
常陸、下野、安房、上総、下総等これにつぐ。
且つ殊に極上品なるは
南部領より出る野生紫根なり
とあります。
ここ鹿角が紫根染のふるさとと言われる所以ですね
大正時代の新聞に
このような記事があります
大正天皇即位御大禮の際に
畏(かしこく)くも聖上の御刀緒(おかたなお)を染むべき紫根を
鹿角に求めたというのです。
凄いよね
歴代御即位式は元より
雲上人の刀緒は
この紫根にて染められたものである。
これは色の万代までも褪(さ)めぬことから
皇統の連綿にあやかりて用いられたものという
素晴らしいですね
そう、そう
スカイツリーの照明になっている江戸紫
その江戸紫を生み出した杉田仙蔵は
今の吉祥寺、三鷹の豪農の生まれですが
当時紫根の特産として知られていた
ここ南部藩に出向いて
紫根の栽培法と染色技法を習得しています。
鹿角の紫根染
ますます誇りに思います
この染色業を営んでいた染め物屋には
豊臣秀吉の天正時代創業というのもあります。
鹿角の名物たる古代紫は
遠く昔から珍重されていたのです。
鹿角で染める紫根染は
やはり心をこめて取り組まないといけませんね。
先人たちの思いを大切に・・・
そんなことを痛切に感じるこの頃です


← ブログランキングに参加しています 
をポチッと左クリック、応援をよろしくお願いします。